2010年11月29日月曜日

【赤沢:11/25】変態を見る変態


晴れのち曇り
気温14.2度
東北東の風2m
水温22度


もちろん、抜群な海は続いているのです。
どうやって果てまで見えるような海を写そうかと思ったのですが、手持ちのデジカメではなかなか「ほら遠くまで」という画像にならないんですよねぇ・・・
3Dが普及したら、そんな表現も普通になるのかな?




これはどうでしょう?
ボートポイントの立派なエナガトゲトサカですが、これ、少し深い所にあるんですよね。
すっごく綺麗だと、あれなんだろう?あっちはなんだろう?。とどんどん行ってしまいそうになるので危険ですねぇ。という写真。

このエナガトゲトサカは高さ1m30cmくらいでしょうか、深さとしては、まぁ許される範囲内にあるのですが、禁断の透視度はさらに奥まで見させてくれています。
人よりも大きなエナガトゲトサカが、下の方に見えたりするんですよね、危ない危ない・・・







さて、今日の動画は「メバルの求愛」です。
メバルは“交尾”をする魚なんですね。
オス、メスそれぞれが卵や精子を海中に放出して受精して卵になるというスタイルではなく、オスがメスの体内に精子を挿入して受精させるという、陸上の動物に多い“交尾”という行為を行う魚なんです。
メスの体内で受精した卵は、そのままお腹の中で孵化して、春になると5mmほどの稚魚になって出産されます。

その、交尾の為のオスの求愛がこれ。
少し小さめの方がオスなのですが、メスの目の前に回り込んでは逃げられ、回り込んでは逃げられ、しています・・・(笑えない)

面白いのは、目の前にオスが回り込んだ瞬間。
なんとオシッコをしているのだそうです。動画の25秒目くらいのところは、オスがオシッコをしたなと感じさせるシーンですね。
目の前でオシッコをされているうちに、気分が盛り上がったメスは、オスを受け入れる態勢になるのだとか・・・

あり得ない、いやあり得るんです。


この時のメスは、今一歩気分が乗らなかったようで、オスの猛アピールを嫌っていましたが、気分が乗れば交尾のシーンになる、ハズ。
資料によりますと、普段はボーっと漂っているメバルとは思えない、活発な生命活動のシーンが繰り広げられるはずなのです。僕はまだ見たことがありません、この12月、狙いたいです。

人間なら変態扱いされてしまうメバル達の行為を、じっと見ようってんですから、これまた変態ですね。
海の中は変態でいっぱいだ。

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2010年11月26日金曜日

【赤沢:11/24】いつから、居たの・・・?


曇り時々晴れ
気温13.3度
北北東の風1m
水温22度
透視度12~30m


抜群です。抜群な環境が続いています。
果たしてこれがいつまで続くのでしょう・・・



砂紋大好きです。
こういう良く見える海の時はいいですねぇ、上から砂紋がよく見えます。
ずーっと砂紋沿いに行ってみたくなる衝動に駆られるのですが、僕だけでしょうか?


伊豆はウツボがたくさんいます。そりゃもう天国さっ!ってくらい沢山いすぎて、「ウツボなんて居ても見ないよ」となりがちですが、いやいや駄目です、ちゃんと見ましょう。
少なくとも今日の僕はそう思ったのです。
口を閉じてマッタリした表情のウツボ。岩の隙間に体をねじ込むようにしているのは、何かに体をクリーニングしてもらってるのでしょう。
よくあることですが、その時は「何にクリーニングされてるのかな?サラサエビかな?」と覗きこんだのです。
一瞬、ウツボが口を大きく開け、ノコギリヨウジが口の中を掃除するように見えたので、「おっと、いいとこ見れるかな?」と思ったのですが、視界の端に、うっすらと何か動くのです。
それが、写真の白い丸のところ。
え?あれ?


