2012年6月1日金曜日

温度計を修正で+0.4度

鏡?いえいえ、仲良く2匹のマツカサウオの子供。もしかしてお互いに自分だと思ってるかな?

2012年6月1日
伊豆半島赤沢
晴れ
気温23.9度
南東の風2m
水温20.2度(表層)
17度台(深場)
透視度8~12m(表層)
20m(深場)

水面間際の水温は20度を超えた。
先週まで海洋調査で東北に行っていたのだけど、水温は8度だった。8度はかなり冷たい。
知床の流氷の下に潜るのなら、マイナスの水温に備えて色々と着こんだりと装備してゆくのだけど、8度と言うのは微妙に中途半端で装備が緩むのかもしれない。
同じ1時間でも流氷の方が寒くなかった様な気がするのだけど、気合いの入れ方なのだろうか?それともオッサンになったんだろうか?…
  水温8度から比べれば、伊豆の20度なんてお湯?とまでは行かないけど、まったくストレスなく気持ちいい。


そういえば自分のダイブコンピューターに表示される温度が、実際の温度とどれくらいの違いがあるのだろうと思って調べてみた。
ダイブコンピューターの温度計というのは、説明書に「±2度の誤差がある」とキッパリ書いてある。「同じメーカーの同じ機種でも、最大4度の差が出て普通でございます」。ってことだから、メーカー自身もほとんどオモチャだって認めている様なもんだ。
いつも潜りながら、「本当は何度なんだろう?」って思ってたのでいい機会。今回の調査用の温度計で計り比べさせて頂いた。
バケツに水を入れて、ダイブコンピューターを漬ける。コンピューターの温度計はアホみたいに反応が遅いのでシッカリ漬け、温度が安定した所で調査用の棒状温度計で計ってみる。
棒状温度計は海洋調査で使用するものなので実際の温度に近い。本当は更に、「基準」と呼ばれる親分みたいな温度計があって、調査に使われる棒状君達は、基準親分との誤差を修正してデータ化される、いわゆるキャリブレーションと言うのをする。
  調査のキャリブレーションは0.01度の違いを読んでいくのだけど、僕のコンピューターは、所詮0.1度単位までしか表示しないので、基準親分にはお世話にならなかった。

で、誤差はというと・・・
-0.4度。
「実際の温度より0.4度低く表示される」という結果になった。
まぁいい感じじゃないかな?レジャーのダイビングなら、そのまま読んでも問題ないくらいでしょう。キャリブレーション完了。
ちなみに、今日の水温は修正した温度です。



さてさて伊豆の海。
透視度はなんとなく白っぽい感じだけど、色合い的には青いので良しだろう。悪くない。
深い方へ行くと、見事に綺麗な水に出くわす事がある、水深20m程度から下、赤沢のボートポイントで言うと0番から1番の間あたりが今日の境目だった。
先週の川奈でも15m以深はスキっと綺麗で冷たい水だったので、伊東の沖ではそんな水がウロウロしているんだろう。
 綺麗な水に長時間突っ込んでないので、正確な水温は分からないのだけど、恐らく17度台で透視度は20m超え。
冷たくても抜群に綺麗な方がいいか、多少濁ってても暖かいほうがいいか。なかなか悩みどころ。
僕は放っておくと冷たい方に行きますんで、「冷たいのイヤ!」という方は言っておいてくださいね。




カワハギがサラサエビに掃除される所を少し眺めた。
魚が掃除されるシーンというのは結構見かけるのだけど、見かけすぎるからか、わざわざ映像に撮る事ってなかなかなかったりする。
 考えてみれば、海の中に、「クリーニング屋」の看板があるわけでもなく、噂が口コミで広がるわけでもないのに、“何でそこに行けばその生物が掃除をしてくれるのか”を知ってるというのはもの凄い謎だ。
「掃除をしてくれるから食べない」なんて簡単に言うけど、そんな簡単じゃぁないだろうな。

と、思ってジッと見てしまう。

ちなみにこのサラサエビは、人間の手も掃除してくれる。
結構チクチクして刺激的だ。
カワハギが時々「ピクッ」と動くのは、「痛っ」ということだろう。





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