2011年9月30日金曜日

【9月30日:赤沢】 my snorkel home



30 SEP 2011
Akazawa IZUpeninsula
Fine
Temperture 26.7
Wind WSW 8m
U/Wtemperture 23~24
Visibility 5~10




東からのウネリが強く、朝の富戸はかなり大波だった。
風はずっと続いていた北の風から南に変わり… いやいや、凄い吹いている。
今日は赤沢で作業系ダイビングの予定だったのだけど、風が強いので船を出さずに中止にした。
南の風で気温は上がり、日差しの下ではジリジリと肌が痛いほどだった。

沖は真っ白なくらいの風波だったけど、港内は至って穏やか。折角だからじっくり観察してきた。













昨日からじゃないかな?港内の真中あたりに居ついているホウセキキントキ。


まん丸のデッカイ目が印象的な赤い魚だ。まだ小さいからなのか、薄い赤単色か濃い赤茶の縞々かのどちらかに体色を変化させながら泳いでる。


大人の様に真っ赤な体を見せてくれる訳ではないのだけど、ライトを当てると見違えるようにキラっとして綺麗だ。




もしかしたら夜は真っ赤なのかな?




小さなホウセキキントキが集まる。というのは赤沢では珍しくない季節の風物詩的な光景なのだけど、どうも他の海でも当たり前ではないらしい。


赤沢の港内は淡水の湧きだしが多いので、そういうのを好むのかもしれない。




夏の海水浴シーズンの忘れ物が、こないだの台風でうまい事岩に刺さったんだろう。海底から突き出したスノーケルに棲んでいるニジギンポだ。


先日見つけた時は、ただスノーケルに身を寄せるニジギンポだったのだけど。今日見てみたら、なんともう一匹入っているじゃないか…















パッと見た時は2匹が並んで顔を出していたので、「こりゃナイスなシーンだ、ほほえましい!」と、正面で待機して狙ったんだけど、二人並ぶ事は無くぅ。


スノーケルの中で前後する2匹の怪しげな動きを見ていると、「あれ?こりゃ産卵中なんじゃぁないですか?」とハタと気付きぃ。





「さぁどうしよう、これは動画なんじゃね?」なんて思ってたら大きなニジギンポが穴から出て、小さなニジギンポが立ち去るシーンしか撮れなかったという残念なショットだ。




柔軟な頭で臨機応変に対応出来なかった自分に反省…



恐らく雌だったのだろう、小さなニジギンポは泳ぎ去ってしまった。


雄であろう大きなニジギンポは再びスノーケルへ。


気を取り直して雄君と遊んでみた。




ぐっと覗いてみると。ほら、やっぱり卵産んでるじゃん。


スノーケルの内側の茶色い粒は卵だ。














半透明のスノーケルなので、ライトで透かすと卵が確認出来るのだけど、あまり卵の数は多く無いようだ。


また別の雌が来て産卵するのだろうか?


しばらく気になるスノーケルになりそうだ。


いつもの亀裂のサラサエビ達。


魚の体をクリーニングするサラサエビなのだけど、人間の手もクリーニングしてくれる。


ただ、手を差し出せばサッと乗って来てクリーニングするというのではなく、ある程度慣らしておかないとすぐには乗ってくれないので、この亀裂のサラサエビさん達には定期的に手を差し出して慣れてもらってるんだ。


最近では15秒くらいで手に乗って来る。







今日も手を出してクリーニングしてもらったんだけど、前々から思っていたことを試してみた。
















足だ。




手って意外と綺麗だから、エビたちも物足りないだろうし、ダイビングでふやけた足ならグッと喜んで飛び付くんじゃないか?と思ってたんだ。

















足をさせい出すこと20秒。サラサエビは僕の足をクリーニングし始めた。




これはもうドクターフィッシュならぬドクターシュリンプじゃないか!


もしかしたら、これが新たなカテゴリー「健康ダイビング」の始まりなのかもしれないぞ!!




