2011年2月28日月曜日

【2/27:赤沢】 頭索動物捜索隊




晴れ
気温15.8度
西南西の風5m
水温15度
透視度15~25m


土曜日とは打って変わって強い南西の風。
気温は今日の方が暖かいみたいだけど、赤沢ではモロに海風を受けるので体感温度はやや低し。

22日まで水温8度で潜っていたので、伊豆の15度が暖かく感じ、調子こいてウエットスーツで挑んでいるので、今日の風は冷たいデス。。。


でも水の中は最高!
透視度高いし、海藻も生えて来て、春だなぁという感じ。

マナマコやウニの露出が大きいので、棘皮動物が好きな人には最高ですよ。アメフラシも出て来て、これまた軟体動物のマニアにはたまりませんね。



今日はナメクジウオを捜してみようと思ってちょっと捜索。

もはや幻と言われるナメクジウオ、僕も見たことがあるわけでもなく、近くで見たという話も聞かないのだけど、だからこそ調べて見たくなるのですね。

赤沢の砂地は泥の混ざらないサラサラ砂だし、粒の大きさもナメクジウオの棲む環境に適していると思うので、捜せば見つかるんじゃないかと思う。というかなり思いつき。

同じ様に見える砂でも、場所によって粒の大きさは微妙に変化するし、混ざっている泥の量も変わる。ナメクジウオの好きな水深もあるだろうし、実際に捜すったって、それこそ砂山から針をさがすようなもんだ。

少しずつ地道に捜してみよう。

すぐに見つかっちゃぁつまんないしね(笑)

宝探し気分ですよ。

2011年2月27日日曜日

【2/26:赤沢】 サザエを噛み砕く顎って…


晴れ
気温10.6度
東の風1m
水温15度
透視度15~25m


北向きの海は荒れ模様。
川奈や富戸、伊豆海洋公園などは北に海を面しているので波は高い。
八幡野や赤沢は南に海が広がっているので穏やかだ。
一番遠い川奈から赤沢までが車で約30分の短い海岸線なのに、わずかな地形によって海は驚くほど表情が違う。

今日は八幡野か赤沢がベストだけれど、この二つは堤防の向きが違っていて、西から東へと堤防が突き出ているのが八幡野、東から西へと堤防が出ているのが赤沢。
海のウネリのくる方向は東からなので、どちらかと言えば、東が塞がっている赤沢の方が穏やかだ。
そんなにキッチリと予想をしなくても赤沢には行くのですけどね、いつも穏やかですから(笑)

案の定、赤沢に行ってみたら大混雑。
秋のシーズン以来、久しぶりにダイバーで溢れる赤沢を見たな。



やや遠回りで砂地をめぐって、岩の斜面を泳いで戻る途中。岩の上になんだか灰色で長い物があるのですな。
ネコザメ。
体長は「水中見た目」で1.5m。水中マスク越しだと1.3倍大きく見えるので、1m越えの個体でしょう。
いやいや、水中ではホントにでっかく見えるの。
ネコザメは前に尖ったシャープなサメじゃぁなくて、超頭でっかちな人参型をしているせいか、顔がでっかいんだな。
この子は頭幅40cmはあったんじゃないかしら?
小さい時は子猫みたいで可愛いんだけど、この顔は 「ガキデカ」のこまわり君でしょう。
笑えるくらい似ているので、こまわり君を知らない人は検索してみてください。

こまわり君、寝ているでもないようで、なんだかそぶりがおかしく、目の前には良い型のサザエが…
ネコザメは貝を食べるんですね、別名「サザエ割り」とも言われるくらいサザエ大好きのネコザメ。
これは食いつくかっ!と思って、性能のいいデジカメを持っているゲストに「ムービー回して」の合図を出したのだけど、そのすぐ直後に目の前のサザエをガブッ!
うーん、食いつくシーンは撮れなかった。

自然の状態でネコザメがサザエに食いつくシーンなんて、めったにお目にかかれるもんではいないですよ
僕も見た事がなかったですもん。
お食事シーンを見たかったなぁー・・・

しかしまぁ、こんなに棘の立派なサザエを、よくもまぁ噛み砕いて食べるもんですな。
いったいどういう口の中をしているんだろうというか、痛さはないのかな?