おーっと、クリアクリーナーシュリンプじゃぁないですか。
赤沢では初めて見たぞ。というか、ここ近いし。。。。
この隣の岩は、去年だけで少なくとも100回は来てるし。。。。。。。
この岩の隙間、覗いた事なかったのかなぁ?。。。。。。。
気付かなかったっす・・・




ということで、赤沢にもクリアクリーシュリンプが居るということになり
僕は毎日のように潜ってるのに、なーんも見てないって事が判明したのでした(悲)
精進します。





クリアクリーナーシュリンプの上の方は求愛で忙しそうです。
オキタナゴやニザダイが活発に求愛行動中。
メバルもこの時期求愛行動中です。
メバルはですね、オスがメスの前に出て、オシッコをするんだそうです。
何度も何度も顔の前にオシッコをしているうちにメスもいい雰囲気になり、交尾となるのだそうな。
メバルは卵胎性で仔の形で産むので、交尾なんですね。
画像はまさに求愛シーン。
ちいさめの方がオスで、盛んにメスの前に出ています。前に出た瞬間、クッと身を縮めるような動きをする瞬間があるので、それが放尿でしょう。かなりの猛烈アピールです。
ただ。メスはその気になりませんでした・・
その後はまたの機会に報告します(笑)

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2010年11月25日木曜日

【赤沢:11/23】海鵜と泳いでLIVE見て



曇りのち晴れ
気温17.2度
北の風8m
水温22.5度
透視度10~25m


北風が強く、伊豆高原周辺のポイントはのきなみクローズか潜水注意・・・
でも赤沢は穏やかです。北風には最強(南風には弱し)
今日も寒いというよりは暖かいくらいの天気で最高です、
そして海の中も22度台をキープ!
潜っていて、あまりにも暖かいので、0.1度刻みの水温計を持っているゲストに「ねぇ今何度?」と水温を聞いたら22.5度。
一瞬「ヌルッ」とした感覚が手に感じるので、所によっては23度もありそうです。



最近増えているホシテンス。
堤防を回った、少し砂の洗いところに多いですね。
「ここっ!」と決めて探すわけでもなく、何となく見ていると見つかるので、相当数いるものと思われます。
今日は若草っぽい色の子に出会いました。





久々登場のセミホウボウ、まだ幼い感じがします。





今日は何と言っても港内でのこの出会いが一番ヒットでした。
海鵜とダイビングです。

2本目をエントリーしようと準備中に、ふと港内を見ると海鵜が潜って魚を捕まえています。
「これは水中でも見られるかな?」と、水中から近づいてゆくと・・・





見事に海鵜の泳いでいる様子を見る事ができました。
というか「邪魔だっ!」って感じですかね・・・
海鵜はダイバーなど眼中になく魚を追っていました。
いやぁ、それにしても速かったぁ。



夜はゲストと芸術の秋を堪能しに、伊東市街のオーガニックカフェ「チャント」で行われる川平慈英&サンタラLIVE「POT LUCK NITE」を見に行ってきました。

あの。お兄さんがジョン・カビラの川平慈英ですよ。

小さなカフェですから、せいぜい50人くらいしか入れないのですが、その分近い!川平さんとの距離3m。

元々デビューがミュージカル俳優ということで、さすがの声量と、当たり前だけど歌のうまいこと!そして例の弾ガントーク!!。あの弾ガントークの本物が2時間半のLIVEの間中炸裂しっぱなし。

いやぁ、笑った笑った。

そして泣ける歌もあったりして。さすがJAY。やるなぁ。

ほんと最高でした、また行きます。

みなさんも是非!






2010年11月22日月曜日

【赤沢:11/22】秋伊豆復活!蒼く透明なのですっ


曇りのち雨
気温16.3度
北東の風1m
水温21度
透視度10~15m(ビーチ)
    15~25m(ボート)
朝から曇り空ではあったのですが、なんだか生温いように暖かい一日でした。
海は綺麗な状態に戻りましたよ!。ボートポイントでは25m、いやそれ以上見えていました。水温も21度台でしたし、良い感じです。
ウネリも治まって、今日はIOPも富戸もOPENしてましたし、明日も暖かいといいなぁ。


青い!見える!
久しぶりに抜けた青で秋伊豆復活!




モンガラカワハギの幼魚はまだ同じ岩棚にいました。
模様の変化を見られる位いてくれると嬉しいです。




サガミリュウグウウミウシ。いつも見ている岩ですが、ずっといたのかなぁ?