と、思ったのだけど。これがまたくすぐったいのなんの…





手のクリーニングだとチクチクするくらいだったのだけど、足だと猛烈にくすぐったい。


サラサエビが集まりすぎて足が見えない!くらいの写真を想像したんだけど、そこまでは耐えられなかった…


それでもやってみたい!という方には、まぁね。応援しますよ(笑)






しかしまぁ、朝早い海だったので誰もいない海で良かった


フィンとブーツを脱いで、足を岩に突っ込んでいる所を他のダイバーが見たら、ちょっと変態だもんね。

2011年9月28日水曜日

【9月28日:赤沢】 浅瀬三昧


21 SEP 2011
Akazawa
Fine
Temperture 23.2
Wind N 6m
U/Wtemperture 24
Visibility 7~13m


台風後、日増しに水が良くなってきてる。
昨日は表層2mほどが濁っていて、抜けるように下が綺麗になっていたけど、今日は表層の濁った水がなかった。
ビーチでの透視度もまずまずだし、ウネリも落ち着いたので良い感じだ。




この3日間は学生のダイビング合宿。
オープンウォーターの講習だったから浅瀬にしか潜ってないのだけど、そういう時こそ浅瀬の面白さを再確認する様な気がする。

表層を漂っていた3匹のナンヨウツバメウオは港の奥の波打ち際に移動したようだ。
今日は1匹しか見かけなかったけど、フィンを履く様な浅瀬なので、ダイバーは気付かずに通り過ぎてしまう事が多い。

でもここは要注意ポイント。
毎年のようにナンヨウツバメウオが立寄る不思議な場所だ。




こちらもフィンを脱ぎ履きするスロープの横にいるテンクロスジギンポ。
少し色の少ない浅瀬ではかなり目だつカラーリングをしてる。

この辺の仲間は、口元が笑った様な形をしているので、どことなく愛らしさを感じる。ミナミギンポなんかはアイドル的だ。
でも、テンクロスジギンポは他の魚のウロコやヒレをカジって、反撃されると穴に逃げ込むと言うずる賢さを持っている魚だと知ると、にっこり笑って愛らしいというよりは、ニヤッとほくそ笑んでいるようにも見えてくる。





その名も「スベスベマンジュウガニ」

この名前じゃなければ紹介しないだろうなと思う、石の下に棲む、基本地味なカニ。

NHKのみんなのうたを聞いている人なら、「あぁこれがあのスベスベなんだ」と思う、だろうなと思って紹介する事がある。




今年は見慣れない魚が多くて図鑑を真剣にみることが多い。

「あぁこれは」と思って紹介するんだけど、どうも名前が出てこずに「○×モンガラ」とかボードに書いたりする。

・・・ヤッコ、とか・・・モンガラ。なんてあまり紹介しないので、小さな頭のメモリからは自動消去されてしまうらしい。

これはキヘリモンガラ。まぁモンガラだけ合ってただけマシだ。





合宿は本日無事に終了して、若いダイバー達が誕生した。

「アレなんだろう?こコレは何だろう?」をいっぱい持って海に潜って欲しいな。






































2011年9月27日火曜日

【9月26日:赤沢】 台風後


9月26日
赤沢
曇りのち雨
気温18.8度
北北東の風4m
水温24度
透視度3~8m





連休の金曜日から赤沢、富戸、赤沢ときて今日の26日は赤沢だ。

台風が通り過ぎてウネリはおさまったものの、少々強めの北風が吹いているので、南向きの赤沢の方が穏やかだ。

リクエストで川奈のボートを頂いたけど、残念ながら行かれなかった。

今日から3日間はスクールなので、穏やかな海を選んで赤沢メインになるかと思う。




台風後の富戸の透視度は悪くなかった。

もちろん台風前に比べれば格段に濁ってはいるけれど、素質は悪くなく、十分に見える海だ。

24日の富戸では20m以深で透視度15mは見えたので、もうそろそろ回復かと、希望したい…








南向きの赤沢は、とんでもない波が押し寄せ、地形は一変してしまった。


写真は堤防先端のテトラポッド。

堤防の港外側に設置されていたテトラ10個前後が大波に揺られて先端へと移動し、さらにひとつがひと抱えはあろうかという石が降り積もって、テトラは半分埋まった状態。まったくの新風景だ。

波の力は凄い。
















赤沢の水面ロープ付近に漂っていたナンヨウツバメウオ。

3匹一緒。というのは新顔だけど、前からいただろう小さなナンヨウツバメウオも見られた。

海底の風景が一変する様な大波の中で過ごしていたんだろうか、どこかへ隠れていたんだろうか?

