2015年7月22日水曜日

溶岩の浸食による、海底の段差地形の出来方 の動画

陸上の風景が、海の中にそのままつながっているとは限らない。陸が100mを越す様な断崖絶壁でも、目の前の海の中はなだらかだったりする。

その逆で、陸がなだらかなのに、海の中に入ると突然、ドーンと断崖になったりもする。
 さて、何でだろう?。と思っていて、自分の中で解決すると凄く爽快で面白いのだけど、わからない時は何のキッカケもなく、悶々と妄想が進まないのでドヨーんとする。
 
伊東市富戸のヨコバマと言われる海に広がる、棚田の様な海底の段差の謎はわかったので爽快感が高い。


 
 ほらほら、こういうことなんだよ!ってみんなに言いたくて動画を作ってみた。
平らな部分はもうちょっとひろいんだけど、勢いで作ったので今いち狭い棚田だな。16:9のサイズで作ればよかった。普通に4:3で作り始めるところが、自分がアナログ世代なんだなと痛感する・・・

さて次は何に立ち向かおう。
巨石の急斜面。ってどうやって出来るのかな?にしようかな。

2015年7月1日水曜日

海を泳ごうに参加!2015


2015年6月28日 伊豆半島 富戸→IOP

 水温22度 透視度20m
今日は、「海を泳ごう2015」に参加! 富戸の港から海洋公園までの2.7キロをスノーケリングして楽しんだ。

 

海は、絶好のベタナギ。透視度は20m越えかという絶好のコンディションだ。...
今回は200名近くが参加して、スタートの海はスノーケリングのダイバーだらけ、スタートの時のこんな混雑って、なんかレースっぽくってワクワクするね。(レースじゃないけど)



透視度がいいので、水面からでもいろいろ見えて面白かった。
腕ぐらの長さの小さなドチザメや、人くらいある大きなドチザメが泳いでいるのが見られたりして、シャークな雰囲気抜群だった。
キビナゴの大群にかこまれたり、なんかよくわかんない群れにかこまれたり。水面って面白いね!
 僕的には、トビウオが泳いでいるのが見られてすっっっっごく嬉しかった! トビウオって水面にいるからね、なかなかダイバーには見られない魚なんだよね、水面を泳ぐスノーケリングならではだねぇ。


中間地点は、あの有名な城ヶ崎のつり橋と灯台をバックに記念撮影!
こんな風景、めったに見られないでしょう~。「海を泳ごう」ならではのショットだね。日曜日だったのでつり橋は観光客の方々でいっぱい。海から見てて、「あんなに乗ってつり橋落ちないかしら・・・?」って心配になっちゃうくらい(笑)

 上空はアマツバメがもの凄い群れで飛んでた。ここは営巣地として有名なのです。鳥界で世界最速と言われるアマツバメは、子育て以外に地上に降りる事は無く、寝るのも食べるのも飛びながら、富士山の山頂レベルまで上空を飛べるらしいですよ。そんなアマツバメもすぐ頭の上で飛んでてちょっと感動。 

 
2.7キロを、1時間12分かけて、10名無事にゴールしました。
「2.7キロ」なんて泳げるのかな・・・
なんて思うかもしれないけど、やってみると雰囲気がわかるんだよね。この経験は取っても大事で、普段のダイビングでも役に立つはず。
ダイビングって、徹底的にトレーニングをしないようなスポーツだけど、こうやって楽しんで経験を積めて、トレーニングになれば最高だ。


 
 
翌日の伊豆新聞。1面。載ってました。
レース部門のトップは30分でゴールだそうな。はや・・・


2015年6月26日金曜日

ワイルドオーシャン


2015年6月26日 伊豆半島 赤沢
水温20.6度/透視度10m(表層) 17.2度/8m(20m以深)
 

なぜか深い方が透視度悪い。
普通は、深くなると水温が下がって、透視度は良くなるんだけど。今日は水深20を超えると濁ってた。
良く見ると、中学校の理科の教科書に、顕微鏡写真として乗ってる様な、植物プランクトン的な楕円形の人たちがいっぱい浮遊してる。
なんだかは、よくわからない。
この手は、調べるのが難儀なので調べない。もやっとしたプランクトン、にとどめておく。
それが深い所に広がってた。
暖かくて浅いところのほうが透視度良く、青く。全長30センチ前後のムツの群れが、川の様に群れてた。



