8月7日
赤沢
晴れのち曇り
気温30,5度
南南東の風3m
水温26度
透視度7~12m
3日間のスクールは修了し、ダイバーが2名誕生した。
1日目はすっかりバテていた彼は見事なほどの中性浮力で泳げるようになった。
尻もちばっかりついてパニックしていた彼女は、最後には楽しく海の話をしてくれるようになった。
「あれは可愛かったね」「これは怖かったよ」と潜った後に笑顔で語れるようになれば十分だろう。
今日からが始まりだ。
黄色の鮮やかさとか、黒い丸の大きさだとか数だとか言うけれど、まぁそれは結構微妙な話だ。
この個体のすぐ横には、ほぼ同じ大きさで色は普通のハコフグに近づきつつある個体もいて、なおさらよく良くわからない。
大概の場合、「ハコフグの幼魚だね」とは言っている。
ミナミハコフグの大人は伊豆半島では見る事は無い。小さな幼魚がいるとすれば、黒潮に乗ってやってきたさすらいの魚だ。
さすらって来た可愛い魚に喜ぶよりも、普段見慣れている地味なハコフグが子供の頃はすっごく可愛いんだ。というほうが嬉しい感じがしてしまう。
前回の台風で半分ほど床が飛んでしまったからだろうか?
8月の真中を迎える前に、継ぎ足し計画が必要かもしれない。
枝の集まりであるアオリイカの産卵床は、卵を産みたいアオリイカだけでなく色々な生物がやってくる。
最近は、ムレハタタテダイが3匹で、クリーニングステーションを開店したようだ。
今日はカワハギのおっさんが全身美容コースでご来店していたのだけど、エステには慣れていないのか、むずがゆそうに体をひねって、最後は立ち去ってしまった。
フグのキタマクラは団体さんで来店し、我先にと割り込攻撃を展開してた。
これだけ眺めていても、30分くらいはすぐに経ってしまいそうだ。
冬の間指のお手入れを頼んでいなかったので、今一歩店員さんの食いつきが悪かったのだけど、ここ数日で愛想が良くなった。
タッチも柔らかくて上々だ。
ちなみに、去年の晩秋に5分ほどサロンしていたら、一点攻撃を受けて出血した。
イヤならイヤとはっきり意思表示しないと、サラサさん達は調子にのるようだ。
サラサエビにクリーニングされているウツボが、時折ピクピククネクネしているのは、調子に乗ったサラサへの意思表示なんだろうなと、自分が出血してみて納得した。
恐らく中には卵が産み付けられていて守っている状態なのだろうけど、この子は缶から出てこないので卵は見えない。
少し前に紹介した子は、すぐに出て来て、その間に卵を確認する事ができた。
頑固に出てこないこの子は、前の子とは違う奴なんだろうなと思う。
海の生物に「ゴミ」という認識は無い。
サザエの殻だろうが、空き缶だろうが、利用出来るものはキッチリと利用する。
キリンのファイアーが、誰かが飲み捨てた物だなんて想像するはずもない。
こうやって巣に利用されている空き缶を見ると、再生されてまた缶コーヒーになるよりは、何千というニジギンポを産みだす巣になったほうが、よっぽど再利用の価値があるんじゃないかと思ってしまう。
エコでさえ、まだ人間のエゴだってことなのかな?
水の中で難しい事は考えにくいな…
とりあえず、目の前で生命は誕生してるということは確かだ。
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