2011年4月18日月曜日

【4/16:赤沢】 花より…



4月16日

赤沢

晴れ

気温26.2度

西南西の風6m

水温14~15度

透視度3~7m



先週末から今週初めに満開になったソメイヨシノは見事な桜吹雪を演じてくれてる。

今日は風が強かったのでとても見事だ。富戸駅の桜の木も見事な桜吹雪で、到着のお客様を待つまでの間中、いきものがかりのSAKURAが頭の中を回ってた。






海は透視度がとても落ちてる。いわゆる「春濁り」という奴だ。

水温が高まり始めて、活性が上がってきているのだろう。海には悪い事じゃぁない。

「見えない」というのはダイバーにとってストレスではあるのだけど、大自然を相手にしているんだから、それもひっくるめて楽しまないと嘘になる。

世界で一番生物が豊富だと言われている日本の伊豆半島が、夏へと向けて生命を爆発させるためのエネルギーをためている瞬間なんだ!と思えば、そのほうが魅力的にさえ思えてくる。 「彼女のどこが好きですか?」と聞かれたら「全てです」と、少なくとも僕はそう即答しなくてはいけないんだと思ってる。

彼女に好かれてるかどうかは、別問題だけど。



目を凝らすと、植物プランクトンみたいなのや、多分魚だろうなとしか思えない位小さな稚魚の群れが漂っているのが見える。

大きめのはなんだろう?と思ったら桜の花びらだった。気付いてみればそこらじゅうに桜の花びらが舞ってて、桜吹雪になってた。

赤沢の周りに目立つ桜の木なんてないし、流れて込んでる川も近くにはないのだけど、やっぱりつながってるんだなぁ、と思う。






遠くまでは見えないので、割と下を向きながら泳ぎ進むと、お客様の一人がなにやら持ってきた。

なんだこれ?うーむ、ウミウシだろ、背中に貝がついてるね。

ダイバーに人気の「ウミウシ」は元々は巻貝だ。 巻貝は、その堅い貝の中に閉じこもることで身を守ることができるのだけど、自分の栄養で貝を大きくしなくちゃいけない上に、重い貝を背負って移動しなくちゃいけない。ウミウシは思い切って貝を捨てて身軽になることを選んだ。貝が貝を捨てるっていうんだから、そりゃぁ当時の巻貝界は大騒ぎだったろう。今でもその中間みたいに貝が名残ってる奴もいるんだ。

…と思ってあらためてウミウシ図鑑を見ると、このスカシガイは「貝」だという。 なに、動きはまったくウミウシっぽかったし、貝ったって背中に申し訳くらいにしかないじゃん。

それによくよく見たらミスガイはウミウシの図鑑に載ってるよ。ミスガイの貝なんてメチャクチャ立派に巻貝じゃない。名前にガイって付くしさ。貝じゃないのか? わからんなぁ。






最近港内でよく見かけるクロウシノシタ。

料理で有名な"舌平目"なんかもこの類。

見事にへんてこな口をしているので、面白いなと思う魚なんだけど、前はちょいと遠めの砂地で見かけていたのでわざわざ見に行く事は少なかった魚。港内でじっくり見られるとうれしいな。

手前の目もとにあるフサフサの所が口。うーむ、どうもわかりにくいな。どうしてこんな口になっちゃったんだろう?という口なんだけど、裏を見ないとよくわからないんだなぁ…






あ、また貝だ。

ベニシボリと螺旋状の卵。

繊細で獲っても綺麗な貝だねーなんて言うけど、分類上、頭楯目ってことはミスガイと一緒でウミウシなのかな?でもウミウシ図鑑には載ってないね。

わからん…





今日はナイトダイブをするので、夜になるまでの間、海岸の森を散策。

天気がよくって気持ちいい!





夜の肴に野草を捜してみた。

写真は「ハリギリ」。すっごいトゲに気を付けながら、若芽を摘む。天ぷらにするとほろ苦くて美味いんだなぁ。





ナイトへGO!








