2013年3月2日土曜日

見つめる視線


 2013年3月1日
伊豆半島富戸
晴れ
気温17.4度
西南西の風10m
水温14.7度
透視度25~30度

東北の海から戻って1週間。伊豆の海は生物が多いなぁとしみじみ感じる。
水もホント綺麗だ。
温度だって倍あるし。十分楽園さ。

しかし今日は南西の風がビュンビュンだった。
沖合は白波の演歌が似合う海だったけど富戸の海には良い風向きで見事にぺったりと穏やか。
光の差し込む富戸ホールを拝む事ができた。



あちこちにヒメイカがいっぱいいる。
ヒメイカは体長2センチにもならないくらいの小さなイカで、世界で最も小さいイカだ。
世界でNO1なのだから、あのダイオウイカと肩を並べることになる。
大きさなんて関係ない!とは思いつつ、目が寄る…





もの凄い綺麗な水なので、中層を泳ぐ、というより飛ぶような感覚になれるのが楽しい。
やっぱりダイビングてぇもんは飛ぶもんだ。と思いながらダイナミックに浮遊してみるものの、やっぱり海底が気になって高度下げて目の前の小さい生物を見つめてしまう。

ほらまた小さい物見てる…
イボイソバナガニも水が綺麗だと遠くが見れて快適だろうなぁ…と、なんかこう、いつもと違って無理やり蒼い海と日差しをアピールしてみたりする。


イソギンチャク?
いやいや触角あるよ。
白いのはミノウミウシのミノでしょ?

ウミウシと思われるこの方は素晴らしく大胆なカラーコーディネートだ。
白い髪を振り乱すヤマンバか、歌舞伎の連獅子か。
後で名前を調べようと思ったけどよく分からなかった。該当ないんだもん。





なんか視線を感じるなと思ったらヤツデヒトデだった。
ほら、見てるでしょ?
ゆるキャラにどうかな?ヤツデン、みたいな。

ヤツデヒトデは自分で体を真っ二つに分裂させ、それぞれが再生して2個体になることができるというヒトデ。
このヤツデヒトデは下の小さい4本腕が後から再生した半分だ。
眼みたいに見える白い点は多孔板という体内に海水を取り込むところ。
この多孔板が複数あるというヒトデは分裂再生が得意な種類ということらしい。