2011年4月10日日曜日

【4/10:赤沢】 たのしイカ!またあしタコ。



4月10日

赤沢

晴れ

気温16.7度

北北東の風2m

水温14~15度

透視度12~20m



昨日の南西の風から変わって弱いけど北東系の風。

少し寒くなるかなと思ったけれど、晴れているので肌触り的には同じ様な空気だった。

北東の風といっても力は弱いし、沖からのウネリも特にないので何処にいっても穏やかな海なのだけど、今日は赤沢にダイブ。

ヤリイカの卵とか、どうなったかなぁ、って、やっぱり気になる。





ビーチエントリーで港外に出て、少し岩がゴツゴツとしたところまで泳ぐとヤリイカの卵が産みつけられているところがある。

沖合の砂地から岸辺の岩地が始まる水深10程度の所で、大きな岩の下に穴が開いた様に空間が出来ているところだ。

だいたいこの時期に、ほぼ同じ所に産みつけれれているから不思議だ。沖へと向かって進むにつれて、岩はさらにごつごつとなり、産みやすそうな岩の空間なんて無数にあるのに、いくら注意して見てもヤリイカは卵を産んでない。どうしてもこのあたりがいいらしい。いったい何が違うと言うのだろう?。わからん。





ヤリイカは岩の下面に房のような卵を産みつける。何本も房状の卵がぶら下がる事になるのだけど、ひとつの房は何個もの卵が集まった集合体になっている。

写真の卵は先月産みつけられた卵のアップだ。房の中にいくつもの丸く独立した部屋がいっぱいあって、一匹ずつヤリイカ収まっている。

一本の房に100匹だとして、100本あれば1万ヤリイカとなる。



この卵はもうすっかりイカらしい形になってきた。

フラッシュの光が出来たての目に反射して光ってる。向こう側のイカの目も光ってる。

房自体の太さは、そう、だいたい8ミリくらいだろうか、ひと部屋のスペースが半分の4ミリくらいで、一匹の大きさは3ミリ程度。

こういうのを見ると、また次に潜ったときにどうなってるか楽しみになってくる。

すぐ隣に、先月末に産みつけられたと思われる、まだイカの形にもなってない卵もあるし、5月の連休に産みつけられることも珍しくないので、まだまだ楽しめるヤリイカの卵だ。


なんてこと言っておいて、僕は大人のヤリイカを見たことがない。

そんなに潜ってるのになんでー?って言われそうだけど、出会いがなかったんだから仕方がない。

今度の16日の土曜日はナイトダイブをする予定なので、この場所に行ってみようと思うんだな。ヤリイカの産卵は夜というのが通説。もしかしたら、もしかして。暗闇からスーッとヤリイカが現れて…

期待、というより「妄想」が加速して今からパンパンだ。



砂交じりの転石の磯を何気なく見ていたら、なんか半透明に白い、細く放射状に広がるような物体が目に入った。クモヒトデのようにスーッと岩肌を動いていたのはこいつ。




おーこれはタコだタコだタコタコタコ。

いやぁ、ちいせえっ!なんじゃこりゃってくらいちいせえ。

マダコか?



タコは足があって目のある頭、その上に頭みたいに見えるのが体という、ニコチャン大魔王的な体の造りになっているのだけど、このタコは体の縦の長さで8ミリくらいかなぁ。足の先までも2センチはないような極小タコ。

でも、足の吸盤はちゃんと出来てる。


薄茶色い斑点は体の色を変化させる事が出来る「色素胞」。まだ全身を覆ってはおらず、点々としているだけ。これじゃ銀色に光っている内臓部分も丸見えだ。


色は特に変化する様子は見られなかったな。幼くて変化させられないのか、こちらのことを気にして居なかったのかは、これまたよくわからない。
色も形も変化するし、意外と種類も多いし、専門の図鑑も少ないし。タコはムズい。


そーっと移動して、また小石の隙間に隠れていった。

どうぞご無事で。でも放流したアワビの稚貝は食べないようにな。




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