2010年12月21日火曜日

【伊豆海洋公園:12/19】クリスマスモード全開



晴れ

気温9.8度

北北東の風3m

水温17.8度

透視度15~20m



今日は海中のクリスマスツリーを見に海洋公園へ!

海洋公園としては穏やか中の穏やかなうみでした、あーよかった・・・

なかなかの混みっぷりの海洋公園。

やっぱりみんなクリスマスモードなんだなー








透視度がいいので大勢での記念写真も大丈夫、ちゃんと撮れます(笑)




ザラカイメンに乗っかっているベニカエルアンコウもツリーの飾りみたいに見えます。




カンムリベラの幼魚も、なんだかクリスマスカラーみたいに見えてきます。







1の根を徘徊していたら、「はっ!サ、サンタがいる」

そーか、これが噂の隠れサンタという奴ですな


知らないで見つけると何気に嬉しいのでありました(笑)




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【赤沢:12/18】2010年最優秀擬大賞





晴れ

気温14.2度

西南西の風2m

水温17.6度

透視度15~20m





南西的な風が吹いてましたが、問題ございません。

果てしない青が広がっております。






今日はオキタナゴの群れは少々ボヤーっとした感じで、かたまりにはなっていませんんでした

が、足元にはオビテンスモドキが。





こいつは本当に擬態のスペシャリストですね

まるで揺れる海藻なんですよ

自分でも、自分のカラーが揺れる海藻に似た感じだという認識があるのでしょう。

最初は逃げて移動をしていたのですが、体のトーンと似たような海藻の束に、ぴったりと寄り添ってジッとしていました。

ちょっと目を離すと分からなくなるくらい、ほんと感心です。



このオビテンスモドキは、しばらく前からいた子なんですが、僕は出会うのが初めて。

実は通るたびに目を凝らしてたのですが、これがまた会えなかったんですよ。

あんまりにも見ないので、もう居なくなったのだと思ってたんですが、その狙わない姿勢が逆に良かったんですかね。



微妙な移動具合と見事な擬態。

手ごわいっす・・・

僕の中では2010年最優秀擬大賞です。







写真はakkoさん、ありがとー!

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【大瀬崎:12/17】



晴れ

気温9.5度

南西の風1m

水温17度

透視度10~15m





久しぶりに大瀬崎のリクエストを頂きました。若者たちと西伊豆へGO!





やっぱり西から見る富士山はでっかいですねぇ!

これぞ「日本のダイビングスポット」っていう絵ですよね。






大瀬湾内でも十分に透視度が良く、グッと詰まった群れも見えましたよ。

メアジ?かな、微妙にトルネードしそうだったんですが・・・微妙でした。





ミジンベニハゼがあっちにもこっちにも居たりして、さすが大瀬湾内だなぁと思うのですが。

僕にとっての西伊豆のイメージはガンガゼなんですよねぇ

どひゃーっ、とガンガゼが並んでいる風景は、やっぱり西伊豆ならではです。

ウニ好きです



写真はトックリガンガゼモドキ。

いいですねぇ!





ガンガゼ科ですが、ガンガゼと違って棘は太く、先も尖っていません。

刺さる様子はまったくなし。

ガンガゼと同じように、てっぺんに大きな袋状の肛門があるのが特徴なのですが、この肛門をちょんと突くと「いやーん」て感じで棘で隠すんです。



可愛いです。

萌えます。



楽しませてもらいました、さすが大瀬湾内。



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2010年12月20日月曜日

【赤沢:12/7】



曇り時々晴れ

気温15.6度

北北東の風3m

水温19度

透視度15m±



穏やかな海の中、もうすぐパラオへ出発のお客様とトレーニング?ダイブ。

0番ポイントのモンガラカワハギの幼魚は健在でした。大きさや模様に変化は見られませぬ・・・

パっと見ていなくても、裏側に回っていたりするようですね。


今日は残念ながら写真を撮っていません。。。



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【赤沢:12/6】ナンヨウツバメンジャー+1



晴れ

気温18.5度

南南西の風1m

水温19度

透視度15m±









5匹揃ったナンヨウツバメウオの幼魚達を「ナンヨウツバメンジャー」と呼んだりしていましたが、もう1匹増えて「+1」になっています。

少し黒っぽいなと思うのですが、どうも驚くと色合いが変わる様で、写真を撮ろうとしてダイバーが近づきすぎた時などには、サッと黄色の縞模様が出てきます。そしてスーっと黒っぽく戻るんですね。

