5月1日
赤沢
曇り時々雨
気温19.7度
西南西の風5m
水温14~15度
透視度8~13m
久しぶりに雨が降ったけど南寄りの風で気温は高く、それほど寒くない。でも、海の中は寒くなって14~15度。15~16度で、「もうそろそろ16度で安定だろうなぁ」。と思っていたので、水の中で温度計が“14”と出ているのに「なぬっ!」と目をパチクリする。
伊豆高原周辺の海の水温は真冬の一番冷たい時で13度とか14度。12度まで下がるとかなり冷たいね、というところだ。
大体の場合、2月から3月初旬にかけてが一番水温が下がるのだけど、今年は下がっても14度台それもほんのわずかな日数だったんじゃないかな。
「あんまり冷たくならなかったね」という会話をよくした2011年冬。その後17度突入かというような温度も一時期あり、「このまま上がったらどうなるんだろう?」とさえ思ったけど。そうはいかなかった。
はい出ました、5月に入って14度台。
今年の冬の水温を語るなら、「15度位までしか下がらなかったけど、春が来るのが遅かった」になるのだろうか?
こういう時はどんな海になるのかな?
とりあえず、マナマコ達は喜んでるみたいだ。
最近のお気に入りのウスユキミノガイ。
砂と石の隙間や大きめの石の下などに棲んでいて、基本的には明るい所が好きではないようだ。明るい所にお出まし頂くと、暗い方へと逃げてゆくのだけど、この逃げ方が結構パワフルで、初めて見た人はびっくりするだろうな。
唇のような筋肉を巧みに使い、殻を閉じる時に脇からジェット噴射して進むんだ。
でもこのウスユキミノだけが特別な貝だと言う訳じゃなぁない。有名なところでは、ホタテガイ。天敵のヒトデが近づくと同じ様にジェット噴射で見事に飛んで逃げる。
ホタテガイは伊豆にはいないけど、とても似た形のツキヒガイという砂地に住む貝は、やはりジェット噴射で飛び立ち、それはそれは見事な滑空で彼方へと消えてゆく。すばらしい水中グライダー具合に、ただただ唖然とするばかりだ。
巻貝だってヒラヒラを羽ばたかせて飛んだりできる種類もいるし、アサリやハマグリはベロを使って起き上がったり、ジャンプしたりすることができる。
「静かに海底にへばりつく貝」とか「貝のように黙る」とか、じっとして動かない例の様にされる貝類だけど、いやいや、そんなことはない。驚くべきミラクルが、まだまだ他にもあるのですよ。
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