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港の出入り口付近の水面で、逃げるでもなく移動するでもなく、たたずむような群れにであることがある。トウゴロウイワシという魚で、美味しくないらしい。
食べたことは無いけど、見た目にもなんだか透明で"コク"が無さそうな感じだ。
しょっちゅう出会う群れではないのだけど、出会う時はヨロヨロと海底に落ちてゆくシーンを見かける。とんでもない数の生物が棲む海の中だけど、弱って死にゆく魚に出会うということは滅多にないことで、トウゴロウイワシが死んでゆくのをよく見るというのは不思議だ。
群れに、ブリやカンパチなんかの大物でも突っ込んで、怪我魚が大量発生したのかとも思ったが、浅い港の出入り口だし、大物なんてまず見かけない。
水温や塩分濃度の変化は大きいだろう、真水の湧く海底だし、雨でも降れば港の中の水面は真水に近くなり温度は下がる。と言っても、そんな苦しい環境がいやなら少し移動すれば済むことなんじゃないかとは思う。
トウゴロウイワシの寿命は2年、長くて3年だそうで、それまでに繁殖行動をして体力を使うだろうから、寿命を迎えて弱っていった個体から脱落するように落ちてゆくのだろうか。彼らには、これが日常の風景なのかな。
色々調べてみると、高知では素揚げのトウゴロウイワシを食べるのは普通で、「漁師だけが知る旨い魚!」として冷凍されたものが販売されている。
獲れたてをIQF凍結という、1尾づつバラで冷凍される方法だそうで、塊になっていないので小分けで素揚げにできるそうだ。
イワシと違って鱗が丈夫で剥がれないというのが特徴なのだけど、その鱗が素揚げで美味しいらしい。
たくさん海底に落ちてたの、拾えばよかったかな・・・


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