ずっと黄色い子もいるんですが、その辺の違いは・・・??。です。


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2010年12月3日金曜日

【赤沢:12/2】ある魚の死。


曇り
気温16.5度
北北東の風5m
水温20.7度
透視度12~15m


抜群の透視度伝説が少し崩れ始めたのか・・・
暖か水温マジックは解けつつあるのか・・・

いや、今日(3日)はまた南西の風がぶっ飛んで吹いてますので、また明日はどうなるかわかりません。



ホウセキキントキの若いのが10個体前後群れています。
夏に港内に6、7センチの子供の群れがいましたので、それと比べればだいぶ大人の15~20センチくらい。
ホウセキキントキと言えば、全身深紅!というイメージなのですが、深紅から写真の白っぽい状態までかなり変化させられるとの事なので、もしかしたらこの子達も深紅になれるのかもしれないですね。
そういうタイミングで出会いたいですねぇ。



しかしこの目。フラッシュを炊くとみんなターミネーターみたいになっちゃうんですよね。
8匹写ってますが、全部ターミネーターです。。。

向こうを向いてる奴の目まで赤く光ってるんですから、ほぼ真後ろも視界には入ってるってことなんじゃないですかねぇ。

見られてますね。








妙に絡んでいる2匹のウミタナゴを撮ろうと思ったのです。
最初は、求愛なのかと思ったので、息を殺して少しずつ近づいたのですが、どうも1匹の様子がおかしくなってきたんです。

だんだんとバランスを崩し、最後は舞うように、力尽きて落ちてきました。

僕のデジカメは撮影中はズームできないので、2回カットしてありますが、最初のカットから海底に落ちるまではリアルな時間で編集なしです。

産卵や孵化など、生命誕生のシーンには頻繁に出会う海の中ですが、死んでゆくシーンに遭遇する事は少ないですね。
特に、「誰かに食べられてしまう」というのではなく、力尽きて死んでゆくという場面にはなかなか出合えません。とても貴重な瞬間でした。

映像には、もう一匹のウミタナゴが映っていて、死んでゆくウミタナゴの周りを泳いでいるところが印象的です。
求愛の相手だったのか、ライバルだったのかわかりませんが、あきらかに気にしてまわっていますね。

人間の勝手ですが、切ないシーンに見えます。


ウミタナゴが何故死んでしまったのかは、わかりません。
持って帰って調べようかとも思い、最後に痙攣しているウミタナゴを手にとってみましたが、そのまま海底に戻しておきました。
きっとまた、誰かの命になってるでしょう。

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2010年12月2日木曜日

【赤沢:11/30】★海星に願いを★




晴れのち曇り
気温14.1度
東南東の風1m
水温21~22度
透視度15~25m



ちょっと水温が下がってきたかなと思いますが、それでも20度以上あります。


ちょっと白っぽい水になってきたかなと思いますが、それでも20m以上見えます。


不満は一切ございません。






海なんて海水でつながってるんだから、ちょっとの違いでそんなに変わらないだろうと思いがちですが、これが思ったよりも狭い範囲で変化があるんですね。


50m、いや30mも違えば別の場所のような環境になります。





岩質の違いや、起伏、波の当たり方、潮の流れ、日の差し込み方、沢からの水の流れなどから始まり、そこの生える海藻や棲みつく生物、それを食べる生物、またそれを・・・。と微妙な変化が連鎖して大きな変化になります。


「そんなの何処にでもいるよ」なんて生物はいません。


何かが居たり、居なかったりっていうのは、何かしらの理由の鎖があるはずで、はて、なんでなんだろう?」と思うと面白いんですよね。
推理小説みたいなもんでしょうか?

答えは出ないんですけどね、聞いても答えてくれないですから。









「チャマダラホウキボシ」は赤沢の平島側の平坦な岩礁。水深3mから6mほどでよく見かけます。港のある小浦側では同じ条件でも、ほとんど見られません。

この方、ヒトデなんですけど「○×ヒトデ」という名前じゃなくて「ホウキボシ」という名前になってます。

もちろんヒトデで、ホウキボシなんてカテゴリーはないのですが、なんでホウキボシかと言うと、これ。






流れ星が尾を引いているように、見えません?

このヒトデは、一本の腕が本体から離れて、そこから4本の腕が出て、また完全体のヒトデになる事ができるという特技の持ち主なんです。
棘皮動物が再生が得意だとは言え、なかなか他のヒトデには出来ない技なんですね。





ほうきぼしというよりは、ニャロメの手みたいでカワイイ感じです。

よく見かけるとは言え、このくらいの再生具合のチャマダラホウキボシを見たかったんですよ。

うれし。



あ、願い事するの忘れた・・・








ヒトデは感じで海星とも書くのですが、このチャマダラホウキボシの再生具合を見て「流れ星の様だ」と思うなんて洒落てますよね。

この和名、誰が命名したんだろ、知りたいなぁ。





これは何でしょう?








