2012年8月27日月曜日

お魚デザイン対決

 2012年8月26日
伊豆半島 富戸
晴れ
気温30.1度
東南東の風2m
水温28.4度(表層)
   23.1度(水深20m以深)
透視度15m±


遥か沖合の台風15号の影響か、思いのほか南からのウネリがあった週末。
日曜日は富戸に潜ったのだけど、西伊豆や南向きの海の波は高かったようで、ものスッゴク混雑していた富戸だった。
先週は、「もう夏は終わったんだねぇ」なんてくらい閑散としていたんだけど…

富戸はウネリの影響も無く静かそのもの。
あ、でも一番上の富戸ホールの写真は23日。昨日はちょっと入らなかった。余程のベタナギじゃないと、ホール突入は大気圏突入くらいの覚悟が必要。大気圏に突入はしたことないけど…

でも、水深1mの浅瀬でマクロをバリバリ撮れる穏やかさなんではあります。


某新聞社さんが取材にいらしてマクロモード。の図。
まわりからは構えているカメラが見えないので、岩に頭を突っ込んだまま動かず…何事かと思うだろうな(笑)


今年の夏の海は色取り様々でほんと華やか。
タテジマキンチャクダイやサザナミヤッコの幼魚は、普段の伊豆では滅多に見られない珍客だ。
写真は赤沢のサザナミヤッコの幼魚だけど、富戸にも出ているので、今年は当たり年だろう。
1回のダイビングでタテキン&サザナミの両方見られてしまうなんて贅沢だ。


アカハチハゼは小さいけど見事に鮮やか。
ペアで居る様子を見ると、なんだかほのぼのしてしまう。
水深が3mくらいしかないので、時間を忘れてほのぼのOKなのである。


ニシキカワハギというお方だ。
子供が魚のデザインをするとこんな風になるんじゃないかな?というくらいオモチャチックなカラーリングでしょ。
デザイナーの人が、「魚のデザインは勉強になる」って言ってたけど、ホントすごいよね。
この魚、結構好きだったんだけど残念ながら昨日は見つからず、カメラマンには紹介できなかった。
タテキン幼魚とかハタタテハゼとか、ミズジスズメダイとかミヤコキセンスズメダイとか、色々居るのだけど、カメラマンの取材ガイドだったので写真は撮ってない。
カメラマンがジーっと撮影をしている間、ジーっと待っている訳ではなく、次の生物を探しているので、結構忙しいのだ。


 とか言いつつ、雌を追いかける情熱の♂ヤマドリを見つけ、恋のアピール背ビレ全開を撮っていたりする…
伊豆の魚も、南国の魚に負けずに派手だぜ!
普段は隠してるのさっ


あ、そうそう、お知らせ。
9月8日(土)と10月13日(土)に秋の花火大会が加わる事が決定しました。
「伊東温泉秋花火」?かな。
土曜日に地元の新聞に出ていたばっかりなのですが、20時半から1000発。
秋の花火は伊東では初だそう。
ダイビングしてうまいもん食って花火。
まだまだ夏気分できますよ。

 


2012年8月23日木曜日

ネイルサロン"SARASA”営業中


2012年8月22日
伊豆赤沢
晴れ
気温34.1℃
西南西の風3m
水温27.4度
透視度10m


水温はどこまで暖かくなるんだろう?
一年中6.5ミリのロングジョンとフード付きかぶりで潜っている僕が、とうとうロングジョン&長袖ラッシュになった。
赤沢の場合、海底から真水が湧いているので表層1m位はやや冷たいのだけど、潜ってしまえば温い位だ。
上着が長袖ラッシュでも1時間潜って寒くは感じない。



港内の表層には、ウルメイワシだろうか、銀色の群れがマッタリと泳いでいる。
今日はカンパチがやって来て、捕食する様な泳ぎを見せていたのだけど、ども本気の捕食モードの泳ぎには見えなかった。
それでも、カンパチが群れに近ずくと、穴が開いた様にうねる群れの様子は見ものだ。
たった水深4mだけど、自然の光景は目の前にある。


その足元には、フジツボの殻に入っているニジギンポが。

そう、殻の中に卵があるんだ。
このニジギンポは二つのフジツボの殻に卵を産みつけたようで、ふたつを行ったり来たりしていた。



卵にはもう目が出来ていて、、孵化寸前だった。
水温が高いので、あっという間に卵は成長して孵化してしまうので、一日一日が見逃せない。



「あそこのいたよ」と言われて見てみたカミソリウオ。
実は教えてもらった所にはいなくて、少し移動していた。
 流れに乗るのではなく、自分で泳ぐように動いていたので、赤沢からは離れてしまうのかもしれないような感じだ。
恋のシーズンだから、相方を求めてさまようのかもしれない。
広い海で、こんな小さな生物が相手を探そう、ってんだから、さぞ大変なことだろう。
何かフェロモン的なシグナルを出して出会いを高めるのだろうか?それとも偶然に出会うのか?
何でもないようなことで、不思議な事というのは、海の中にはいくらでもある。