見事に晴れた夜空で、13夜の丸い月が海の中からも見られた。


鏡の様に静かな海面だったら丸く見えたのかなぁ、魚ごしの丸い月の写真なんて、撮ってみたいな。






ミミイカ。かな。


案の定うまくは撮れない(笑)






夜は魚も寝てるので動かないか、動いても寝ぼけてるように鈍いんだ。


ほらほらっ見て!って大喜びして近寄ってきたお客様。暗くて顔なんて見えないけど、そういうのはわかるもんだね。手元にはキタマクラというフグの子供。寝起きにビックリしてパンパンに膨らんだんだね、やっぱりフグなんだ。


しかしまんまる!なんて可愛らしい姿なんだろう。北枕、なんて縁起の悪い名前が可哀想だな。


でもフグはフグだ。内臓や皮には猛毒のテトロドトキシンがある。もちろん素人が食べたら死ぬ。


磯釣りで釣れてしまう魚NO1の魚でもあるから、キタマクラという縁起の悪い名前を付けることで食べない様にしたんだろうな。食べたら北枕になるのかな、なんて想像しやすいもんね。




それでも肉には毒が無いのだそうで、食べる地域もあるらしい。


「超最高に美味しいんですよ!」と、さかな君が言ってたのを思い出した。


人間て凄いな。
















2011年4月14日木曜日

ボラ喰ぅだ





桜はソメイヨシノも満開になり、桜吹雪が綺麗。

土曜日の天気予報は、今日の午前中は曇りのち雨だったけど、さっき見たら晴れ時々雨、になってた。

なんじゃそりゃ的な天気予報だけど、まぁ、明後日の天気予報なんてそんなもんだな。 明日になったら晴れになってるんじゃないかな?



写真は市街のユニーの駐車場の桜。

先週まで満開だったコマツオトメはもうすっかり緑の葉になっていたけど、この枝垂れ系の桜は満開になってた。







月齢10の月が昼間から出てる。

よしよし。土曜日のナイトダイブでは、12.5夜になっていて、ほぼ真上に月が出るはずだ。満月じゃないけど、雲間に出る月ってのもいいかもしれない。晴れてくれ!



さて、ユニーの中の魚屋を見たら、今日は珍しくボラがあった。

伊豆では足の着くような浅瀬にでも普通にいる魚で、ダイビング中に数匹見かけるなんていうのはあたりまえなんだけど、時にはもの凄い群れになっていたりしてあなどれない奴ら。

南の島で悠然と渦の様に群れている「バラクーダ」(カマスの仲間)を文字って「ボラクーダ」なんて呼んだりしてる。



こんな感じ。

もはや壁。







獲れない魚ではないと思うのだけど、人気がないのか、安すぎて商売にならないからなのか、あまり店頭に並んでいるのを見かけない。

ボラは臭いって有名な話だ。

子供の頃住んでた横須賀でよく釣りはしたけど、ボラを釣って帰ると母は、「ボラなのぉ・・・」と言って喜ばなかった。確かに、台所中が生臭い内臓の臭いだった記憶がある。僕も、ボラは臭いもんなんだと思ってた。

伊東に来てから、近所の人にボラを頂いた。

せっかく頂いたんだし、じゃぁ臭いが消える様に味噌漬にでもして焼いて食べるか。なんて食べたら、これがまた美味いのなんの。びっくりした。

臭いと思っていた魚が、その瞬間に大好きな魚類ナンバー1に躍り出た。初登場オリコン1位になるくらい凄い。

それ以来ボラのファンなんだな。







ボラとしては小ぶりだけど2人で食べるには十分すぎるでかさ。これで200円。

抜群のコストパフォーマンス。







「粋でイナセな…」っていう言葉があるけど、イナセって「鯔背」って書くんだよね。鯔はボラのこと。

江戸の日本橋あたりの魚屋の若い衆で流行ってたマゲが鯔背銀杏と言ってボラの背中に似てるところから来ていて、イナセだ、というのはその連中みたいだ、ということらしい。

マゲに見えないこともないけど、実物が見てみたかったな。









脂瞼という瞼。


半透明の薄ーい膜が眼球の上を覆ってるんだけど、真中はあいてる。全部覆っている魚もいたり、ない魚もいたりだけど、意外と脂瞼のある魚は多いね。


ボラは目がでっかいから分かりやすい。


もちろん、人間みたいにぱちくりはしない。








魚にも鼻はあって、ちゃんと臭いも嗅いでいるんだね。


水の中でどうやって臭いを嗅ぐんだろうと思うけど、そもそも臭いというのは成分が水に溶けたうえで感知するものらしく、陸で嗅ぐよりも水の中で嗅ぐ方がひと手間省けるものらしい。