さて、今日は2ショット連発だ。
すっげーモヒカンなマトウダイの子供。まれで新マッドマックスに出てきそうな輩に、ゲストはタイマン張る。もちろん、結果は即勝ちで、マトウダイは視線を合わそうとしない・・・

かと思えば、1mはあるかというドでかいヒラメをわしづかもうとする。



そして今日のゲストは目ぢから強いぜ、胴長5ミリのお子ちゃまタコなんて秒殺で白旗万歳させる。
もちろん、許してやる。




 しかしね、ホシサメに食いちぎられそうになった時は正直ビビったよ。いやぁ、九死に一生だった。。。うん。...
(もうちょっと遠近法でサメをデカくk撮ればよかったなbyひとりごと)



今日はカメラ忘れて、予備のゴープロで撮ったので小さな物は全滅だぜ。
イイジマフクロウニに棲む、イイジマフクロウニヤドリニナが卵を産んでるなんて貴重なショットは、全然わかんないだろ?
俺も初めて見たのに、記録できないなんて記録的だろ?



ソフトコーラルに産み付けられた小さな卵達なんてのも、さっぱり良く見えねぇ。


 
ソフトコーラルに産み付けられた小さな卵達なんてのも、さっぱりだぜ。
やっぱり海は、ワィルドだなぁ・・・
 
 

2015年6月7日日曜日

寿司ネタとダイビング


2015年6月7日 伊豆半島 赤沢
水温19度 透視度7~12m
 
 
「コノシロ」、という魚。「コハダ」と言えばみんな知ってるだろうな、寿司のコハダだ。
ブリみたいに大きさで呼び方が変わる出世魚で、シンコ→コハダ→ナガズミ→コノシロ。と変わるんだそうな。ナガズミは知らなかったな。
ダイバーが見る魚としては、とってもとってもマイナーだ。というか、あまり見る事がない。のだけど、今日、港内に停泊中の船に寄りそって泳いでたのは、コノシロの子供じゃないかなぁ?
大きさは3センチないくらい。こういうサイズを「シンコ」と呼んで、とっても高級らしい。1キロでウン万円とかなんとか・・・ 同じ出世魚のブリは大きくなるほど高級になるけど、コノシロは小さい方が高級なんだって。
 


 
 
ビデオだとよくわかんないんだけどねぇ~
スタイル的にはコノシロかサッパかなぁ。サッパも岡山では「ママカリ」という郷土グルメ。同じニシン系の親戚は、どちらにしろ人間の大好きなお魚なようです。
赤沢は、川がないくせに汽水を好む様な魚が現れたりするのは、海底から真水が湧いているせいなのかな?
確かに、港内は海水と真水が混ざって、モヤ~としてるところがあるけど、生物は敏感に感じ取るんだろうな。
どれくらいの塩分濃度なんだろ?計ってみたいわぁ・・・
 
 
 

2015年6月5日金曜日

ムツの群れ登場


2015年6月4日 伊豆半島 赤沢
水温18.9~20度 透視度8~15m
 
伊豆から900キロほど南西の海でのお仕事から戻り、久々、でもない伊豆の海。温度は2度ダウン。までも、あんまり冷たくは感じないな。
昨日と今日の赤沢では、水面近くで20度丁度、15mくらいまでは19.4度、それ以上深いと18.9度だった。冷たい所は透視度15~20m。暖かい所は悪くて8mだ。
 

 
先月25日に確認したオキタナゴの出産は、まだ見られている。
でも来週はどうかなぁ?水深3mの浅瀬で出産しているメスの群れは、そろそろ産み終わりそうな感じ。堤防の沖側には、まだお腹の大きいメスの群れがいて、仔魚の群れもいるんだけど、動くエリアが結構広いので、出産シーンを観察するのがちょっと難しいなぁ・・・ な感じでございます。
子供の群れに混ぜて産むので、子供の群れに張り付いていれば見られるとは思うんだけどね、あんまり気配がないと心が折れるんすよねぇ。

動画は5月26日に撮影。後半のオキタナゴは、子供が横腹から飛び出てしまった雌だ。
卵ではなく、魚として産むというのは子が生き残る確率を高めるのではあると思うけど、大きな子供を産まなければならない分、リスクはかなりあるようだ。
出産がうまくいっていない雌は、100匹の群れで1、2匹は見かける。
 
