2015年6月26日金曜日

ワイルドオーシャン


2015年6月26日 伊豆半島 赤沢
水温20.6度/透視度10m(表層) 17.2度/8m(20m以深)
 

なぜか深い方が透視度悪い。
普通は、深くなると水温が下がって、透視度は良くなるんだけど。今日は水深20を超えると濁ってた。
良く見ると、中学校の理科の教科書に、顕微鏡写真として乗ってる様な、植物プランクトン的な楕円形の人たちがいっぱい浮遊してる。
なんだかは、よくわからない。
この手は、調べるのが難儀なので調べない。もやっとしたプランクトン、にとどめておく。
それが深い所に広がってた。
暖かくて浅いところのほうが透視度良く、青く。全長30センチ前後のムツの群れが、川の様に群れてた。



さて、今日は2ショット連発だ。
すっげーモヒカンなマトウダイの子供。まれで新マッドマックスに出てきそうな輩に、ゲストはタイマン張る。もちろん、結果は即勝ちで、マトウダイは視線を合わそうとしない・・・

かと思えば、1mはあるかというドでかいヒラメをわしづかもうとする。



そして今日のゲストは目ぢから強いぜ、胴長5ミリのお子ちゃまタコなんて秒殺で白旗万歳させる。
もちろん、許してやる。




 しかしね、ホシサメに食いちぎられそうになった時は正直ビビったよ。いやぁ、九死に一生だった。。。うん。...
(もうちょっと遠近法でサメをデカくk撮ればよかったなbyひとりごと)



今日はカメラ忘れて、予備のゴープロで撮ったので小さな物は全滅だぜ。
イイジマフクロウニに棲む、イイジマフクロウニヤドリニナが卵を産んでるなんて貴重なショットは、全然わかんないだろ?
俺も初めて見たのに、記録できないなんて記録的だろ?



ソフトコーラルに産み付けられた小さな卵達なんてのも、さっぱり良く見えねぇ。


 
ソフトコーラルに産み付けられた小さな卵達なんてのも、さっぱりだぜ。
やっぱり海は、ワィルドだなぁ・・・
 
 

2015年6月7日日曜日

寿司ネタとダイビング


2015年6月7日 伊豆半島 赤沢
水温19度 透視度7~12m
 
 
「コノシロ」、という魚。「コハダ」と言えばみんな知ってるだろうな、寿司のコハダだ。
ブリみたいに大きさで呼び方が変わる出世魚で、シンコ→コハダ→ナガズミ→コノシロ。と変わるんだそうな。ナガズミは知らなかったな。
ダイバーが見る魚としては、とってもとってもマイナーだ。というか、あまり見る事がない。のだけど、今日、港内に停泊中の船に寄りそって泳いでたのは、コノシロの子供じゃないかなぁ?
大きさは3センチないくらい。こういうサイズを「シンコ」と呼んで、とっても高級らしい。1キロでウン万円とかなんとか・・・ 同じ出世魚のブリは大きくなるほど高級になるけど、コノシロは小さい方が高級なんだって。
 


 
 
ビデオだとよくわかんないんだけどねぇ~
スタイル的にはコノシロかサッパかなぁ。サッパも岡山では「ママカリ」という郷土グルメ。同じニシン系の親戚は、どちらにしろ人間の大好きなお魚なようです。
赤沢は、川がないくせに汽水を好む様な魚が現れたりするのは、海底から真水が湧いているせいなのかな?
確かに、港内は海水と真水が混ざって、モヤ~としてるところがあるけど、生物は敏感に感じ取るんだろうな。
どれくらいの塩分濃度なんだろ?計ってみたいわぁ・・・
 
 
 

2015年6月5日金曜日

ムツの群れ登場


2015年6月4日 伊豆半島 赤沢
水温18.9~20度 透視度8~15m
 
伊豆から900キロほど南西の海でのお仕事から戻り、久々、でもない伊豆の海。温度は2度ダウン。までも、あんまり冷たくは感じないな。
昨日と今日の赤沢では、水面近くで20度丁度、15mくらいまでは19.4度、それ以上深いと18.9度だった。冷たい所は透視度15~20m。暖かい所は悪くて8mだ。
 

 
先月25日に確認したオキタナゴの出産は、まだ見られている。
でも来週はどうかなぁ?水深3mの浅瀬で出産しているメスの群れは、そろそろ産み終わりそうな感じ。堤防の沖側には、まだお腹の大きいメスの群れがいて、仔魚の群れもいるんだけど、動くエリアが結構広いので、出産シーンを観察するのがちょっと難しいなぁ・・・ な感じでございます。
子供の群れに混ぜて産むので、子供の群れに張り付いていれば見られるとは思うんだけどね、あんまり気配がないと心が折れるんすよねぇ。

動画は5月26日に撮影。後半のオキタナゴは、子供が横腹から飛び出てしまった雌だ。
卵ではなく、魚として産むというのは子が生き残る確率を高めるのではあると思うけど、大きな子供を産まなければならない分、リスクはかなりあるようだ。
出産がうまくいっていない雌は、100匹の群れで1、2匹は見かける。
 
 
 



ボートポイントの斜面では、ムツの群れがグッと増えた。
25センチ程度の若いムツの群れだ。
 この「ムツ」。食べるあのムツなんだけど、「クロムツ」では無いです。
「ムツ」と「クロムツ」は違う魚。形はかなり似ていて、昔は同じ魚ということになっていたようだ。
 赤沢の斜面に群れているのは黒くない「The ムツ」。
クロムツ同様大人は深海200mとか800mとかに棲んでいて、大きな個体だと1mあるとか。ダイバーの見ない深海魚なんだね。
 
稚魚は浅瀬で育ち、成長するにしたがって深い方へ引っ越ししてゆくのだけど、確かに、水深2mほどの浅瀬には5センチくらいの子ムツが群れてる。
丁度オキタナゴの子供が群れているのと同じ場所にいるのは、オキタナゴがご馳走だからだ。オキタナゴの子供の群れの近くにいる子ムツの群れをじ~と見てると、襲いかかるシーンも見られる。


動画の若いムツがいるのは水深10m~20mくらい。川のように列になって群れてた。
さらに、その下には大きなムツが・・・
いえ、見た事はないです。
僕にとっては、これくらいの大きさが「ムツ」です。それでいいです。