台風後にも居た!というケースを何回か見ていると、どうもその場で耐えていたような気がする。





ゴンズイの群れの中に気になる1匹を発見。

どれだかわかる?






プラスティックの輪っかの様なものが首にはまってしまったゴンズイ。

微妙にとれないようだ。

体も少し傷になっているので、取ってやりたいとは思うのだけど、さすがに生きている魚を捕まえるのは難しい。ゴンズイには毒棘もあるしね…


思いっきり「ワッ!」とびっくりさせて、勢いよくダッシュした拍子に抜けるんじゃないかと思ったりもするんだけど。

今度抜けてないのを見たらそうしてみようかな。

2011年9月22日木曜日

From Nederland


20 SEP 2011
futo(yokobama)
cloudy
temperture22.8
wind NNE 2m
U/Wtemperture 24~26
Visibility 13~20m





16号がそれたと思ったら15号だ。
まさかこちらへ来るとは思ってなかったのでビックリだ。
だんだんと南からのウネリは強くなるし、サテどうしたものかと思いながら、朝の海を見に行くと以外にも穏やかな富戸ヨコバマだった。
なんだか久しぶりに朝一で海を見に行った様な気がする。





海中はなかなか見事な青い色をしてくれたいた。

水温も温い位だ。

深く行っても24度。まぁその分スッコーンと抜けてはいないのだけど、20m見えれば十分だろう。



データを英語で書いたのは、遠くオランダからダイバーが訪れたから。

旦那さんは居合道、奥さんは弓道の達人で、オランダで道場を建設中という親日家のご夫婦だ。


もちろん彼らは日本語は話さない。

英語で話してくれるんだけど、もちろん僕は英語が話せない。

紹介してくれた常連のお客様が通訳をしてくれるんだけど、僕もなにも話さない訳ではないので単語を並べまくる。

なかなか頭の体操になった3日間だった。




この日のためにわざわざオランダでダイビングのライセンスを取得してきたという彼は、富戸での初ダイビングから上がったとたんにマスクを外し、「ワオ!アメージング!ビューティフル!!」を連発した。

青くて綺麗で暖かい海、そして生物の多さは彼の想像を遥かに上回っていたようだ。


オランダは夏でも18度ほど、冬は0度になる海だそうだ。ましてや彼が練習したのは湖だったそうで、そりゃびっくりするはずだ。


あまりにも喜ぶオランダ人を見て、さすがに外国人は表現が派手だな。と思ったけど、よく考えてみると、ここは確かにアメージングな海だ。

潜り慣れるとアメージングが少しずつ少なくなっていってしまうような気がする。

何がどうアメージングなのか、たまにはゆっくり考えないといけないな、と思った。


そして、英語も勉強しなくちゃな、と、少し反省。

知らない言葉が多すぎるね…

オランダの海はどんな海なんだろう?そしてどんな風にダイビングを楽しんでるんだろうか?

是非行ってみたいもんだ。




台風の心配をしてくれた皆さん、ありがとう!

もの凄い風で、夕方から4時間ほど停電してたけど、特に被害なく無事です。

今年はかなりいい感じの秋の海だと思うので、寒くならないうちに是非どうぞ!


