赤沢
晴れ
気温12.3度
北北東の風4m
水温15度
透視度10m±
気持ちのいい春の日。海も穏やか。
少し濁って透視度は10m前後だけど、茶色ではなく白っぽい濁りなので雰囲気としては視界のある感じ。
よく見ると顕微鏡で見るような、ニョーとかニューとしたプランクトンが見えますな。 たまに見かける---青く光る謎のプランクトン---も見かけたので、いよいよ正体解明を果たしたいような、いやもうしばらく謎を楽しみたいような…
さて、今日のゲストはママ。潜ってる間は砂遊びしててねー
ってもうすでに全身砂だらけだ(笑)
1本潜って上がってきたら、思った通りというか、お約束的に全身びしょ濡れ。
「服濡れちゃった、ママに怒られる」という妹にあわせて「じゃぁあたしも」と姉は海に突っ込んだそうで2人ともびしょ濡れ。
すばらしい姉妹愛。
というか発想の柔軟性に感銘。 大人ならこれを「バカ」と呼ぶんだろうけどね、気持ちのいいバカは美しいな。
港内浅瀬ではミスガイが産卵フィーバー。
毎年産卵を見かける岩と岩の間のちょっと泥っぽいような、ふわっとした砂の所。
きっと年中ここにいるのだろうけど、どんなに捜しても、いないときはいないんだなぁ。
今日は50センチ四方に4ペア、あんまり沢山だと株価が下がっちゃいますな…
一見するとビラビラしてて気持ち悪いけど、紫とピンクの間のような色に鮮やかな青いの縁取りはとっても綺麗!
ちょっと埋もれたように、黒い点がちょんちょん、ってあるのは目なんだね。ゆるキャラみたいで可愛いでしょ。
小さな石をそーっと開けると、2枚貝の「ウスユキミノ」。
オレンジ色のフサフサが特徴なのだけど、石や砂の隙間からフサフサが見えている分にはイソギンチャクにしか見えない。
普通、イソギンチャクには毒があって魚類は食べない。魚に食べられないように、という擬態としては、とっても効果があるのだろうとは思う。
それに手で触れると、このオレンジのフサフサが千切れて手にくっ付いてくる。少しべとべとするんだろうけど、これじゃぁくっつかれた方は嫌がるだろうなぁ。これも食べられないようにする手段の一つなんだろう。
それとも食物になるものをくっつけて取り込んでるのかな? ウスユキミノについてももう少し調べてみよう。
石の裏側にくっ付いて棲んでいる「イナズママメアゲマキガイ」だ。
白くてイボイボしているのは殻の内側から体の一部が伸びてぜーんぶ自分を覆ってしまっている“膜”の部分。
あんまりビックリすると膜は内側に引っこんで、ごく普通の薄茶色い2枚貝の姿になってしまうのね。
金平糖みたいでちょっと可愛らしいのだけど、この名前がまた言いにくいったらなんの…
名前がやたらと長い上に2枚貝な癖してマキガイってんだからタチが悪い。
いったいどういう事なんだろうと思ったのだけど、分解して考えると①イナズマ+②マメ+③アゲマキ+④ガイ、が妥当
①に関しては何らかの特徴のでしょうね、②は小さいってことでしょ、③が不明なところで、④はまぁ貝ってこと。
③「アゲマキ」というのが何なのだろう?とと半ばあきらめつつ、昨日録画したタモリクラブの「誰も知らないご当地カルタ大会」を見ていたら、「め」の時に「メカジャ アゲマキ ワケンシンノス ガネ シャッパ」というカルタになった。
アゲマキ…
こ、これは! と目を見開いて見ていたら、福岡県大牟田市のご当地カルタで、全て海の特産物の名前なんだって。
メカジャはミドリシャミセンガイ、そしてアゲマキはアゲマキガイのこと、と言っている。
アゲマキガイっていうのがいるのか、と調べると、確かに!黒くて大きな無骨な貝がアゲマキガイとして出ていた。
瀬戸内海から九州の干潟に棲んでいるらしい。 で、肝心のアゲマキ。とは…
【あげまき】(「総角」と書く) 古代の少年の髪の結い方の一。髪を左右に分け、両耳の上に巻いて輪を作る。
また、その髪型から由来する紐の結び方で
【前後二筋づつの紐を花の形に結び冠の左右に掛けて垂らした優雅な飾りで、神祭の清浄を表しています。】
元祖アゲマキガイに関しては、水管の2つの突起があげまきに似る記している文もあった。 なるほど、ちょっと丸く突き出た様な形を「あげまき」というのだな。
さすがに2枚貝に巻貝って名前を付けたわけじゃぁなかったか。
じゃぁ「豆」が付くから小さなアゲマキガイで、「稲妻」は、なんだろう?
真っ白で稲妻的な模様らしきものは特にない。
少し寒い様な白い色が冬の稲妻色なのかな?いや、稲妻は秋の季語だ、旧暦の秋に多いのかもしれない。でも昨日いっぱいいたぞ…
稲妻は男性の象徴という説もある、たくさんの突起を男性的だと言っているのだろうか?
ま、ここまで書くと僕はイナズママメアゲマキガイは憶えた。
かなり満足。
0 件のコメント:
コメントを投稿