この子も定着してますね。ミナミギンポさん。
正面から笑顔を取りたいのですが、なかなかこっちを見てくれないんですよ。
そうそう、イイジマフクロウニが話題になったので、ボートポイントで見ようと思ったのにいなかったんですよ。
いつもは、たーくさんいるのに、全然いなかったんです。そんなこともあるんですねぇ。
最近イイジマフクロウニのことが気になり始めてます。





そしてこちらも定着5兄弟。
ビーチのナンヨウツバメウオです。
5人なので「ナンヨウツバメンジャー」という名前が付くとか付かないとか・・・

今日は港内でサバ系?5匹がぶっ飛んで浅瀬に行くところを見ました。こんな浅い所で!と思って出てくるところを見ようと思ったのですが、残念、出会えませんでした。

*写真は最後以外CHIKAさん撮影。ありがとー!
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2010年11月19日金曜日

【赤沢:11/19】ヒラマサと、ガンのくれあい、飛ばしあい



晴れ
気温15.5度
北北東の風4m
水温20~21度
透視度6~10(ビーチ)
    10~15(ボート)


北風と東よりのウネリでしたが、赤沢港内は穏やか、と思いましたら、お昼前後はウネリが大きくなり、港内にも入ってきていました。
ボートも昼前にあげてしまったのですが、2時くらいにはまた穏やかに・・・
海は生ものですね。

東よりの波は思った以上に大きいです、アクアティック・プロの前は釣りで有名な富戸の宇根、大根。富戸のダイビングポイントで言うと脇の浜、横磯の続きなのですが、こちらは台風並みのビッグウェーブです。

透視度は少しづつ良くなっているような気がします、ウネリで多少舞っているものの、白濁りは取れている感じで素質のいい水です。
ウネリがおさまれば、透視度も結構回復した海になるんじゃないでしょうか?
(いつものことですが、僕は前向き思考です)







これ、かわいいでしょう!
今日、ガイド仲間で話題に上がったイロカエルアンコウです。
場所を教えてもらって見に行きましたが・・・

ち、ちいせぇ。。。

水中で見た目1センチですから、おおよそ7mmといったところでしょうか。


一昔前のコンデジですが、気合いいれてもここまで撮るのが精いっぱいでした。

是非!チャレンジしてみてください。


タコベラのオスが綺麗ですねぇ。秋の求愛シーズンならではです。
特徴のある菱形の尾鰭をいっぱいに広げて泳ぐ姿は、タコベラのメスでなくとも思わす目が向いてしまします。
背びれの前の青と赤の点や、胸鰭の根元の黄色もポイント高いです。





カラーリングは、それぞれ微妙に違っていて、何匹かオスがいるとバリエーションを楽しめます。
いや、バリエーションだなんて失礼ですね。子孫繁栄を掛けた一世一代の晴れ着ですからね。
メスも晴れ着のセンスで相手を決めるのでしょうか?
人間も、「あ、こいつ綺麗だな」と思ったらカメラ向けてみてください。
僕のはブレブレですけど、いいんです・・・
こちらも、是非!挑戦してみて下さい。



この2匹、僕がクロイトハゼの巣作りを見ている隙に背後に忍び寄って、ぐるっと一周。
「やけに近いな、泡が気になるのかな?」と思ってまた巣作りを見ていると、また一周。
今度は目の前1m。完全に目と目が合い、睨まれた感アリアリ・・・(汗
なんだコノヤロ、と思いつつ、手を伸ばして撮ってみました。
ここまで近寄ると、ブリなのかヒラマサなのかって気になる所ですが、ブリとヒラマサば微妙なんですよ。
微妙すぎて考えない事にしてるくらい。
あんまりにも近かったので、久しぶりに考えてみようかしらと思ったのですが。。。
有名なのは、「上あごの付け根の上側が角ばっているとブリで丸いとヒラマサ」というやつ。
他には、「大顔(目から鰓ぶたまでが長い)のがブリで小顔がヒラマサ」
「胸鰭と腹鰭の長さが同じなのがブリで腹鰭のほうが長いのがヒラマサ」
「前から見てまん丸体型がブリで縦長体型がヒラマサ」
「中央の黄色いラインに胸鰭がかかっていればヒラマサ、かかってなければブリ」
など。
並べて比べれば分かりやすいんでしょうが、これを水中で判断するってのは厳しいですねぇ。
今回のは、顔の大きさ的にはブリっぽいかなと思うのですが、その他はヒラマサ的なので、多数決でヒラマサとします。
動画を後で見てみたら、2匹のうち一匹は右側面に黒い班がありますね。これで個体識別できるので、次に見かけて黒い班があれば同じ子ということになりますね。
いや、ボートポイントでよく見かけるんですよ、前から「同じ奴なのかなぁ」って気になってたんです。
動画って役に立ちますね。