こまわり君、左の胸鰭の根元に白い点がある個体でした。
一昨年あたりにボートポイント1番あたりで良く見かけてた個体かしら?
背びれの棘も、2本とも折れているみたいだし、また出会ったらすぐにわかるなぁ。
要チェック岩斜面ですね

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2011年2月24日木曜日

【2/24:赤沢】 アワビの子供たち



本州最北の地から戻り、久々の伊豆の海。

まぁー暖かいこと!

水温15度がまるでぬるま湯のよう。分厚いネオプレーンのゴム手袋なんてしなくても、手がしびれる事はなく、ちっとも寒くなんてない。

北国の延長でドライスーツで潜ったけど、こりゃウエットでも余裕だなぁ。

動画は今日赤沢の海に放流されたアワビの子供。大きさは1センチくらい。

施設で大事に育てられたアワビの子供1万匹を海へと放流しました。

無事に育ってくれるといいな。

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2011年2月21日月曜日

【2/21:本州最北】 不思議な想定内


朝6時に朝食を食べて、海へ出かける生活をしている。
もちろん、普段はそんなに早起きする生活をしていないのだけど、苦にはならない。
「海で仕事があるときは早起き」「そうでないときはそれなりに」という生活が染み付いているんだろう
海に行く日は、モードが変わるように朝早く目を覚ますことが出来る。

ここ本州最北では、朝早いかわりに陸に上がるのも早く、昼ごろには上がっている。
もうその頃には腹ペコ。6時間食べてないからね。

で、お昼はそこかのお店に食べにいくのだけど、ここ何日か麺類ばっかり。
他にもメニューはあるんだけど、体が冷えてるからか、麺類を頼んでしまう。いや、麺類が好きなのかな?自覚症状は。ない。

あるとき食べたのは「ゴマしゃぶラーメン」。
地元の新聞にも載った話題のラーメンだ。
ゴマしゃぶサラダにヒントを得たというラーメンは、ゴマの浮いたスープにしゃぶしゃぶ肉が入っていて、しゃぶしゃぶのラーメンだ。
スープは思ったよりあっさりしていて、良く言えば明日も食べてもいいかな?と思わせる味。
もっとゴマ臭くてもいいんだけどな・・・





変り種は「スープ焼きそば」
もう少し南の土地のご当地グルメらしいけど、ここ本州最北にもあった。
前に来たときもたのんだんだけど、あらためて食べてみた。
感想は。
焼きそばだ。
スープも、焼きそばだ。
焼きそばの味そのままのスープはもちろん濃厚ソース味。直球勝負で「スープが多い焼きそば」という、まさに直球勝負の品なんだな。
普段僕は、焼きそばを頼むことはない、インスタントめんでも焼きそばは買わない。
なぜなら
スープがないから。
焼きそばは食べたいけど、スープがないなんて損した気分だな?と思ったことありません?
やっぱりスープは大事だよ。という僕のような奴には、このスープ焼きそばは和解への道。
焼きそばの味そのままに、つゆだくを楽しめるんだ。
濃いけどね・・・
(相当に)
友達で北海道の富良野の役場に勤めてる奴がいて、何年か前に「スープカレー」をご当地グルメにしようと奔走していたのだけど、そいつに言ったことがある。
「はい、スープカレーです」と言って出されてきたものにはご飯が横についていて、みんなご飯にスープカレーをかけて食べるのに、スープといのはおかしいのではないか・・・と。
スープ、は「汁」であって、味噌汁のように汁単体でパフォーマンスを発揮するものの事を言うんじゃないかと思ったんだ。
今思えばスープカレーは、スープ→カレーであって、カレー→スープ、ではないのだから、カレーの一種なんだと思えばよかったんだな。
あれはカレーだ。
「スープ焼きそば」も、焼きそばだった。
昨年の9月に行われたB-1グルメ厚木大会では、富良野は「おむカレー」なるもので出場してきた。伊豆からは、三島の「三島コロッケ」。
結果は三島コロッケが9位に入り、富良野には勝利したが、伊豆といっても三島は伊東から遠い。
是非、伊東の「ちんちん揚げ」に出場してもらい、上位に入ってもらいたいな。
「ちんちん揚げ」、名前にインパクトあるけど、イカのすり身のが入った練り物です。念のため。
おいしいので、是非食べてみてね。
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2011年2月19日土曜日

