2015年4月27日月曜日

花海羊歯



NUTA 巨視的浮遊性大型粒子

2015年4月27日 伊豆半島 赤沢
水温16.5度 透視度12m(表層5m) 水温15.5度 透視度20m(20m以深)
まるで夏のような日差しだ。
真夏はもっと暑いんだよね。いまから慣らしておかないと厳しいなぁ・・・(暑いの苦手)
...
海の中、表中層はちょっと白濁ってた。
「鼻水」と呼ばれる事が多い「ヌタ」が浮遊していいる。ヌタと言っても和食のヌタじゃなくて、“巨視的浮遊性大型粒子”のことを NUTA と書いてヌタ。
巨視的浮遊・・・を英語にしても略がNUTAにならないと思うんだけど、もしかして食べ物のヌタに似てるからそのままヌタなのかな?
ま、「鼻水が多いねぇ」とか言うよりは「ヌタが出たねぇ」のほうが、若干ではあるけど爽やかだ。
 そんなヌタの浮遊があって水深20mくらいまでは12mほどの透視度、水は青くて綺麗。その下はヌタが無くなって透視度20m越え、という感じ。
 
ハナウミシダ 横幅30センチ


さて今日、目にとまったのは、なんかフッサフサの物体。「なんじゃあれ?」と思って近づいてみたらウミシダだった。
これまた名前がマギラワシイのだけど、海シダというくせにシダ植物じゃないす。植物のシダに似てるから「海シダ」にしちゃったんだろうけど、プランクトンを食べて生きる動物。2億年前にウミユリから派生した・・・ またマギラワシイな。
ヒトデの仲間です。
真中に口とか肛門とかあって、いっぱい伸びてるのが腕、葉っぱみたいにフサフサしてるのが羽枝(うし)という餌を捕える部分。って羽根でもないし枝でもないのに。カテゴリーの名前もパーツの名前もオリジナル感全く無し。
ウミシダかわいそう。。。




で、このウミシダ。ハナウミシダって奴じゃないかな?
ニッポンウミシダという種類は、伊豆の海ではワンサカいるんだけど、腕の数はせいぜい多くても40本~50本らしい(数えた事無い)、このウミシダはあきらかに100本越え。試しに裏返って頂いたところ、中心からどんどん分かれてるのがよく見える。
この下面だけで100本はあるだろうから、盛り上がりの部分も含めると、まず数100腕だね。
あ、足がない。
岩に固定するための巻枝って器官がない。腕で体を固定してるみたいだ。


ハナウミシダ 裏側
 
 
いやぁ、これね。初めて見た。
なんか可愛いわぁ。
だってさ、きっと仲間は少ないんだよ。 まわりが絶対的にニッポンウミシダとかオオウミシダばっかりでさ、夜行性のそいつらが岩陰にひっそりとしてる中を、昼間っから堂々と岩の上に鎮座してさ。
けな気だわぁ。
長生きしてほしいな、また会おう! *赤沢5番ポイントブイの北東方向30m付近。水深12mにて。

0 件のコメント:

コメントを投稿