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2010年11月18日木曜日

【赤沢:11/18】カメランデブー



晴れ一時曇り
気温14.3度
北北東の風5m
水温20~21度
透視度8~12m


北東の風と東よりのウネリで、赤沢以外は荒れていたようですが、ウソのように穏やかですよ。
サラサラで有名な赤沢の浅瀬の砂も舞わないくらいです。北東の風が多い冬の時期は南向きの赤沢や八幡野が穏やかな上に、八幡野と逆で、港の出口が西を向いている赤沢は、東からのウネリも避けられるので波が立つことはまずありません。
なので今日は、少し混みあってましたよ。
透視度も白っぽいと言う感じではなく、少し良くなりましたし、青い海満足度は高かったです。

さて、ビーチの浅瀬はナンヨウツバメウオの5兄弟が復活です。







一時は3:2に分かれていましたが、また一緒になりました。微妙に離れる時もあるのですが、その時も同じ3:2、というのが不思議、を通り越して可愛いですね。魚にも相性があるんでしょう…

堤防周りはアオリイカの若者が増えました。
今年生まれた子アオリイカは、ぐんぐんと大きくなって20cm前後になっています。堤防先端には30~40は群れていましたので、なかなか圧巻です。
今度釣りしみようかな?いる所分かってるし、釣れなかったら腕が悪い事確実ですね・・・

クロメジナの群れやオキタナゴの群れも表層から中層で大きくなっています。
スマ?の群れも見れるのですが、あまりにもぶっ飛んで行くので何の魚だかわからないくらいです。





カメを見てみたい!というリクエストで、ボートポイントはアオウミガメ狙いで、少し浅瀬を攻めてみました。

常に動く生物ですから、確実性はなかったのですが、これが見事に出会えたんですねぇ。


ここのところ出会えているアオウミガメは、割と小ぶりなスタイリッシュな子で、たぶん同じ個体だと思うんです。

出会うと、つかず、離れず。5~6mほどの距離で“フワー”っと泳いで行くんですね、たまに左右に方向を変えながら、ちらりとこちらを見ている感じです。


もちろん向こうは全力でなんて泳いでいないのですが、僕らも合わせる様に泳いで、あまり追わない様にしています。

加速して行く事はないので、いい感じなんではないかなと思ってます。


「あぁまた泡を吐く変な奴らか…」くらいに思ってくれればいいですね。


写真はゲスト越しにカメを撮ろうと思い、思わず押したら動画だったというデータからキャプチャーして無理やりカメが見られる様に加工した1枚。
まるで「謎の飛行物体」みたいな絵になってますな・・・

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2010年11月16日火曜日

【赤沢:11/16】夕立の鷹の羽根



曇り時々晴れ
気温13.1度
北北東の風3m
水温20~21度
透視度6~10m





相変わらず透視度が悪いですねぇ、ボートポイントではもう少し、12mくらいは見えているんですが、全体的に濁りがあるので、深い所が暗いです。

水温は20度~21度で安定傾向にあります。今日は冷たい空気でしたので、いやほんと、水の中があったかいこと。。。








岩陰に見られるヨスジフエダイ。

2cmから3cmくらいの子供ですが、鮮やかな黄色にブルーの鮮烈なラインが目立ちます。華やかな感じがしますねぇ!