人間も頑張れば嗅げるかもしれない。


魚は肺呼吸じゃないので息を吸って嗅ぐということがない。なので鼻の穴は2個あいてて片方が水の入り口で片方が出口。水が内部を通る間に感知するって仕組み。が2組で鼻の穴は4個だ。






歯は、ないよなぁ…


歯という感触はまったくなし。見た目もなし。


ダイビング中に海底をパクパクしているボラをよく見かけるけど、何かを食いちぎるというよりは吸い込んでるんだな。


とりあえず何でも吸いこんじゃうから、海底の泥が臭ければ、ボラの体も臭くなってしまうね。










そろばん。などと呼ばれる胃の幽門部分、1匹に1個しかない。サクサクコリコリとした感触の珍味だ。


まぁ、砂肝みたいな感じかな。








観察してると食べられない・・・







半分は刺身で。


臭みなんてぜーんぜんなし。


見は柔らかいけどね、美味しい。






半分はオリーブオイルで炒めてからスープを入れて菜の花を蒸した状態にして出来上がり。






「粋で鯔背」っていうくらいだから、昔は相当にポピュラーな魚だったんだろう。


伊豆でも江戸初期からボラ漁が盛んで、昭和30年ころまでは獲っていたそうだ。


富戸には「ボラ納屋」「魚見小屋」というのがあって、どちらも江戸時代からのボラ漁の施設を復元、保存しているものだ。ボラの大群が来るのを待ち構える魚見小屋は静岡県の有形民族文化財になっている。


ご当地食材でB級グルメっていうのが流行ってるけど、ボラなんか最高だと思うけどな。


















2011年4月10日日曜日

【4/10:赤沢】 たのしイカ!またあしタコ。



4月10日

赤沢

晴れ

気温16.7度

北北東の風2m

水温14~15度

透視度12~20m



昨日の南西の風から変わって弱いけど北東系の風。

少し寒くなるかなと思ったけれど、晴れているので肌触り的には同じ様な空気だった。

北東の風といっても力は弱いし、沖からのウネリも特にないので何処にいっても穏やかな海なのだけど、今日は赤沢にダイブ。

ヤリイカの卵とか、どうなったかなぁ、って、やっぱり気になる。





ビーチエントリーで港外に出て、少し岩がゴツゴツとしたところまで泳ぐとヤリイカの卵が産みつけられているところがある。

沖合の砂地から岸辺の岩地が始まる水深10程度の所で、大きな岩の下に穴が開いた様に空間が出来ているところだ。

だいたいこの時期に、ほぼ同じ所に産みつけれれているから不思議だ。沖へと向かって進むにつれて、岩はさらにごつごつとなり、産みやすそうな岩の空間なんて無数にあるのに、いくら注意して見てもヤリイカは卵を産んでない。どうしてもこのあたりがいいらしい。いったい何が違うと言うのだろう?。わからん。





ヤリイカは岩の下面に房のような卵を産みつける。何本も房状の卵がぶら下がる事になるのだけど、ひとつの房は何個もの卵が集まった集合体になっている。

写真の卵は先月産みつけられた卵のアップだ。房の中にいくつもの丸く独立した部屋がいっぱいあって、一匹ずつヤリイカ収まっている。

一本の房に100匹だとして、100本あれば1万ヤリイカとなる。



この卵はもうすっかりイカらしい形になってきた。

フラッシュの光が出来たての目に反射して光ってる。向こう側のイカの目も光ってる。

房自体の太さは、そう、だいたい8ミリくらいだろうか、ひと部屋のスペースが半分の4ミリくらいで、一匹の大きさは3ミリ程度。

こういうのを見ると、また次に潜ったときにどうなってるか楽しみになってくる。

すぐ隣に、先月末に産みつけられたと思われる、まだイカの形にもなってない卵もあるし、5月の連休に産みつけられることも珍しくないので、まだまだ楽しめるヤリイカの卵だ。