2011年9月17日土曜日

【9月17日:富戸】 半島全体で秋の海


先週の土曜日から、富戸、赤沢、大瀬。そして富戸と潜る。
それぞれに素晴らしい海だ。
水温も暖かくて透視度も良い。最高だ。


9月17日
富戸
晴れ(時々雨)
南の風2m
気温29.5度
透視度10~15m


富戸のクマノミは産卵を繰り返してる。
数ペアが産卵しているので、いろんなステージの卵を見る事ができる、いわばクマノミの卵の博覧会だ。
先週の土曜日は金色に輝くクマノミの卵だった。
すっかり眼が出来て、いまにも孵化しそうな卵は金色になるんだね。



赤沢のボートでのシマウミスズメの子共。
全長1.5センチくらいなんだけど、大人と変わらない風貌なので今一歩写真ではカワイさが物足りない。。。






ボートでは巨大な群れが出ないかと期待をしていたのだけど、残念ながら不発。

ビーチではナンヨウツバメウオが出迎えてくれた。






ほんと、透視度は良い感じだ。









大瀬崎も透視度が良かった。湾内でも10m以上、13mは硬かったな


斜面のキンギョハナダイが素晴らしく綺麗だった。

カマスが通り、イシダイが乱舞し、メジナが通る、迫力のある光景だった。





大瀬崎は母校の専門学校のダイビング実習だったのだけど、恒例の花火をすると言うので、僕ネタで花火字をしてみた。

まぁまぁいい感じに字になってるんじゃないかな?







今日の富戸は、台風の影響で悪くなるかと思いきや、すっかり凪のヨコバマだった。

台風はそれていく予報になったので、こんな感じで連休を過ごせるのかなと思う。





岩陰から覗く真っ赤な魚はナミマツカサ。

ライトアップすると鮮烈な赤が浮かび上がる。

尻尾の端が白っぽいjのも可愛らしい。

けど、全体は写ってない…




一眼レフの水中カメラを、ガッチリと構えるダイバーが二人いたんで、何かと思って覗いてみたら、極小のオビテンスモドキの幼魚だ。



いやしかし、れを最初に見つけるのはどんなダイバーなんだろう?

このオビテンスモドキはあまりにも小さい。


さて、明日はどこに潜ろうかな


2011年9月9日金曜日

【9月9日:赤沢】 うねる大群





9月9日

赤沢

晴れ

気温31.6℃

西の風3m

水温23~26度

透視度7~15m



全てのポイントが穏やかになった伊豆高原周辺。

台風前より水温が上がって快適な秋の海になってる。


雨が多かった影響で沿岸の表層は真水の影響が出ているんじゃないかな?。表層5mほどはやや茶色く濁った感じではある。
伊豆高原は大きな川の少ない場所なのだけど、海中からの真水の湧きだしはかなりあるので、時間差で真水が流れ込んだりするのかもしれない。


試しにちょっと味わってみたけど、塩みが薄かったような気がした。


5m以深は透視度10m前後。20m以深では15m前後。深いと綺麗だけど水温は23度ほどとそれほど冷たくない。なのでスッパーンと抜けるというよりは徐々に綺麗になていく緩い感じだ。






さて、今日はキタね。これだよこれ、秋の伊豆の醍醐味さ。

群れがウネったよ!








いやほんと、ずっと同じ所で群れててくれれば嬉しいのだけど、なかなかそうもいかないのが自然なんでございます。
赤沢のボートポイントの0番から3番あたりの斜面のどこかしらにはいそうなんだけどね。
たかが100mか200mなんだけど、水中はそんな遠くまで見渡せないのがつらい所だなぁ。

運だめしに、是非どうぞ!

2011年9月7日水曜日

【9月6日:赤沢】 看板のない店



9月6日
赤沢
晴れ
気温26.6℃
北東の風2m
水温24~25℃
透視度7~13m





北向きの富戸はかなり穏やかになったのだけど、南向きの赤沢は少しウネリが残ってた。

この台風で赤沢の海の中がどうなったか、すごく気になっていたのだけど、「やっぱり」という事が起こってた。砂が全体的に掘れて砂が無くなるという現象だ。

赤沢の海底はサラサラで泥の混ざらない細かい砂。というのが特徴なんだけど、大波が押し寄せるとその砂がどこかへ消えてしまう。
水深5mほどまでの浅瀬では、20cmから30cmほどの厚さで砂が無くなる。

写真の白い岩は、普段は砂の中に埋まっていて見えないはずの石。普段は砂地が広がっているところなのに石だらけになっている。

いったい砂は何所へいってしまうのだろう。と思うのだけど、10日ほどすると、どこからかともなく砂が流れて来てくるのか、もとの風景に戻る。

いなくなった生物も、何事もなかったかのように元に戻る。
同じ種類の新人が入ってきているのか、それともどこかへ避難していたのが戻ってくるのかな…?