最初の写真はサラサエビが人間の手を掃除してくれる様子。
魚の体を掃除してくれるサラサエビは、うまくやると人間の手も掃除してくれる。
彼女は綺麗なネイルだったので、ネイルサロン的に撮ってみたかった。

最近は、サラサエビの食欲が活発なのか、がんばらなくてもすぐに掃除してくれる。
どの岩の隙間にも居る、なんてことないエビなのだけど、こうやってよく見ると模様が凄く綺麗だ。
生地の「更紗模様」の更紗が名前の由来とのことだけど、僕は本物の更紗生地のほうがよく知らない。
きっと綺麗な布なんだろうな。



2012年8月18日土曜日

まさに出会いの季節

写真:TAKUTO/川奈ビーチ

2012年8月17日
伊豆赤沢
晴れ
気温32.1℃
南西の風1m
水温26.1℃
透視度10~15m

今日はなんだか綺麗な海だった。爽やかな蒼い水で、キラキラと光が差し込む浅瀬に、銀色の魚の群れが通り過ぎる光景は別世界だった。
ここ何日かは穏やかな海が続いていて、天気も良く、「これが夏ですっ!」という素晴らい真夏の海になっている。
生物との出会いも素晴らしく、



川奈のボートポイント「鵜島」で、クマノミの卵を発見。「産みたての綺麗なオレンジ色だねぇ」などと言っていると、目の前で産卵を開始した。
ダイブのかなり後半で出会ったので、10分ほどでタイムアウトだったのが惜しいところだけど、狙わずに見られたのだから幸運だ。

写真:TAKUTO/富戸ヨコバマ

富戸ではサカタザメに出会い、そっと写真を撮ったりしていると、向こうから別のサカタザメが接近。
鼻先が触れる様なニアミスをしたので、何かあるのかと思ったのだけど、彼らはお互いにあまり関心が無かったようだ。

写真:YUMIKO/川奈赤根)
川奈や富戸のボートポイントで、ニシキウミウシを沢山見かける。
いや、実際は沢山見かけているのはウミウシ好きなゲストであって、僕は数個体しか発見していおないのだけど、まぁそれにしても多い。
そうも恋の季節なようで、交接中のニシキウミウシに出会った。



赤沢では体験ダイビング中にヒメイカを発見、「世界最小のイカなんだよー」なんて言っていると、もう少し大きめの、と言っても2センチほどのヒメイカが登場。
「あ、もう一匹いたよ」と思う間もなくドッキングし始めた。
ヒメイカが夏に交接するイカなのかどうか今一歩調べていないのだけど、どう見ても交接だ。
それも体験ダイバーの手にくっついて…

写真:TAKUTO/富戸マエカド

クマノミの産卵が活発なのか、1センチに満たない様なクマノミをあちらこちらで見かける様になった。
ミリサイズを見たいなら今のうち。すぐ成長しちゃうからね。

赤沢ビーチ水深5mの浅瀬で

目が小さい物モードになると、色々な物が目に入ってくる。
まだスケルトンなボディーをしたソラスズメダイは、宝探しの様で楽しい。
コロダイの2センチ弱ほどの幼魚も多く見かける感じだ。

ブリの群れ:赤沢/イボヤギ岩(水深15m)

かと言って小さい物ばかりが面白いわけではなく、少し沖合に出れば、ブリの塊の様な群れに会う事がある。
写真はちょっと遠目だけど、目の前を囲むように泳いでゆく事があり、圧巻だ。

ほんと、何に出会えるのか明日が楽しみな海になってる。

2012年8月12日日曜日

「さかなちゃん」登場


2012年8月12日
伊豆赤沢
曇りのち晴れ
気温28.7度
南南東の風3m
水温27.1度(表層)
透視度10~15m

8月に入って随分と水温が上がった。
水深10mほどまでの浅瀬では26度とか27度とかある。
暑がりの僕にとっては、もう少し低い方が嬉しかったりするのだけど、潜り終わった後に、誰にも「寒い」と言われないので嬉しい。
透視度も、少しずつ良くなっていて、なんだか贅沢な夏だなぁ、と思わせる。現在の所、天は二物を与えている。
 ちなみに、水深30mでも、今日の所は24度程度で、さほど変わった感じではない。


上の写真は港の出口のキンメモドキ。
ほかの魚より群れの密度が高く、流れる様に動くのでなかなか見応えがある。
海底近くにいるからかもしれないけど、あまりにも凝縮した群れなので遠目に群れだと分からないくらい。バラついているより目立たないのかもしれないな。
「なるほど、群れってそういう効果があるのね」、と納得する感じだ。






砂浜の子供でも足の着くような水深には、3cm~7cmほどのコショウダイの幼魚が5個体ほどいる。
興奮度合いによるのか、斜めの金色ラインが微妙に変化する様子が面白い。
それぞれ少し大きくなるまでいてくれたら、模様の変化のステージがいっぺんに見られて面白い事になりそうなんだけどな。




今日はお一人が体験ダイビング。
大概の方は、「ちょっと覗いただけで、こんなに生物がいるとは思わなかった」と言う。
今日のお客さまも、あまりに生物が沢山いるので相当ビックリしていたようだ。