サザエです。
赤っぽい付着物が付いているところは分かりにくいですが、立派なツノの生えたサザエです。
付着物の付いていない、綺麗に殻の露出した部分のツノ。ちょっと曲がって見えません?








一番新しいツノが剃った様に曲がってるんですよ。
極々たまーに見かけるんですが、なんでかなーって思ってたんです。
このサザエの場合、口に近い部分だけ、サビや海藻が生えていなくて綺麗な表面になっていて、年輪の様に見える成長線がよく見えます。
角の前(写真で右側)が線の間隔が広く見えるので、「成長してツノの生える部分になったんだけど、早すぎちゃって、ツノが伸びきる前に進んで行くもんだから斜めになっちゃったよ」てことじゃないんですかね?
成長線が詰まり始めてきたところでは、ツノはまっすぐに立ち始めてますし。
この成長線。一日で一筋という話も聞きますので、そうだとすると、今年の夏あたりに成長が早かったんじゃないでしょうか?
水温も程良く高かったですしね。まわりのサザエにツノが剃った個体が多いってわけでもないですし、このサザエのまわりには、美味しい海藻が多かったラッキーな奴なのかもしれません。
もちろん、今のところ妄想ですけど。
妄想楽しいです。


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【赤沢:11/29】錦大目藁苞


晴れ
気温15.7度
南南西の風1m
水温21~22度
透視度15~30m


見えますねぇ~。




透視度を ~25mとしようかと思ったのですが、どう見ても30m、という所もあったので、30としてみました。色んな層を色んな魚が泳いでいる風景を、ボーっと見ているだけで幸せ的な風景です。
ある意味ガイド泣かせなのか・・・(笑)



イボヤギ岩の陰に入ってきたヒラマサ。80cmはあろうかというサイズです。
普段のように中層を行き来するのではなく、低空&低速で岩の間に入ったので、どうもクリーニングをしてもらおうとしてたんじゃないですかね? 色合いも、いつもより暗いトーンのクリーニングモード?になっている様な気がします。

ウツボやタカノハダイがクリーニングされているシーンが、ガソリンスタンドで給油している一般の車を見るくらいだとすれば、ヒラマサのクリーニングシーンは、F1の給油シーンでしょうか。
めったに見られるものじゃないのですが・・・
貴重なヒラマサのクリーニングシーンが見られるのかと思ったのですが、残念。泳ぎ去ってしまいました。

「これはっ!」と思うオーラが出てしまっていましたかね、何気ないそぶりをするべきでした、反省・・・






最近のお気に入りの砂地に行ってみると、何やら細長いのがニョロニョロしてます。
ヤセアマダイ?と思いきや、結構派手カラーなんですよね、そして、細い!

ニシキオオメワラスボって奴ですねぇ。僕は初めて見ました。
ライトアップすると結構綺麗ですよ。
小さいけど。全長は5、6センチでしょうかね。3個体はいました。



そう言えば“ワラスボ”ってどんな感じで書くのかと調べましたら「藁苞」って書くんですね。

わらを束ねた筒状のものだそうで。納豆が入っている藁みたいなものを言うんですね。

くびれのない感じからイメージされたのかと思いますが、元祖ワラスボっていうのがいまして、是非ネットで検索しいてみて下さい。

ほんと、エイリアンみたいな奴です。

それに比べればこの魚は華やかな錦であり、大きい目で、錦大目藁苞。納得であります。

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2010年12月1日水曜日

救命技能指導技能

26日は伊豆海洋公園で、JUDF全日本潜水連盟のBLS・AEDインストラクター講習でした。
日本語で言うと救命技能指導技能講習。
心肺蘇生法やAEDの操作を“教える”為のトレーニングです。




心肺蘇生法やAEDの操作は普段行わないものですから、時間が経つとやり方を忘れてしまいますし、医療の進歩で手順も変わってきます。
僕がインストラクターになった頃は、心臓マッサージは15回で2回の吹き込みを行っていましたが、今は心臓マッサージ30回で、場合によっては吹き込みをしなくてもよくなりました。
その他にも、AEDの登場など、より蘇生率を高めるための細かいテクニックは進歩しています。
ありがたいことに、アクアティック・プロのお客様にこのテクニックを実践したことはありませんが、毎日のように海にいますと、実践しなくてはならない場面に遭遇したりするものです。人ごとではありません。
技術と知識を常にアップデートして、もしもの時に備えておきましょう。
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