いなくなる生物ばかりじゃない。
荒れた海を乗り越えて、同じ風景も続いている。

最近お気に入りだった、サラサエビがフグのキタマクラを掃除するという岩の隙間。
相変わらず行列のできる人気クリーニング店だった。

ほんと小さな岩の隙間なんだけど、覗く度にキタマクラが器用に入って行くの。
小さなひれを小刻みに動かして、それでいて体は固定するようにして、エビのいる隙間に入っていく。

尾鰭をキュっと丸めるようにしたままで、そーっとバックで隙間に入る様子は、「お願いしまーす」っという声が聞こえそうな感じなんだけど、しばらくホバリングしてるとエビが乗っかって掃除を始める。

小さなフグに4匹のエビが乗ってた事もあったな。
なんか見てると楽しい所なんだよね。健在で良かった。









海の中は掃除する人とされる人の関係で溢れてる。

何所かに看板がある訳もなく、口コミって訳でもなかろうに。掃除されたい魚はその場所を知っていて訪れ、掃除する側は大概の場合、店で待ってる。
なんでそんな事が成り立つのか、まったく不思議なことだ。


もしその秘密が判明したら、人類の広告業界は破滅してしまうかもしれない(笑)

昨日の富戸での映像は、ミノカサゴがホンソメワケベラに掃除してもらっているシーンなのだけど、鰓全開で中まで新入させてた。

鰓は呼吸する為の一番大事な器官だけど、まったくもって全開おっぴろげだ。
「もしかしたら鰓を喰いちぎられるかもしれない」なんて疑わないのか?







こっちは今日出会ったアオウミガメ。 赤沢の0番の浅瀬、水深8mほどだ。

「あーカメだー」と思ってちょっとゆっくり並走してみたんだけど、このカメはすぐに逃げることなく一定の距離で並走した。

下から撮りたくて、間合いを見ながら速度を落としたりして回り込もうとしてたんだけど、そのうち一匹のイシダイが現れてカメを突き始めたんだ。

カメ的にはあんまり気に入ってる様子じゃなかったけどね。
そりゃそうだ、イシダイはダイバーも突いたりするんだけど、結構チクッと痛い感じだもん。
クリーニング店としては、けしてソフト路線じゃぁない。

それにしてもこのイシダイ。
こっちにカメよりも大きなダイバーがいるのに、一直線にカメに向かって行ったところがなんとも、可愛くない…
と思ってしまった。





これは…趣味だね

ショウジンガニの足が切れてたので、断面を撮ったの。
突然のアクシデントで脚がブッ千切れたんじゃなく、ちゃんと切れてもいいような構造になってるんだ。
断面は薄い膜があって、体液が流失しないようになってる。あえてそこで切ってるんだね。 トカゲのしっぽみたいなもんだ。

で、脱皮すると少しずつ新しい足が再生してくるんだけど、このショウジンガニは付着物がいっぱいついていたので、もう脱皮の頃なんじゃないかな―って思って、もしかしたら断面越しに新し脚っぽいのが見えたりするのかなぁー…。なんて思って撮ったんだけど。

よくわかんないね。

ヒラツメガニだと断面の膜が風船みたいに袋状になって、「あぁ、ここに新しい脚が入ってたんだろうなぁ」、って思える“抜け殻”はあるんだけど、脱皮前の本物でそんな状態のはまだ見たことない。

