2014年7月4日金曜日

生まれ際、死に際。


 

2014年7月4日 伊豆半島赤沢
水温22~23度(表層) 透視度10m前後(表層)

もはや用が無ければ深い方へは行かない。冷たいから、というより浅瀬が忙しいから。
下の方が冷たいからだろう、上の方が賑やか過ぎて困る。
...
今日は台風が出来たそうだ。
来週の水曜日当たりに関東東海近辺を舐めてかかるらしい。
赤沢あたりの砂地には荒れ模様が少なかったせいか、なんか苔むしっぽい。8号で一気に海をかき混ぜて「さぁ夏ですよ!」と、なればいいなと思う反面、仕事上は困る。
ま、そういうのは慣れてるけどさ、天気図は見なかった事にして、持ちこたえそうな週末を楽しもう!

今日の動画は赤沢のボートポイント「平島沖」のニシキベラとかカミナリベラのグループ産卵。
前に撮ったときは、なんだかなぁ~っていうぼんやりしたグル―産卵だったけど、今日は猛烈だった。
あっちでドッカン!隣でパーン!うりゃぁ、産むぜ、繁殖だぜっ!って声が聞こえそうなくらいの産卵祭りだった。

上の方でメジナが卵をパクパク食べに来たりするんだけど、そんなのお構いなし。
いやぁ、ここまで見せつけられると「参りました」って感じだ。
透視度がスッキリしないのは、やっぱこれが原因なんじゃないかなぁ~w

今週末は午後2時あたりが干潮なので、午前中11時あたりに行くとこんな感じなんじゃないかと思いますよ。(たぶんね、保障なし)
平島沖のポイントブイロープの根元の岩、のすぐ隣のベラまみれの岩。これほど産卵していなくてもベラまみれです。
水深は8mほどですよ。







と生命誕生の瞬間もあれば、その逆もある。
少し離れた所の岩陰にいたカワハギは傷だらけの重傷だった。
頭も切れているし、お腹は肋骨が見えて内臓が出てしまいそうだし、胸鰭はもはや無い。
サメかウツボにでも襲われたんだろうか?

それでもこの岩陰にじっとしているのは、恐らくサラサエビにクリーニングをしてもらいたいのだろう。ヒレをヒラヒラと小刻みに動かす様子は、クリーニングステーションに掃除をしてもらいに来る魚の動作だ。
もはやクリーニングではどうにもならない。のを知ってか、エビも掃除をする様子はなかった。

これほどまでに傷ついていているのに普通に泳いでいる魚をみるのはとても貴重なことだ。しっかり動画に収めた。
魚が「食われる」以外で死ぬ場面に遭遇するというのはとても稀なこと。海に死体は長い事転がっていたりはしない。激しい生き抜き競争の世界だ。




 

2014年7月3日木曜日

真っ赤な海



 
2014年7月3日 伊豆半島赤沢
水温24度(表層) 透視度10m(表層)

相変わらず水温三層構造なんだけど、水深5mくらいまでは24度台と温かった。25m下のディープな所は15度ほどだから、なんと10度の差がある…
人間でも1度の差は感じられるのに、海の生物にとって10度の違いは別世界だろうな。

 写真はボートポイントの三角岩と呼ばれるトンガリ岩。ここは水温23度くらい。
すぐ下まで迫っている20度前後の水を嫌ってなのか、トンガリ岩のてっぺんにキンギョハナダイが大集結していた
ほぼ目の前真っ赤

 「海底が見えてないと絶対にいやなのっ!」という完全沖合型ではなく地面あっての浮遊的魚達にとっては赤沢の急斜面は好都合だろう。なんせ水深5mから100mまでを殆ど移動することなく行き来できる。
今日は多分「暖かい浅瀬に行くよ~」って事で集まっていた気がする。
ダイバーでさえ、暖かい所選んで泳いでたしね。おんなじだ。