最近気になっている砂地を今日も見てみました。



クロイトハゼの巣穴(巣山)はさらに大きくなっていてビックリ。いったい何処まで大きくするつもりなんでしょう?。巣山は4か所ほど確認されています。
ヤセアマダイもいますね、少し大きくなったのか、他の個体なのか…?。透視度のせいか?ダイバーの泡が気になったのか?ブリが近くまで、ヌーっと寄ってきたり、イシガキダイの群れが挨拶に来たり、なかなか楽しい砂地です。






すっごく地味なようで、きっとライトアップすればグッと綺麗なんだろうなと想像させる、イトタマガシラ。

ちゃんと光を当てて写真に撮ってみたいもんです。。。




久々に見たユウダチタカノハ。

夏前はビーチの堤防外に小柄なユウダチタカノハを何匹か見かけてたのですが、同じライン上で少し水深が深くなったところですから、同じグループの様な気もします。

ミギマキより少し地味で、白っぽく、尾鰭に水玉模様のないのが特徴です。



なにより、「ユウダチタカノハ」という名前にカッコ良さがあるんですよ。漢字で書くと「夕立鷹之羽」と表記されます。
タカノハダイも「鷹之羽鯛」と書きますが、縞模様が鷹の羽根を連想させるからだそうです。
ユウダチタカノハは、さらに“夕立”ですからねぇ、「夕立の鷹の羽の様だ」、なんてカッコいい名前じゃないですか!

そしてこの魚を見る度に思うのです。夕立の鷹の羽根ってどんななんだろう…と。

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2010年11月15日月曜日

【赤沢:11/15】恐怖の珍列棚



晴れのち曇り
気温16.9度
北北東の風3m
水温20~21度
透視度6~12m



昼過ぎまでは暑いくらいの日差しでした。北風がないと快適ですね。

透視度が落ち気味の水中ですが、その分?ソフトコーラルが全開的にきれいなボートポイントになっています。










ほんとにエントリーしてすぐのナンヨウツバメウオの幼魚達。

5匹かたまっていたのは、今日は3と2になってました。

3の方は足が付くところです、後ろの銀の棒はエントリーの手すりです。






2の方はスロープの下。3との距離はわずか3mほどです。

喧嘩でもしたんでしょうか?きっと見えてると思うんですけどね・・・








地味だけど、洒落た模様のクールな奴は「カガミチョウチョウウオ」。

まわりの魚に混ざるようでいて・・・
いやいや、そのセンスは光ってますぜ。派手狙いの坊や達とは、さすが、違いますな旦那。

只今堤防浅瀬にいらっしゃいます。






今日は水玉模様の子はいるかなぁ?と岩棚の方に行くと、ツノダシが仲良く泳いでいるのが目に入りました。

「ツノダシだ・・・ん?一人違う、ハタタテ、いや、なんか違うな」










いやいや、これは違うぞ、と思ううちに、その子は水玉模様のモンガラカワハギがいた岩棚に来ました。

ハタタテダイやムレハタタテダイのようですが、微妙にパターンが違うんですね、分かりやすいのは目のところの黒縞が下まで繋がっていてちょっとパンダっぽいところ。「シマハタタテダイ」の幼魚です。ハタタテやムレハタと似てるので、気付かないことも多いのかなと思いますが、南の地方の魚で、伊豆には幼魚だけ見られ、図鑑によれば「越冬は出来ない」とあります。

そう、実はこれ幼魚の柄で大人は随分違った模様になっちゃいます。って図鑑でしか見た事ないですけどね。


それよりも、そういった南国の魚が、この岩棚に来るのが驚きました。

モンガラカワハギの幼魚だって、シマハタタテダイの幼魚だって、そんじょそこらにいるって訳でもないのに、両方ともこの岩棚なんですもの。

ほら



「うぉぉぉぉー、ここなのか、なぜ、なぜここなんだぁぁぁーーーー」

と、ちょっと寒気のした水深15mでした。

風邪気味だからかな?