というのを水中で説明するのはとっても難しいので今の所趣味のカテゴリー…



2011年9月5日月曜日

【9月5日:富戸】 トップシーズン”秋伊豆”開幕


台風が過ぎ去り、久しぶりに富戸が潜れるようになった。
思いのほか波はおさまり、体験ダイビングでもできるような力のない波だった。
昨日の獅子浜の表層は透視度が悪かったので、そのギャップもあるのだろう、富戸の海はもの凄く綺麗だった。
思わず、「きれーーーーぃ」となるのである。




9月5日
富戸
基本曇りで晴れ間があったり雨が降ったり
気温24.6度
北北東の風2m
水温24~25℃
透視度15m前後

浅瀬ではイワシの系統だろうか、稚魚の群れが多い。
カンパチの攻撃から逃れるために、群れは右往左往して、さらにいくつかの群れと一緒になって波のようにうねる。
まるで光の波打つようで、それはそれは綺麗だった。
秋本番に向かって、稚魚はもっと増えるだろう。海全体が波うつような稚魚の超大群という時もある。今年も見てみたいもんだ。



ダイバーに根強い人気のカエルアンコウ。でも僕はあまりカエルアンコウ運はないと思ってる。
まぁあえてカエルアンコウを釈迦力になって捜そうとしてないのもあるんだろうけどね。皆さんに紹介するのは、大概は誰かに教えてもらったカエルアンコウだ。
でも今日は久しぶりに遠くから気付いたベニカエルアンコウ。
「あぁ、ちゃんと目線に入れば気が付けるんだな」と、自分の視線力をテストしたような気分だった(笑)

そういえば最近、お客様と生物との2ショット写真を凝って撮るようになった。
やっぱりさ、カッコ良く撮っると喜んでもらえるので嬉しいしね。
でも特に陸上で打ち合わせをする訳じゃぁないので「あぁ、もうちょっと顔を低くしてもらいたいなぁ」とかいうのはあるのだけど、常連のお客様だと慣れてくるようで、いい感じの位置にスタンバイしてくれたりする。

カエルアンコウは地べたにいる生物なので結構2ショットが難しいのだけど、これはななり無理やり、といいつつ面白い表情になったね。
まん丸の目が一緒だ(笑)




なんか面白そうな生物いないかなぁー。って、岩の隙間を覗いて泳いでいたら、砂から飛び出た物にくぎ付けになった。

これは…タイラギの系統か?







確かめるために少しずつ、そーっと砂を掘ってみると、スマートな姿が現れてきた。

そのすぐ下の石に固着しているのだろう、掘っても倒れる事は無く、揺れもしなかった。

これはタイラギの仲間、ハボウキガイ科なんだろうな。と思う。のだけど…

帰って調べたらよくわからなかった。




両貝から突き出た棘が特徴的だ。靴ベラの様な、やや反った板状の棘は、柔らかいものではなくとても硬い。

棘があるのは砂から出た先端部分で、砂に埋まっている部分にはない。


「日本近海産貝類図鑑」を見ると、棘が出たハボウキガイ科ってイワカワハゴロモというのがあるのだけど、どうもなんか違う様な気がする。

色合いもそうなんだけど、先端のエッジの感じや、全体の反り具合がイメージじゃないなぁ。

これ、誰だろう?って感じ。


こんどもう少しよく見てみよ。




♪ 名も知らぬ 遠き島より 流れ寄る 椰子の実ひとつ


台風の後のゆるい北風でか、水面には色々なものが浮いていた。

浮いている物には何かがいるだろう!と見上げると椰子の実。


流れてきた椰子の実に、南国の魚が寄り添っていたら、なんて面白い物語の絵になるんだろうと想像したのだけど、そう甘くはなかった…

まわりのビニールゴミが、ちょっと悲しい。







流れてきたものの中の生物。見える?

真中にいるでしょ。







これは何の稚魚なんだろう?

恐らくはアジ科の何だかだといは思うのだけど、もしかしてロウニンアジの稚魚とかなのかな?

大きさは1センチないくらい。

ここまで小さいと、ちょっと調べにくい…


ゴミが浮いてて汚いなぁ。なんて思わないで、ちょっと宝探しのつもりで見たら面白いかも。

棲んでる生物は、ゴミだなんて思ってないしね。