4月24日
赤沢
晴れ
気温20.7度
西南西の風6m
水温15~16度
透視度5~13度
土曜日からの南東からのウネリが少し残っていて、ちょっと揺れる浅瀬。
でも、春の濁りではなくて、だいぶ水は綺麗に見える水にねってる。揺れている浅瀬でも透視度5m。トリップして水深20m位だと15m。って言うと怒られそうだから13mにしとこうかな。
水温はデータ的にはさほど変わらないけど、体感的には暖かくなっていると感じるけど、気配みたいなもんかな、お天気が良くて暑いくらいだったから、そう感じたのかもしれない。
浅瀬ではアメフラシの卵が目立っていた気がする。
鮮やかな黄色やオレンジの卵は海底ではかなり目立つ。
転がっている卵の塊はフニャフニャではなく、このままの状態なので。そう、インスタントラーメンみたいだ。昔から麺みたいだと思われていたようで、「海そうめん」と呼ばれてる。
アメフラシ自体を食べる地域は結構あるようで、隠岐では煮た後に酢味噌にして食べるらしい。
卵も「海そうめん」として食べると聞いた事があるのだけど、海藻に「ウミゾウメン」という種類があって、その料理と混同されていて本当にアメフラシの卵の海そうめん料理があるのか、よくわからない。
ただ鹿児島大学の水産学部のブログに「富山の居酒屋でウミソウメン(アメフラシの卵)を食べた」という文章がある。海藻研究ジャーナルというブログの中で「紅藻のウミゾウメンではなかった」と言い切っているんだからリアルっぽい。
富山の方、KANAちゃん見てるかな?教えて下さい。
さてさて。綺麗だなと手にとってみたこの卵もラーメンのようだけど、さすがに水中でインスタントラーメンが硬いままのはずもなく、ラーメンとは見間違えない。
けど、「ん?もしや、紐か?」と一瞬思ってしまった。
僕の水中で字を書くスレートに付いている紐。
似てる…
硬めの組みひもが絡まっただけのゴミを「アメフラシの卵だよ」だなんて紹介してしまったらえらいこっちゃ。笑えない。いや、笑いはとれるかもしれないが捨て身すぎる。
マジマジと見直す。
この塊が本当に紐だったら、間違えを面白くフォローしようか、それとも知らんぷりして岩陰にでも置いておこうか。と0.2秒考えた。
よく見ると、透明なチューブの中に黄色いツブツブが並んでる。
大丈夫だ、これはアメフラシの卵だ。よかった。
しかしこの海素麺。どれくらいの長さなんだろう?粒の一個一個が1アメフラシだから、この卵塊だけで相当な数のアメフラシが誕生することになる。
誕生したアメフラシは幼生として浮遊生活をし、夏を超えて運良く生き残ったものが、浅瀬でこのアメフラシの姿に変形して現れ、成長して春を迎えると、こうやって産卵する。
んだそうだが、秋になって小さなアメフラシ。というのを見た事はないなぁ。
秋は見たい生物が多いでの、アメフラシというキーワードがすっかり抜けてしまってる季節だ。いかんな。
この先、水温が高くなるとアメフラシの姿は見られなくなる。
でもいなくなってる訳じゃぁないってことだな。目の前で浮遊してる濁りの中に、アメフラシの幼生がいるんだろう。
秋になって、戻ってきたところに出会いたいもんだ。
以前、金谷で潜った時、アメフラシの嵐でexit時、海の色が紫色の染まった事を思い出しました。
返信削除あの時のガイドさん、今はどうしているのかなぁ?(笑)