あ、ここ数日アオウミガメもよく見かけます。今日は2匹でぐるぐる回ってた。1匹は首周りと手のヒレにフジツボが多い個体で、割とダイバーを怖がらないのんびりタイプ。一昨日もふと見上げたら目の前を泳いで手こっちがびっくりしたくらいだ。
追い掛けなければターンして近づいてきたりして、けっこう可愛い。
爬虫類だからね、彼らも暖かい方がいいんだろうな。
赤沢のボートポイント、0番手前の小浦鼻から3番にかけての水深8mあたりをウロウロしてるみたい。
 
出会ったら無理に追い掛けたりしないようにしてあげてね。

2014年6月30日月曜日

娘たちのクリーニングに失神者続出!



 
 
2014年6月30日 伊豆半島赤沢
水温21度(表層) 透視度12m(表層)

水温は相変わらず3層構造。
水面から5mくらいまでは21度、所によっては22度台後半で結構蒼く、透視度は12mは見える。その下は20度前後で透視度やや曇り気味。透視度10m切るくらいかな?。
水深30m以下だと20m超えの透視度を発揮するものの、水温15度!
来たねぇ。冷たいと言うか痺れる水温だ。もっと低いのかもしれないけど反応のタルい温度計が反応するまでは待てなかった…...

上の方はムツやらアジやらオキタナゴの子供やらと大群が行き交い、カメと会ったり、ミスガイやベニシボリなどの貝類の産卵やアオリイカ、ケンサキイカなど軟体動物も入り乱れてかなり賑やかな状態。
でも下の方は静かに綺麗だ… イイジマフクロウニは冷たいのが好きそうでいっぱいいる(笑)ここのところゼブラガニの棲み付き割合がとても高く、イイジマフクロウニ10に対して3はいるんじゃないかな。

あ、今日のムービーの題名は。

「娘達のクリーニングで失神者続出!」

です。
どんだけ気持ちいいのやら??

2014年5月16日金曜日

ダイビング仏門

2014年5月16日
伊豆半島赤沢
水温17度
透視度8m前後

 
この貝は「ウスカワイトカケ」と言って、貝に南梅干し、いやミナミウメボシイソギンチャクというイソギンチャクを”背負っている”貝だ。
生態学の水槽実験によると、この白くて1センチほどしかない貝が、口を使ってミナミウメボシを貝に乗せるんだそうだ。
 何のために?
さらに水槽実験によると「食う」ためだという。
イソギンチャクと言う生物は、分裂して増える事ができるので、喰っても喰っても背中の食糧は減らない、という算段になる。
もはや食料を探す必要さえない。無限食料だ。
 
こんな小さな貝が、無限の食慮を求めて最初のミナミウメボシイソギンチャクを背中に乗せるのかと思うと、ちょっと怖い。
人間て、どれだけダメな生物なんだろうか?とか思ってしまう。
 
しかしこの貝。滅多に出会えない。
海底を目を皿の様にして覗きこんで、1時間泳いだとしても見つからないだろう。
ガイドをしていて思うのは、「求める物は見つからない」だ。
ウスカワイトカケが見たいっ!!と思ってダイビングしても、99%見つからない。
でも、ただの移動で泳いでいる時に、何気なく視界の端に白い貝が目について、「あ、これウスカワじゃん」という事が起こる。
求めていないのに、見えるの。
ほんと不思議。
 
この貝じゃなくても、何かを見よう、探そう!と思っていると、すぐそばにあるはずの面白い出来事を見ていないという現象は常に起こる。
ほんと、欲求と言うのは邪魔だ。
ホント言うと、全ての欲求を捨てて、ただ思うがままにガイドできたらと思うのだけど。
やっぱさすがに軽くても事前に組立はするもんで、あれ見せたいな、これ喜ぶかな?とか潜る前に考える。
それを完全にトレースする訳ではないのだけど、そう組み立てている時点で欲求があるんだろうな。
あんまり考え過ぎると面白くなる。
 
