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そう思って調べてみると、関連する研究論文はいくつか見つかる。
「螺旋構造が水流の抵抗を分散する」といった説明が多く、なるほど、とは思う。
けれど、激しい流れが螺旋に当たって、なぜそれで“分散される”のか。
どうにも腑に落ちない、どこかモヤモヤした感覚が残っていた。
そんなあるとき、ふと何年も前の記憶がよみがえった。
自宅前で電線工事が行われていたときのことだ。
高所作業車に乗った作業員が、電線にゆるい螺旋状のケーブルのようなものを取り付けていた。
あんまりにも緩いので不思議に思い、地上にいた監督らしき人に「あのネジネジは何すか?」と尋ねると、「あれを付けておくと、強風が吹いても切れにくくなるんですよ」と教えてくれた。
――ネジレカラマツの螺旋と、あの電線のネジネジ。
狙ってる効果、一緒じゃない??
そう思って調べてみると、一本の電線は、微風でも強風でも意外なほど振動しやすく、それが繰り返されることで、最終的には根元が疲労して断線してしまうのだという。
ダイビング中に長い棒を勢いよく振ると、「ブルブルブルッ」と震える。
あの現象と同じだ。
ところが、その1本の電線に沿わせて螺旋状の部材を取り付けると、風による振動が抑えられ、断線しにくくなるらしい。
この螺旋の効果は、およそ70年前にイギリスで考案された技術で、巨大な煙突が風で振動し、疲労がたまって折れてしまうという現象をを防ぐためのものだったという。
一方、ネジレカラマツの祖先は、3億年から数千万年前には現れていたとされるので、同じ原理だとすれば、ネジレカラマツの方がずいぶんと先取りしていたことになる。
あぁ、これでスッキリ
かと思いきや、海の中を見渡すと、“ムチ”カラマツは“まっすぐ”な一本の姿をしている。
しかも、むしろネジレカラマツより数が多い。
一本の形にも、それはそれで効率がある――と説明されるが、
正直なところ、まだ納得しきれていない。
激しい流れの中では、完全に横にしなることで力を逃がしているのだろうか。
そういえば、釣り竿は折れにくいな。
――まあ、そのうちまた、何かひらめくかもしれない。