【2/19:本州最北】 馬糞を踏んだらサヨウナラ




今日は午後OFF!ということで、さらに北へと足を伸ばしてみた。
”巨大生物”の放牧されている草原だ。
昨日の夜は結構雪が降っていたので、巨大生物と雪とのマッチングがすばらしいだろうと、先輩ダイバーと一緒に訪れた。

のだが・・・

思いのほか雪はなく、地面が見えている。
宿の周りは吹雪の夜が明けて、いちめん銀世界になっていたのにな
真っ白な草原に、雪が風に舞って降る風景を期待してたのでがっくり。
天気はどこも同じわけではないのだと、あらためて思い知らされた。

それでも、せっかく来たのだから巨大生物には挨拶しに行く。

写真の草原に、黒い物体が点々としているのが見えるだろうか。



この草原には、彼らの肛門から排出されるバイオ地雷だらけだ。
草原の奥へと進むほどに超密集し、もはや避けてあるくのは困難かと思わせるのだが、諦めずに避けて歩く、ゆっくりと、慎重に(笑)
気温が寒いせいか、匂いはほとんどしなかったので気にならないんだけどね。



すると、地雷を仕掛けた巨大生物(達)が現れるのだ。





競馬場で走っている奴らを3倍くらい太くしたような体つき。蹄の大きさは人の顔くらいある。

湿っていて草の生えた、やわらかい地面なのに、その蹄が歩き出すと、「ゴズッ」っという、まさに地響き。

「北斗の拳」に出てくる馬の歩く擬音は、まんざら嘘でもなかったんだ。と思ったりする

もしかして、ここの地面は特別音が響きやすいのかしら?と思って、真似して地面を思いっきり蹴ってみたけど、「ドン」なんかいわず「ぐしゅっ」と音がするだけ・・・

体重の桁が違うんだな。

あまりの迫力にかなりビビリ目だったけど、「超かつくほどおとなしいよ」というので近づいていってみる。






雪の降る大地に立ち尽くすようにしている姿から「寒立馬」(かんだちめ)というそうだ。





草が雪に覆われていると、お食事もせず、じっと立ち尽くしているんだけど、草が見えているのでみんなゴリゴリとひたすらお食事状態。
顔を上げている写真を撮ろうとするだけで結構大変だった。

1頭が顔を上げて近寄ってきたので焦ったけど、そのまま立ち尽くしていたら、匂いを嗅いで、また草をゴリゴリと足元で食べ始めた。好奇心旺盛な子供だったみたい。
これはなんともかわゆス。 すごいやさしい目をしてるしね。



伊豆の赤沢に「源頼朝の馬の蹄石」というのがある。

あの源頼朝が乗っていた馬の蹄の後が残っているという石なのだけど、いくら頼朝の立派な馬だからって、石に蹄の跡はのこらんだろう・・・と思ってた

でも、寒立馬を見ると、そういう馬もいたかもしれない、ありえる話だ。と思えてくる。

天下の源頼朝だから、きっと凄い馬を探してきて乗っていたんだろう。ケンシロウもラオウもぶっ飛ぶくらい、寒立馬より凄い馬がいたのかもしれない。

帰ったら、あらためて見に行ってみよう。





























2011年2月15日火曜日

【2/15:本州最北】 月の通り道


水温は8度。
伊豆より8度低く、知床より10度高い。
数字的には予想していたより高かったのだけど、30分すると指先が痺れてきた。
ネオプレーンゴムのグローブがちょっと破れてるようなのしかなくて、新しくせずに来てしまったのがかなりの敗因。 10度低い流氷の方がマシだよ、とか思う。
流氷の海に潜るときは、まさか破れてるグローブで潜ることはしないし、それなりに装備に工夫をするので寒く感じないんだろうな。
あ、いやでも、流氷のときは30分以上経てば指の感覚なんて全部なくなっちゃってるか。 1時間潜ると指はただの棒だし。
最初からそれが普通だと思ってるから大丈夫、ってのはあるな。
てことは明日はもう大丈夫だ、今日はウォーミングアップ。