なんてこと言っておいて、僕は大人のヤリイカを見たことがない。

そんなに潜ってるのになんでー?って言われそうだけど、出会いがなかったんだから仕方がない。

今度の16日の土曜日はナイトダイブをする予定なので、この場所に行ってみようと思うんだな。ヤリイカの産卵は夜というのが通説。もしかしたら、もしかして。暗闇からスーッとヤリイカが現れて…

期待、というより「妄想」が加速して今からパンパンだ。



砂交じりの転石の磯を何気なく見ていたら、なんか半透明に白い、細く放射状に広がるような物体が目に入った。クモヒトデのようにスーッと岩肌を動いていたのはこいつ。




おーこれはタコだタコだタコタコタコ。

いやぁ、ちいせえっ!なんじゃこりゃってくらいちいせえ。

マダコか?



タコは足があって目のある頭、その上に頭みたいに見えるのが体という、ニコチャン大魔王的な体の造りになっているのだけど、このタコは体の縦の長さで8ミリくらいかなぁ。足の先までも2センチはないような極小タコ。

でも、足の吸盤はちゃんと出来てる。


薄茶色い斑点は体の色を変化させる事が出来る「色素胞」。まだ全身を覆ってはおらず、点々としているだけ。これじゃ銀色に光っている内臓部分も丸見えだ。


色は特に変化する様子は見られなかったな。幼くて変化させられないのか、こちらのことを気にして居なかったのかは、これまたよくわからない。
色も形も変化するし、意外と種類も多いし、専門の図鑑も少ないし。タコはムズい。


そーっと移動して、また小石の隙間に隠れていった。

どうぞご無事で。でも放流したアワビの稚貝は食べないようにな。




2011年4月9日土曜日

【4/9:富戸】 幸せの証人





4月9日

富戸ヨコバマ

雨のち晴れ

気温18.3度

西南西の風6m

水温15度(20m以深13度)

透視度10m±(20m以深20m±)



南西の風が強い、富戸は山風になるのでとっても穏やか、波一つない、というくらいのプール状態。
これで晴れていれば最高なのだけど、そうはいかなかった。

しばらく雨が降っていなかったので、朝起きて雨の音が聞こえた時は、新しいタイプの耳鳴りにでもなったかと思ったけど、残念なことに耳鳴りではなく本物の雨だった。

そのかわり北風ではなかったので気温は高く、雨でもそれほど寒くなかったので、まぁよかった。

海の中は水深20mほどで層があり、浅い方は透視度10m、もう少し見えるかな、水温は15度。

20mを超えると開けたように綺麗で青い世界が広がって20m以上見えてそう、でも13度… 13度は伊豆としては超真冬的に冷たい。
もう春の足音どころか初夏ですよ。くらいに言ってたけど、ちょっと遠のき気味なのか? 陸はバッチリ春。写真は城が崎駅あたりの桜並木。






昨日の夜いらしたカップルのお客様。もう7、8年くらいになるだろうか、最初からずっと潜りに来てくれている2人だ。


夕食を食べてお酒を飲みながら盛り上がっていると、「とうとう入籍することになりました!」と。「おぉーーー!それはすごい!おめでとうー!」と言ったら、「ということでサインが欲しいんですけど」と言う。


サインは明日潜ってからログにするんだけどな…と思ってたら、彼女がゴソゴソと取り出したのはなんと婚姻届。え、僕と入籍するのかっ!。。。いやいや、僕に証人のサインをしてほしいと言うのだ。


11年前の自分の結婚以来、久々に見た本物の婚姻届の用紙。まさか自分が証人の方にサインをするとは思ってもみなかったなぁ。びっくりしたけど、記念すべき結婚の証人に選んでもらえたのは嬉しい。