 
 



ボートポイントの斜面では、ムツの群れがグッと増えた。
25センチ程度の若いムツの群れだ。
 この「ムツ」。食べるあのムツなんだけど、「クロムツ」では無いです。
「ムツ」と「クロムツ」は違う魚。形はかなり似ていて、昔は同じ魚ということになっていたようだ。
 赤沢の斜面に群れているのは黒くない「The ムツ」。
クロムツ同様大人は深海200mとか800mとかに棲んでいて、大きな個体だと1mあるとか。ダイバーの見ない深海魚なんだね。
 
稚魚は浅瀬で育ち、成長するにしたがって深い方へ引っ越ししてゆくのだけど、確かに、水深2mほどの浅瀬には5センチくらいの子ムツが群れてる。
丁度オキタナゴの子供が群れているのと同じ場所にいるのは、オキタナゴがご馳走だからだ。オキタナゴの子供の群れの近くにいる子ムツの群れをじ~と見てると、襲いかかるシーンも見られる。


動画の若いムツがいるのは水深10m~20mくらい。川のように列になって群れてた。
さらに、その下には大きなムツが・・・
いえ、見た事はないです。
僕にとっては、これくらいの大きさが「ムツ」です。それでいいです。

2015年5月6日水曜日

海の生物の白、赤、黒


2015年5月6日 伊豆半島 川奈
水温16度 透視度4~7m



ベニシボリガイ /TAKUTO



昨日は赤沢。悪かった透視度は10m程度と回復して青い海だった。
港内のミスガイ天国を攻めたり。ベニシボリを攻めたり。紅絞はホント綺麗だね、貝も綺麗だけど、半透明な体の縁が淡い青なところが繊細感たっぷり。小さな黒い点々な目も愛らしい。
スカシガイや大きなメリベウミウシ。火炎的な模様のユビウミウシなんて生物も登場して被写体には事欠かない海だ。 ん、なんか軟体動物多いね(笑)



ベニシボリガイ/YUMIKO


スカシガイや大きなメリベウミウシ。火炎的な模様のユビウミウシなんて生物も登場して被写体には事欠かない海だ。 ん、なんか軟体動物多いね(笑)


ユビウミウシ/TAKUTO


今日は川奈。
透視度は午前中のほうが良かったな、4~8mといったところだろうか。
ダンゴウオが多くて、探さなくても会えるような「お祭り状態」だった今年の川奈。ここにきて少しフィーバーが落ちつき気味だ。

ダンゴウオ/TAKUTO


ブラック&ホワイトの見た事ないウミウシはクロモウミウシだろうか?かなりオシャレ度高かった。
ちょっと久しぶりの川奈だったけど、川奈独特の泥砂海底はやっぱり面白いね。
さて、明日はどこに潜ろうか?
本格的春の海。賑やかで面白すぎて困っちゃうね。
 
クロモウミウシ/YUIMIKO


クロモウミウシ/TAKUTO
 
 
(写真は全てゲストのタクト&ユミコ撮影)

2015年4月29日水曜日

紅絞


ベニシボリガイと卵塊


2015年4月29日 伊豆半島 赤沢
水温16.1度 透視度8m(表層) 15.6度 透視度15m(水深20m)

港内のミスガイのコロニーは船長の雷が落ちないところにも広がってきた。潜降して15秒で出会える、脅威の近距離(笑)
どこまで広がるんだ、赤沢のミスガイ・・・...
 ダイバーに人気の貝。ベニシボリもちゃんと居ますね。毎年同じ所だから、よっぽどそこの環境が好きなんだろうな。でも去年よりは少なめかな。

ここのベニシボリは、8ミリくらいあるんじゃないかな?結構大きい。
たぶんずっとここに棲んでるんだろうと思う。普段は砂の中に潜ってるから気付かないけど、産卵のシーズンになると、ネジネジの卵が砂に産み付けられるのでバレバレだ。

 ヒゲダイの幼魚もいたし、マツカサウオ7匹もいるし、見どころ結構あるのだけど、意外と人気なのがウミフクロウだったりして。
「ウミフクロウ可愛い!」って。女子に人気がある。


 
オルトマンワラエビ


ボートは5番に行ったけどアオウミガメには出会えなかったぁ。
ブイ直下のヤギにトラフケボリとか。25mあたりには、あんまり逃げないルリハタいますね。
4番よりの穴にはヤリイカの卵、ここの卵はまだ誰も孵化してないみたい。水深20mあると、ちょっと冷たいからかな?


