2011年8月30日火曜日

大室山から海へ!


台風接近で東伊豆の海はシケ模様が始まった。
伊豆高原の各ポイントはクローズ。西伊豆は潜れるようだったのだけど、今日のゲストの投票により伊豆高原観光が首相になった(笑)

なるほど、いいじゃないですか、陸もご案内しましょう!

伊豆は海だけじゃなく、陸も見所いっぱいだ。
1000年以上前の歴史を追う事もできるし、数万年前の地球の様子も想像する事が出来る。
正直、ダイビングを楽しむだけではもったいないといころだ。



普段海ばかり潜って、伊豆の陸を楽しんだ事のないゲストのみなさんだったので、ベーシックでダイナミックな楽しみやすい選択をしてみた。
まずは大室山パノラマコースだ。

約4000年前に噴火したと言われる大室山は、物凄い量の溶岩を噴出し、あたり一面の大地を埋め尽くしたんだ。
今、いわゆる「伊豆高原」と言われるなだらかな丘は、ほとんどが大室山の溶岩の流れて固まった大地。
大室山の噴火なければ、今の伊豆高原はない。

爆発で噴き出した石は山のように積り、見事な山になってスコリア丘となっているのが大室山だ。
あまりにも見事にスコリア丘が残っているので、昨年に国指定の天然記念物に認定されたばかりだ。
もはや、国の宝。



標高580mの大室山には登山ではなくリフトで登る。
山が荒れない様に登山は禁されているんだ。

気持ちよく頂上に達すると、窪んだ火口があって、その周を歩いて一周できる。
まさに360度パノラマの風景。
風も涼しく、気持ちいい。
今日は風が強かったので、草が波のようになびいていて綺麗だった。

あ、大室山は一回だけの噴火の単性火山と言って、もう噴火はしない山なんだな。
火口と言っても、熱いわけでもなく、窪んだ底には質素なフィールドアーチェリー場があったりする。
火口でアーチェリーができるというのは世界で他にあるんだろうか?実に不思議なところになってる。




折角だから、大室山の溶岩が流れ出して作った海岸にも向かう。
観光では大定番の城が崎灯台のつり橋だけど、ダイバーは海ばかりなのでなかなか訪れる事が少ないだろう。

リアス式の城が崎海岸には、海岸沿いを散策するピクニカルコースが整備されていて、ダイナミックな海岸の風景を楽しめる。
ゲストのみんさんには、つり橋から富戸港の横にあるボラ魚見小屋まで、20分ほどの散策を楽しんでもらった。




最後のオマケは富戸ホールだ。
ピクニカルコースからちょっと外れて藪の道を行くとダイバーには有名なダイビングスポット、「富戸ホール」に降りる事が出来る。

富戸ホールは、水中の穴なのだけど、陸地と貫通しているので、岩をくぐって水面に顔を出す事ができる場所だ。
海の中の複雑な地形も、大室山溶岩のいたずらだ。

ダイバーは海の中を潜って穴をくぐって楽しんだりするのだけど、なんせ水中を泳いで移動しているので、実際にその穴がどこにあるのかは意外と知らない。
崖下にある場所なので、陸からも見えずらい。
ダイバーならでは、「ここがあの富戸ホールなんだぁ」と思うというダイバーの陸上観光スポットだね。
普通の人には「ただの海岸」だ…


ほんと、伊豆は面白い所だ。調べれば調べるほど深くなってゆく。

実は今、伊豆の陸上も案内したいと思って準備はしているところ。
そのうちちゃんとご紹介できる予定です。

今のところ、いらして頂いたダイバーの方限定ですが、リクエスト頂ければ出来る限りご案内しますのでおっしゃってください。
あんまりダイビングが混んでると難しいんですけどね…

面白いですよ、自信あります。

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