もちろん、自信を持ってサインをさせてもらった。とても爽やかな気分だ。




さて、ちょいと久しぶりな富戸ヨコバマ。

砂地にはなんだかやたらとホウボウの成魚が徘徊してる。40センチ超えそうなでっかい個体までいた。クールだ。


岩の隙間に変な柄が見えたのに反応してしまう。

お願いして顔をみせてもらったのはハワイウツボ。

普通のウツボと違って黒目が小さいからなのか、鮮やかな黄色い目の中に黒目があるから小さく見えるのか、なにを考えてるか分からない、どっかイッちゃってる様なヤバイ表情がこれまたクール。




こっちも鮮やかな黄色に黒目なんだけど、まったくヤバイ気配なんかない、10円玉くらいの大きさのマツカサウオ。キュートだ。



と、恥ずかしがり屋のマツカサウオをみんなで見てたら目の前の砂に動く物が。

コウベダルマカレイかと思ったらなんか違う。頭が平たくない。平たくないどころか先っぽになんか棘が出てる。

知らんなぁ、誰これ・・・




はい、後で調べました。「セイテンビラメ」という魚。ヒラメの仲間な訳ではなく、コウベダルマガレイと同じダルマガレイ科。背びれ(この魚の場合伏せた状態で見ると右が背中)の一番前の骨にビラビラっとしたのが付いていて、背びれとは独立して自由に動くようになってるのが特徴。

くるくる回すように動かしたりするみたいだけど、それは見られなかったな。


図鑑によっては珍しいって書いてあるんだけど、基本的に南方に多い魚みたい。富戸やIOPにもたまにいるみたいだから、貝が混ざるような荒い砂が好きな魚なのかな? 赤沢のサラサラの細砂も好きだけど、荒い砂も新鮮で面白い。


まぁしかし、こいつは凄いカモフラージュだ。顔の前の棘を写真に撮っておこうと思っても、液晶に映ってるんだかなんだか良く見えない。もちろん、よく映ってない。いやちがうな、映ってるんだけどよくわからんのか。

白、クロ、灰、茶。ぼやけた部分がある訳ではなく点描画の様に複雑になっている体の模様は、パターンが無いようでいて、あるようでいて…

すごいな。






2011年4月7日木曜日

【4/7:赤沢】 心のシャッター




4月7日

曇りのち晴れ

気温20.8度

西南西の風5m

水温15度

透視度8~15m



満開だった富戸の海際の城ヶ崎桜はすっかり緑の葉になってしまった。

城ヶ崎桜は花の時期が短いのかな?「満開だぁ!」と思ったらあっという間に葉だけになっちゃった。街中のユニーにあるコマツオトメという桜は超満開。そして次はコマツオトメと伊豆固有の野生種であるオオジマザクラの掛け合わせ品種と言われるザ・ソメイヨシノが満開を迎える。

ソメイヨシノのピークは今週末かなと思ったけど、満開&桜吹雪は来週に持ち越しになりそうな感じ。

ほんと、桜には色んな種類があるんだね。



写真は近くの「宇根」に咲いてた、おそらくはこれがその「オオシマザクラ」、たぶん。

桜の種類ってなかなか難しいけど、「葉の成長と共に先端に数個の花が咲く」というのは合っている。葉っぱと混ざってる上に花の数は少ないし、ピンクというよりも白に近い色だけど、なんだかとっても日本的な感じがする。

これがオオシマザクラなら、初夏には実がなって食べられるんだって。へぇ、気にしてなかったな。また楽しみが増えたぞ。







西寄りの風が強くて、沖は白波になっていたけど、ウネリはないので港内は静かなもの。水の中も穏やか。

水温は17度を指したこともあったのに、また15度に逆戻り中。

でも、6.5ミリのカブリを新調したので、ウエットでも快適この上なし。久々に両面スキンに挑戦したので脱ぎ着で破れないかと心配だったのだけど、まぁこれが着やすく、脱ぎやすい!うれしい。

1年で400本以上潜ってしまうと、どうしても2年でボロボロになってしまうのだけど、安くはないものなので2年はもってほしいなぁ…と思う。

いや、今年はご時世的に潜る回数も減って2年持つんじゃないか?なんてネガティブに思ってしまうところだけど、もしかしたら日本中の人が冷房のない夏の避暑を求めて海に押し寄せて来て、今年いっぱい持たないくらい潜る事になるかもしれないぞ。と上を向く事にしよう。






透視度の悪い原因はこういう方々。

写真の物体の大きさは5ミリ前後。頑張って摘まんでみると柔らかいの。

植物系のプランクトンなのかなぁ?