ヤリイカの卵
 
アクアティックは、連休後半は4日以降のガイドだと、まだ大丈夫ですからね~
5月3日までのご予約は締切りとさせて頂きます。
 


http://www.azarasi.jp

2015年4月27日月曜日

花海羊歯



NUTA 巨視的浮遊性大型粒子

2015年4月27日 伊豆半島 赤沢
水温16.5度 透視度12m(表層5m) 水温15.5度 透視度20m(20m以深)
まるで夏のような日差しだ。
真夏はもっと暑いんだよね。いまから慣らしておかないと厳しいなぁ・・・(暑いの苦手)
...
海の中、表中層はちょっと白濁ってた。
「鼻水」と呼ばれる事が多い「ヌタ」が浮遊していいる。ヌタと言っても和食のヌタじゃなくて、“巨視的浮遊性大型粒子”のことを NUTA と書いてヌタ。
巨視的浮遊・・・を英語にしても略がNUTAにならないと思うんだけど、もしかして食べ物のヌタに似てるからそのままヌタなのかな?
ま、「鼻水が多いねぇ」とか言うよりは「ヌタが出たねぇ」のほうが、若干ではあるけど爽やかだ。
 そんなヌタの浮遊があって水深20mくらいまでは12mほどの透視度、水は青くて綺麗。その下はヌタが無くなって透視度20m越え、という感じ。
 
ハナウミシダ 横幅30センチ


さて今日、目にとまったのは、なんかフッサフサの物体。「なんじゃあれ?」と思って近づいてみたらウミシダだった。
これまた名前がマギラワシイのだけど、海シダというくせにシダ植物じゃないす。植物のシダに似てるから「海シダ」にしちゃったんだろうけど、プランクトンを食べて生きる動物。2億年前にウミユリから派生した・・・ またマギラワシイな。
ヒトデの仲間です。
真中に口とか肛門とかあって、いっぱい伸びてるのが腕、葉っぱみたいにフサフサしてるのが羽枝(うし)という餌を捕える部分。って羽根でもないし枝でもないのに。カテゴリーの名前もパーツの名前もオリジナル感全く無し。
ウミシダかわいそう。。。




で、このウミシダ。ハナウミシダって奴じゃないかな?
ニッポンウミシダという種類は、伊豆の海ではワンサカいるんだけど、腕の数はせいぜい多くても40本~50本らしい(数えた事無い)、このウミシダはあきらかに100本越え。試しに裏返って頂いたところ、中心からどんどん分かれてるのがよく見える。
この下面だけで100本はあるだろうから、盛り上がりの部分も含めると、まず数100腕だね。
あ、足がない。
岩に固定するための巻枝って器官がない。腕で体を固定してるみたいだ。


ハナウミシダ 裏側
 
 
いやぁ、これね。初めて見た。
なんか可愛いわぁ。
だってさ、きっと仲間は少ないんだよ。 まわりが絶対的にニッポンウミシダとかオオウミシダばっかりでさ、夜行性のそいつらが岩陰にひっそりとしてる中を、昼間っから堂々と岩の上に鎮座してさ。
けな気だわぁ。
長生きしてほしいな、また会おう! *赤沢5番ポイントブイの北東方向30m付近。水深12mにて。

2015年4月24日金曜日

春のミスガイ祭り開催中(笑)



2015年4月24日 伊豆半島 赤沢
水温16度 透視度12m

やや白濁りが出たかのような透視度だったけど、表層5mほどまでの水温は16.5度と暖かくなった。水の色は青い感じで、日差しが差し込む浅瀬が綺麗だ。

そんな港内はミスガイ祭りだ。
ミスガイって、普通はあまり出会わない貝なのだと最近教えてもらった。赤沢では普通に港内にいる貝なので、珍しい生物だとはまったく思わなかったのだけど、どうもそんなことはないらしい。