夕方に商店に行こうと思って歩いていたら、空に月が出てた。
こないだまで、月がどこから昇るかなんて、細かくは気にしなかったのだけど、満月の夜に海の中から月が見てみたくて、色々調べていたら、随分と知らないことだらけなので驚いた。

地球の周りを月は楕円に回っているとか、地球は傾いて自転しているのでなんとかかんとか・・・
理論的には難しくて理解するのはきっぱりとあきらめたけど、同じ月には二度と会えないくらい変化してるっていうことは解った。

WEBで、指定した日時の月の方角と角度を計算してくれるサイトがあるのだけど、確かに、同じような月齢でも通り道は驚くほど違う。
赤沢の海は南向きで、東には高台があるので月の出初めは見られないし、ある程度上がってからでないと海の中からは見えないだろうし、さらには夜に潜れるのは土曜日だし。。。
と、月齢カレンダーを見ながら調べてみると、まずはピッタリと満月が土曜日、というのが皆無。
その前後でも、夜8時での角度が低そうだったり、あまりにも東の方だったりするのだけど、4月16日は方位140度、角度45度ほどで、海の中からでもなんとか見えるんじゃないかな。

ライトで照らさずに、月明かりだけで潜る海の中。
目が慣れて、暗ーいけど薄ーく見える感じが最高
水面越しの弱い月明かりが、波に反射してゆらゆらと海底に差し込んでたら・・・

本能だな。


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2011年2月14日月曜日

【2/14:本州最北】 かなり2度見



週末のニュースでは大雪のことばかり。
伊豆でも山の方は真っ白になっていたから、本州最北の地はものすごい雪なんじゃないかと心配していたけど、車の走る道はまったく積もっていなかった。
拍子抜けして安心したものの、真っ白な海岸や畑と比べると、車の走る道はとっても汚いのが目立ってしまう。
道路際に避けてある雪の塊は真っ黒。



宿から近くの商店に歩いて散歩するのは楽しいかなと思ったけど、あまり楽しくはなかったな。
今日は暖かかったから、雪が解けて車がはねてしまうので仕方がないね。


まぁ、今日のところは商店までの道だけにして横道には行ってみなかったけど、思わず足を止める物体には遭遇。




たぶん漁師さんの家なのだろう、使わなくなった”浮き”にペイントして家の前に飾ってあった。
アンパンマンもバイキンマンもいる。ドラえもんもキティちゃん、タヌキ、パンダ。
最初は、面白いことするなと思っただけで通り過ぎたんだけど、やっぱり戻ってちゃんと見てみる。
2度見。



よく見ると、イラストのクオリティーはかなり高い。



しかし、これだけ並んでいるとかわいらしいな。
(うちには飾らないけど・・・)
特に紐を通す穴が二つ付いたタイプの浮きは、耳になるようにしているところがピッタリはまっててかわいらしす。
キティーちゃん、ブタ、パンダ、いい感じ。
でもドラえもんが2つ耳タイプではないのには、なんだか納得がいかないけどね。



紐通しがてっぺんに一個ってやつに似合うのは「ハクション大魔王の壷」でしょう、やっぱり。
ハクション大魔王の壷を仲間に加えるべきだと家の人に伝えるべきなんじゃないだろうか?
でも、玄関ピンポンしてまで伝えるのはなんだな・・・
でも言ってみたいな。
てか、どんな人が作ったんだろう?
ちょっと会ってみたい。


もしかして古くなった浮きを使ってるんじゃなくて、現役の漁具もアンパンマンで海に浮かんでるんじゃないかと思えてきた。



明日は気が抜けない海になりそうだ。
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