ある意味宇宙的ではある。超目の前を見つめて進めば、ミレニアムファルコン号のワープ気分が味わえる。



ビーチポイントでヤリイカの卵を見ていたらナヌカザメさん爆睡中。

いやほんと、動かなかったっす。

ラメ色の瞳がすっごく綺麗だったんだけど、写真に撮っておけばよかったな。

とはいつも後から思う事…



ボートでは赤沢名物?のイイジマフクロウニ。

そして寄生するゼブラガニ。

大瀬崎あたりだとラッパウニに寄生するゼブラガニが良く見られるけど、赤沢にラッパウニは極めて少なく、いたとしてもゼブラガニは見た事がない。

赤沢のボートポイントは外洋に面した岩礁の斜面で、45度以上の急斜面が、40m、50mあたりまえ&それ以上100m?という、普通のダイバーには行くことができない水深まで続く。これがイイジマフクロウニの好きな環境なのかなと思うのだけど、どうも詳しい事が良く分からない。

とにかく、そこらじゅうにイイジマフクロウニがいて、かなりの確率でゼブラガニが寄生している。ラッパウニに寄生するゼブラガニより、ずっと大きいのが特徴。


ちなみに、イイジマフクロウニにの棘は毒があるので手で触らない様にご注意を!




僕の今日のヒットは、この絵柄。

ヤギ(山羊じゃないですよ、刺胞動物のヤギ類です)に絡みつくウツボ2匹。


なぜかこの、平面的なソフトコーラルであるヤギ類にウツボが絡んで休んでいる?シーンは良く見かけるのだけど。思いっきり同じ方向に2匹仲良く絡んでいる様子は、かなりレアなんじゃないかな?。少なくとも僕の記憶では、ない。


「こっ、これはっ!」と思ってお客様と写真を撮ったのだけど、まったく立体感のない写真になってしまった

ものすごいガッカリ。

ホントはもっと仲良さそうに寄り添ってたのに。


はぁ、こんなシュチュエーションは探したってないもんだよなぁ。

と思うとさらにガッカリだ。


まぁちゃんと見たしね。

心のシャッターってやつは切ったから、まいっか。


ということにしておこう。



潜ってれば、またそのうち会えるさ。
.









2011年4月5日火曜日

【4/4:赤沢】 稲妻豆総角貝

4月4日

赤沢

晴れ

気温12.3度

北北東の風4m

水温15度

透視度10m±



気持ちのいい春の日。海も穏やか。

少し濁って透視度は10m前後だけど、茶色ではなく白っぽい濁りなので雰囲気としては視界のある感じ。

よく見ると顕微鏡で見るような、ニョーとかニューとしたプランクトンが見えますな。 たまに見かける---青く光る謎のプランクトン---も見かけたので、いよいよ正体解明を果たしたいような、いやもうしばらく謎を楽しみたいような…







さて、今日のゲストはママ。潜ってる間は砂遊びしててねー







ってもうすでに全身砂だらけだ(笑)

1本潜って上がってきたら、思った通りというか、お約束的に全身びしょ濡れ。

「服濡れちゃった、ママに怒られる」という妹にあわせて「じゃぁあたしも」と姉は海に突っ込んだそうで2人ともびしょ濡れ。

すばらしい姉妹愛。

というか発想の柔軟性に感銘。 大人ならこれを「バカ」と呼ぶんだろうけどね、気持ちのいいバカは美しいな。







港内浅瀬ではミスガイが産卵フィーバー。

毎年産卵を見かける岩と岩の間のちょっと泥っぽいような、ふわっとした砂の所。

きっと年中ここにいるのだろうけど、どんなに捜しても、いないときはいないんだなぁ。

今日は50センチ四方に4ペア、あんまり沢山だと株価が下がっちゃいますな…







一見するとビラビラしてて気持ち悪いけど、紫とピンクの間のような色に鮮やかな青いの縁取りはとっても綺麗!