 という珍しい貝は、今年は更にサービス増量発生中。
写真のようなコロニー状態が数か所で、もう数えられない位いるんだけど 100個体位じゃないかなぁ、ホントよ。
でもね、デンジャラズゾーンにいるので、気軽にいますよと言えない所が難点。タイミングを合わせずに行こうものなら、船長に、もうダイビングはしたくないと思うほどこっ酷く怒られるだろうなぁ。
なかなかうまくいかないもんだ。
今日は、南の強風で船は一切出なかったのでラッキー。ということでミスガイの群れ。デス。
(こんな大盛りじゃなくていいなら、デンジャラスじゃないところにもいますよ)

 


4月頭に産みつけられたと思われるヤリイカの卵は、だいぶ育ってもう半分くらいは孵化して旅立っていったようだ。
最初はツルッとしてたフサフサは、ブドウの様に膨らんでる。
一つ一つの膨らみが1匹のヤリイカで、小さな黒い点が並んでいる様に見えるのがヤリイカの目だ。
中では立派にヤリイカになってるね、連休明けくらいには全部孵化しそうかな。
そういえば、この横にるマツカサウオ7兄弟もまだ健在。7匹仲良くしてる。



さて、今日は久しぶりにタコ幼稚園ゾーンでチビタコちゃんと遭遇。
なんの気なしに見たら居たんだよなぁ。ほんとね、探すと大変なのよ。
「会おうと思ってないところが会える原因なんじゃないか説」が益々有力になる・・・
今回は、妙に足の長ーいタコちゃん。
マダコじゃぁないのかなぁ?マメダコとか? 小さいタコの種類って難しいね。



の横には見慣れない魚が。
これ、ニシキハゼの幼魚だねぇ。赤沢ではニシキハゼって見た事ないんだけど、浮遊生活から着底生活になったところがここだったんだろうかな? あんまり動き回る気配は無かったから、もうちょっと居てもらって、綺麗なニシキハゼになる様子を見せてほしいなぁ。

しかし、春らしく賑やかになってきたね。
下の黄色いのはウミウシの卵だろうね。黄色い大きな花に見えた。

2015年4月20日月曜日

魚のタイマン勝負


2015年4月20日 伊豆半島 赤沢
水温15.5度 透視度20m

 昨日の夜に天気予報とにらめっこしたところ、昼から南風が10m近く吹くのではないかと予想して、漁業の潜水は午前中勝負にした。
見事正解。
よく出来た天気予報だ。と、当たった時は感心する。

 でも、うっすらと南は吹いていたので、浅瀬はちょっと揺れたかな。といっても水深2mだったら、そりゃ揺れるか・・・

ここのところ、海は良い透視度が続いてる。
20mくらいは見えてるんじゃないかな?。水温は15度半ば、表層近くで16.1度というところもあった。まぁこの雨で、また変わっちゃうかもだけどね。

今日は、真っ赤な魚が目にとまった。
最初はね、ビニール片かと思ったんだよね。あんまりにも赤くて長かったから。でも違ってた、「あ、これ魚だ・・・」
もう一匹、鮮烈なオレンジの奴もいる。
ピン!ときたのでちょっと動画。





いやぁ、僕のキュー出しを待っていたかのように、見事に噛み付きあいましたよ。

最後は、噛み付きあったまま、もんどりうって転がって岩の隙間に吸い込まれちゃった(笑)
途中の様子ではオレンジ君劣勢に見えたんだけど、赤の勝ちでしょう?
というか、これは喧嘩でいいのかな?求愛?
この転がり方は、愛を求めてないよねぇ・・・

さてこの魚、誰だべ?(わかって撮ってない)
180度に開いたデッカイ口あけて喧嘩するのって、昔テレビで見たなぁ。とか思いつつ名前は思い出せない。
スタイルが特徴あるのでギンポとかその辺を調べるのだけど、小さい図鑑には数が載ってなくて、久々にドデカイ図鑑を引き出して怪しい所をページめくってみた。
トビイトギンポかなぁ? 大口開けて喧嘩するのはオオカズナギだったね、でもちょっと違うみたい。こんな真っ赤とかオレンジとか、ドンピシャリと来る画像資料も見当たらないしなぁ。
結局の所よくわかんないからトビイトギンポでいいや。