しかしこの笑顔。
彼女は今日まで、スノーケリングさえした事無かったと言うのだから、この余裕の笑顔は驚きだ。
たぶん前世が人魚か海女さんだなぁ。



僕が最初のダイビング講習をしてから8年位だったのかな。今日、ちょうど100ダイブ目を迎えた彼女は、自ら持参のフグのカブリ物で記念ダイブだ。
ダイバーは、キリのいいダイビング回数で記念にするものなのだけど、普通は一緒に潜ったみんなが水中で、「100本オメデトウ」の看板を持ってお祝いしたり、海から上がってから記念のケーキを出して上げたりして祝ったりする。
自分でカブリ物を持ってきてセルフお祝いするというのは珍しい。というか僕は初だね。まぁナカナカ彼女らしくてよろしい。
ムレハタタテダイが100匹いたら良かったんだけど、さすがにそこまでは仕込めなかったなぁ・・・

潜り終えてエキジットする時に、海水浴の子供たちから、「あ、さかな君だーっ!」っと言われていて、本人は御満悦だった様子。
そうだ、新キャラ、「さなかちゃん」はどうだろう?
ただし、魚のことはまーったく知らない、というナチュラル設定で(笑)





2012年8月1日水曜日

花火の季節

久々に見たオオウミシダトウマキクリムシ

2012年7月31日
伊豆半島赤沢
晴れ
気温29.3度
北北東の風2m
水温24.1度
透視度5~10m

いよいよ夏全開。
伊東も花火大会モードに突入だ。



スマホでうまく写らないので、やけくそで撮りまくった写真を全部つなげて動画に。
なら最初っからビデオで撮れば良かったのか…

8月2日(木)~3日(金) 伊東温泉『夢花火』Part3~4 20:30-20:50 伊東海岸
8月6日(月)~7日(火) 伊東温泉『夢花火』Part5~6 20:30-20:50 伊東海岸
8月8日(水) 按針祭灯籠流し花火 20:50-21:00 伊東海岸
8月9日(木) 按針祭太鼓合戦花火 20:50-21:00 伊東海岸
8月10日(金) 按針祭海の花火大会 20:00-21:00 伊東海岸 伊東海岸一帯
8月14日(火) やんもの里花火大会 20:00-20:30 八幡野海岸
8月15日(水) 川奈いるか浜花火大会 20:00-20:30 いるか浜公園
8月16日(木)~19日(日) 伊東温泉『夢花火』Part7~10 20:30-20:50 伊東海岸
8月22日(水) 伊東温泉箸まつり花火大会 20:30-21:00 伊東海岸 手筒・打上

14日の「やんもの花火」は2年ぶりの復活。
音楽に合わせた花火ショーはかなりの見応えだったのだけど、今年はさらにパワーアップするかな?かなりオススメ。
15日の川奈も目の前で打ち上げの大迫力。
こちらの花火は近いので、「花火は真上を見上げるか寝ころんで見るもの」っという感覚になってくる。

満員になってしまっている日もあるのだけど、10日以降は余裕ありますんで、ダイビング&夏の花火をご堪能くださいませ。




海は一時期透視度が悪かったのだけど、週末あたりは復活して10m~下の方は20m超えの透視度。
下の方はちょっと冷たいけどね。

今年はなにやら知らない生物達を多く見かける様な気がする。
上のクラゲみたいなのは、「サルパ」という生物。
「サルパはクラゲですか?」と聞かれるのだけど、サルパはサルパ。なんだなぁ。
あえて言うならホヤ、かな。
サルパの中の何と言う種類か、というのはもはや禁断の世界で危険。
UFOに色んな種類があるように、サルパにも色んな種類がある。中には小さな宇宙人が乗船しているサルパもあるので、気が抜けない。


こういう小さな方達。多いなぁ。
テングハギの子供ちゃんとかかしらねー
透けててかわいいねー



誰だよ、君は…
クロホシイシモチやネンブツダイの群れの中に、何匹か混ざっている君達。
背鰭だけやたら黒いねぇ。部分日焼けかい?


僕の見た限り、我が家の図鑑には載ってなかった。
ネットでも当たらない。。。


海にはあまりにも沢山の生物が棲んでる。
何年経っても、潜る度に知らない生物に出会って、「海にはいったいどれだけの生き物がいるんだよ」って思う。
でもまぁ、知らない物に出会うっていうのは、やっぱり面白いもんだ。ドキドキするもんね。
毎日のように、何年も潜っててさえそう思うんだから、ダイビングを始めたばっかりの時なんて、そりゃぁ面白い事だらけだろう。
まったく、海は別世界だ。



そうそう、ウッドデッキ。完成しました!
木材の購入と防腐塗料は塗っておいたんだけど、組立作業はなんと1日で完成!!
柱が立ちあがるまでは結構心配だったんだけど、後半はスパートかかって見事に日没までに出来上がりました。
手伝ってくれたみんな、ありがとう!

気持ちいいすよー
夏満喫。どうぞ!