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2010年11月13日土曜日

【赤沢:11/13】思い出の水玉模様



曇り時々晴れ
気温18.8度
北北東の風2m
水温20~21度
透視度8~13m


海はぺったり穏やかです。
お天気はすっきり晴れない曇り気味の空で、風も北寄りなのですが、思いのほか暖かく感じる1日でした。




やわらかーい、感じのする日差しです。





ビーチでは港内の真中に全長40cmほどのネコザメがいるという珍事。
最初は定置網の漁師さんが捨てたのかなと思ったのですが、しっかり生きてます。いやいや、こんな港内にまで入って来るんですね。あなどれません。







これまたビーチ、スーロープのすぐ下にいるナンヨウツバメウオ5兄弟。
・・・もちろん他人でしょうけど。仲良さそうなので兄弟ということで。






かなりしっかり模様の入ったナンヨウツバメウオですね。もはや「枯れ葉のよう」ではありません。





ボートではモンガラカワハギの幼魚が、まだ同じ所にいました。
あまりにも見事な水玉が凄いなと思いつつ、「なんかどこかで見た事あるなこれ」と気になってたのですが、やっと解決しました。
これは、1986年発売のHONDAのスクーター、DJ・1Rの“ビバユーエディション”です。
どうです、似てるでしょう。。。
こんなスクーター乗らねーよ、とか思いますが、当時は結構流行ってたんですよねぇ・・・
デザイン的にはモンガラちゃんのほうが遥かに上回ってますよね、ほんと素晴らしいデザインです。



透視度がちょっと落ち気味なので下も向いて泳いだりして、久しぶりにゼブラガニを眺めました。
こちらのフォルムも素晴らしいデザインです。特にハサミ足の突起などは、僕は未だにどうなってるのかよくわかりません。
あぁ、ゼブラガニの抜け殻とか落ちてないかなぁ・・・





今日のオオアカヒトデには、ヒトデヤドリエビが10個体以上ついていました。







0番ポイントのイボヤギ岩のキンギョハナダイはかなりの群れになっています。
「目の前真っ赤」と言うくらいの瞬間もあるのですが、これまた写真に収めるのは大変でして。なんとかこう、伝えよう!と思ってたら上の様な写真になってました。
脳内的には、こんな感じです。
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2010年11月12日金曜日

【赤沢:11/12】グルメの海


晴れ
気温19.5度
西南西の風7m
水温21~22度
透視度8~15m


今日は南風で暖かい一日でした。
海風が強かったので赤沢的には水面はパシャパシャしていましたが、ウネリは無いので潜れば快適です。

と、ここまで書いておいて、今日は透視度ちょっと落ちました・・・
そうですねぇ、白っぽい所で10m切る位、良くて15m。
いや、十分見えていると思うのですが、すっぱーんと見えていたので脳が贅沢になってます。
ま、明日はまた綺麗になってるさ!と考える事にしましょう。




APECが開催されているからか、南国からの使者は次から次へと訪れています。ボートポイントでモンガラカワハギの幼魚がいるんですねぇ、ちょっとの間、ここに居てくれそうな気配があります。
見事な水玉です。全身で南国を表現しています。



座布団ヒラメという奴です。
同じ岩で見かけるので、たぶん同じ個体だと思います。
そーっと近づくと、撫でられるんですよ。
あまりの擬態色で分かりずらいですね。大きさを計る為に指示棒を横に置いてみました。棒の上がヒラメですよ、右が頭です。
指示棒の長さは38cm。写真で計ると95センチほどのヒラメになります。
見た目120センチ!と思ったので、水中では1.3倍大きく見えると言うのは本当ですねぇ。こんどから水中での見た目をきっちり修正して長さを言うようにしましょう。
てことは、先ほどのモンガラカワハギの幼魚は、4センチです。



岩の上にクロアワビが出ているなと思ったら、どうも放精しているようです。煙突の様な穴から、白いのがフワーっと出ているのがわかりますか?
おおっ!てことはまわりで放卵しているかっ?と思って見回したのですが、それらしい気配はなく・・・
彼だけフライングだったのかなぁ?
でも、クロアワビの産卵行動は水温の下がるこの時期ですね。アワビ達が一斉に放精放卵するようすが見られるかもしれません。
ちょと気にしながら潜りましょう。
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