2012年2月23日木曜日

ツボダイの幼魚?


23 February 2012
Akazawa IZUpeninsula
Reiny
Temperture 9.4
Wind S 1m/sec
U/W temperture 15.8
Visibility 15~20

今日は雨。昨日の夜からずーーとシトシトと降り続いていた。
これだけ雨が降ると、沢から濁った水が海に出て来るか、港内の表層は相当な真水になってるんじゃないかと想像したのだけど、そうでもなく綺麗な海だった。
午前中は北風だったので、赤沢では風波も無く、しっとりと穏やかな海面に雨が降っている。
水中から見上げる雨はとても綺麗だ。雨が降ると、「今日はどんな水面だろうか?」と楽しみになるくらいだ。

春のサインを捜して潜っていると、何やら見慣れない魚と出会った。
ゲストには、「多分大きくなると深い海に行く魚の子共じゃないかなぁ…」と伝えてみるけど、何の根拠もない。名前も思い浮かばない。ゲストがパシパシと写真を撮っている間に、僕も横から写真を撮っておく。「名前知らないなぁ、これはあとのお楽しみ」。にしておく。



シルエット的にチョウセンバカマみたいだったので、チョウセンバカマの幼魚かもしれないなぁ、なんて思って図鑑を見てみると、幼魚は結構な模様がある写真ばかりだ。大人になると模様は無くなるので、「早熟なチョウセンバカマ幼魚」とかナントカしておこうかと思ったのだけど。なんとなく納得いかないのでもう少し調べてみた。

尻ビレの硬い骨がピョーンと出ている所なんか、チョウセンバカマ的なんだけど、「ツボダイ」という魚も似てる。というかツボダイ的だ。

「ツボダイ。か、あんまりカッコ良くない名前だ…」。と思ったりする。
すごく捜してた魚が、図鑑の結構前の方のページにあったりするのと同じ様なガッカリ感だ。
「ツボダイ」はイカしてない。。。

でもまぁ、仕方なく、ヒレの骨の数を見てみたりする。
チョウセンバカマの背びれの軟条(背ビレの前の硬い骨じゃなくて後ろの方の柔らかい骨)の数は11。ツボダイの軟条は13~15。とのこと。この荒れ荒れの写真を拡大してヒレの数を数えて、12本以上であればチョウセンバカマでないことが確実になる。

で、がんばって数えてみたら、15だった。これでチョウセンバカマでないことが決定。
さらに「クサカリツボダイ」なる魚もいて、幼魚はこの魚に似ている感じらしいので見てみると、こちらは背ビレの棘(前の方の硬い骨)の数が13~14で、軟条が8~9ということでやはり当てはまらない。

『日本産魚類生態大図鑑』によると。
  ツボダイ カワビシャ科 
  水深100~400m 
  主に釣りで漁獲される。幼魚は表層にすみ
  10cm戦後に成長すると底生生活に移る。 
  分布:南日本、九州パラオ海嶺北部


うーむ。底生生活に移ったツボダイってところなのかな?随分と南の方の分布になってるけどなぁ。九州パラオ海嶺ってどこだ?

これ以上は現状ギブアップ。
とりあえず、大人になると深い所へ行ってしまう魚のカテゴリーの様ではある。

しばらくは浅瀬をうろうろしていそうな気配だったので、また会って直接聞いてみたいと思う。




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