ちょっと埋もれたように、黒い点がちょんちょん、ってあるのは目なんだね。ゆるキャラみたいで可愛いでしょ。







小さな石をそーっと開けると、2枚貝の「ウスユキミノ」。

オレンジ色のフサフサが特徴なのだけど、石や砂の隙間からフサフサが見えている分にはイソギンチャクにしか見えない。

普通、イソギンチャクには毒があって魚類は食べない。魚に食べられないように、という擬態としては、とっても効果があるのだろうとは思う。

それに手で触れると、このオレンジのフサフサが千切れて手にくっ付いてくる。少しべとべとするんだろうけど、これじゃぁくっつかれた方は嫌がるだろうなぁ。これも食べられないようにする手段の一つなんだろう。

それとも食物になるものをくっつけて取り込んでるのかな? ウスユキミノについてももう少し調べてみよう。










こちらも2枚貝。



石の裏側にくっ付いて棲んでいる「イナズママメアゲマキガイ」だ。









白くてイボイボしているのは殻の内側から体の一部が伸びてぜーんぶ自分を覆ってしまっている“膜”の部分。

あんまりビックリすると膜は内側に引っこんで、ごく普通の薄茶色い2枚貝の姿になってしまうのね。

金平糖みたいでちょっと可愛らしいのだけど、この名前がまた言いにくいったらなんの…

名前がやたらと長い上に2枚貝な癖してマキガイってんだからタチが悪い。

いったいどういう事なんだろうと思ったのだけど、分解して考えると①イナズマ+②マメ+③アゲマキ+④ガイ、が妥当

①に関しては何らかの特徴のでしょうね、②は小さいってことでしょ、③が不明なところで、④はまぁ貝ってこと。

③「アゲマキ」というのが何なのだろう?とと半ばあきらめつつ、昨日録画したタモリクラブの「誰も知らないご当地カルタ大会」を見ていたら、「め」の時に「メカジャ アゲマキ ワケンシンノス ガネ シャッパ」というカルタになった。



アゲマキ…



こ、これは! と目を見開いて見ていたら、福岡県大牟田市のご当地カルタで、全て海の特産物の名前なんだって。

メカジャはミドリシャミセンガイ、そしてアゲマキはアゲマキガイのこと、と言っている。

アゲマキガイっていうのがいるのか、と調べると、確かに!黒くて大きな無骨な貝がアゲマキガイとして出ていた。

瀬戸内海から九州の干潟に棲んでいるらしい。 で、肝心のアゲマキ。とは…



【あげまき】(「総角」と書く) 古代の少年の髪の結い方の一。髪を左右に分け、両耳の上に巻いて輪を作る。



また、その髪型から由来する紐の結び方で



【前後二筋づつの紐を花の形に結び冠の左右に掛けて垂らした優雅な飾りで、神祭の清浄を表しています。】



元祖アゲマキガイに関しては、水管の2つの突起があげまきに似る記している文もあった。 なるほど、ちょっと丸く突き出た様な形を「あげまき」というのだな。


さすがに2枚貝に巻貝って名前を付けたわけじゃぁなかったか。




じゃぁ「豆」が付くから小さなアゲマキガイで、「稲妻」は、なんだろう?

真っ白で稲妻的な模様らしきものは特にない。

少し寒い様な白い色が冬の稲妻色なのかな?いや、稲妻は秋の季語だ、旧暦の秋に多いのかもしれない。でも昨日いっぱいいたぞ…

稲妻は男性の象徴という説もある、たくさんの突起を男性的だと言っているのだろうか?



ま、ここまで書くと僕はイナズママメアゲマキガイは憶えた。

かなり満足。