水深1mとか2mの浅瀬を好む魚ということで、普段お目にかからないのはそのせいかな?
ダイバーってどうしても深い方へ行っちゃうからね、超浅瀬を好む生物達とダイバーは、ちょっと縁遠いのかもしれない。
穏やかな時は、超浅瀬を散策するのも面白いかもね。意外な生物に出会えるかもかも



 

2015年4月17日金曜日

溶岩のトンネル

やっと初夏の様な日差しになったので、今日は城ヶ崎海岸の自然研究路を歩いてみた。
城ヶ崎海岸は、富戸の港から八幡港まで、ずっと海岸沿いを歩いて散策出来るようになってる。
富戸から伊豆海洋公園までは、ピクニカルコース。となっていて、階段がちゃんとしてたり、チップを敷き詰めた歩きやすい道だったり、名前の通り気軽に楽しめるピクニカルなコースだ。
あの有名な門脇灯台のつり橋も、ピクニカルコースにある。




伊豆海洋公園から八幡野の港までは、自然研究路。という。
こちらは、登山道的な道はゴツゴツしてるし、階段は階段らしきもの。だったりする。その分、木々は近く感じられるし、意外な出会いがあるような気分にさせてくれる。
自然研究路。という名前はピッタリだ。
森のトンネルを歩いたり、突然開けた視界に海が広がったりするのは、とても気持ちがいい。



どちらのコースも、今から4000年ほど前に、大室山が噴火したときに流れ出た溶岩流の先端を歩く。
4000年前というと縄文時代だ。太古の昔のように思うかもしれないけど、あのクフ王のピラミッドは、紀元前2500年頃に建てられたというから、すでに建築して500年たった時代。
人間の歴史なんて、地球の歴史からしてみれば一瞬なわけで、大室山の噴火なんてついさっき、くらいの出来事だろう。
城ヶ崎の海岸にたくさん突き出ている根岩は、土も覆われず、木々もないので、そんな「ついさっき流れました」感のある岩肌が露出する。



大室山周辺から流れ出た溶岩は、3億8000万トンだったそうだ。
いったいどれくらいの時間で3億8000万トンが地面の中から流れ出してきたのかはわからないけど、当時は浅い海だったとされる富戸から八幡野までを埋め尽くし、4キロほど先のここまで到達したのだろう。
4000年前の海は、今と同じ様な水面の高さだったので、この岩の先端で、真っ赤な溶岩がジューっと海に浸かっていたにちがいない。

大室山の溶岩が埋め尽くした面積は、22、27平方キロだそうで、お約束で何かに例えてみると、東京の品川区が近い面積だ。
江東区の埋め立ての面積と比べたら。と思ったんだけど、28平方キロもあって勝てなかった・・・



城ヶ崎海岸には、たくさんの突き出た「根」があるけど、岩肌の表情は根によってかなり違う。
ここは、海洋公園から20分ほど歩いたところの根。ネットリ感があって、なんかこう、「あぁ溶岩が流れたんだなぁ」と思わせてくれる。
もちろんネットリなんかしてない。想像以上にカッチコッチの硬い岩だ。とてもここで昼寝なんかできない・・・

試しに画像を真っ赤にしてみたら、火星の表面みたいじゃない?
火星映画のロケにはお勧めです。



ふと見ると、ゴツゴツ岩場から木が生え始めてる境目辺りの地面に穴があいている。
結構深いよ。
崩れそうもない岩肌と、思いのほか段々になっているところがプチ冒険心をかき立てるよね。
やっぱりね、降りてみちゃうね。


降りてみると、そこは向こうの海と繋がったトンネルになっているのだ。
溶岩の下の秘密の溶岩トンネルだ。
ヒンヤリとした空気で、小さいながらも迫力がある。

もしかしてこれ見て探して行ってみる人がいるかもしれないけど、まぁくれぐれもお気を付けください。
「降りるのは簡単だけど、登るのは10倍難しい!」
最後のところで、ピョン。と飛び降りちゃうのは簡単なんだけど、意外と意外に登るのがムズいっすよ、ホントに。ここの岩はゴツゴツしてなくてまん丸なので、手をかけるところが無いんだね。
反対側は見事な荒波で脱出不可能だし。帰る時に、「あれ?」ってなるから、要注意。



2015年1月7日水曜日

Happy new year 2015


 
新年明けましておめでとうございます。
今年もどうぞ宜しくお願い致します。