誰か(お客様)のために面白くしようと思うと駄目なのかな?これが「良いとこ見せたい」という欲求なのか。
ダイビングガイドはまるで仏教のようだ。
全ての欲求を捨て「無」にあることが仏教の修行であるなら、似たようなもんだ。
ただ、「無」で得た喜びを、誰かに教えたい!というのも欲求のうち、これは矛盾だ。
無の喜びを誰かに教えたいと欲求したら、無じゃなくなる。。。

あ、これはゴータマさんも一緒か。
無になったのに、仏教を広める!という「欲求」を実践したんだもんね。
「いいとこ見せよう!」とゲストの心情を気にして行動するのと、「いいとこ見せよう!」と我が道を突き進んで行動する。というのは欲求の質が違うということなんだろうか?

明日は常連の若いゲストさん一人なんで、僕の無に付き合ってもらってみようかな?
 
 
 
 
 
 
 
 

2014年1月5日日曜日

名前のない?エビ


2014年1月5日 伊豆半島赤沢
水温16.5度 透視度10~15m

さすがにじりっと水温が下がってきたけど、透視度もそこそこ良いし、いい感じ。
ボートポイントでは20mくらいは見えてるんじゃないかな?
下から見上げる群れの影とか、素晴らしい!



今日はビーチを散策。
オレンジ色の物体が転がっているので、何だろう?ともって接近。
オレンジのはカイメン、だ。


海面が千切れて転がっちゃってんのかな?と思ったら貝でした。
ホンドオニヤドカリの宿になっている様子。
こんなの背負って歩いてたら目立つねぇ、とか思ってると、小さなエビが見に入る。


あーこれ、一緒に棲んでるエビだよ。
意外と綺麗ねー。でも小さいねー。
自分のカメラでは限界以下の1センチ程度のエビ。
かなり無理して頑張って証拠写真を撮ってみる。

「まだ名前のないエビPericlimenes dardanicola」なのかなと思ってたんだけど、後で写真を見て比べて見ると、どうもこのエビには派手さがない、個体差とか♂♀とかあるのかしら?
うーんよくわかんないなぁ、だって小さいんだもん。。。



カサゴのメスはお腹パンパンな個体が出始めた。
カサゴやメバルはお腹の中で卵が孵化して、数ミリの魚の形で出産するという魚。


このメスはもうはち切れそうな感じで、あまり泳がなかったからこの後夕方にでも出産したのかもしれないな。
今度はもう少し粘ってみたら、面白いシーンに遭遇するかもしれない。
冬のお楽しみですな。
 
 

2013年12月20日金曜日

水中クリスマス、そしてワカメの種付け


 2013年12月20日
最近のダイビングポイントでは、12月になると水中にクリスマスツリーを設置するところが多くなった。水温が下がって来てピークシーズンも終わりという12月のころにきてグッと盛り上がるイベントだ。
クリスマスツリーなんて街には溢れてるし、なんてことないようにも思えるのだけど、海の中で見るとなぜか一味違って見える。
海の上に浮いている船はなんとも思わないのに、沈没船になっていると「おおっ」っと思う様な感覚だろうか、ちょっと不思議だけど陸とは一味違うんだ。

中でも伊豆海洋公園のクリスマスツリーは水深20mに設置されていて、高さも数mあるので迫力がある、白い砂地にツリーだけたたずんでいるのを見るのも面白い。



ダイビングガイドやインストラクターもサンタやトナカイのカッコをして潜ったりするので、否が応でもクリスマス気分になる。
クリスマスとは関係なく潜りに行ってもクリスマスに巻き込まれる。
写真は水中のポストへクリスマスカードを投函するダイバー。
伊豆海洋公園の料金後納印が押されていて、ちゃんと海洋公園から出された感が出るようになっている。もちろんハガキにメッセージを書いた後はパウチで防水しての投函。




さて、こちらは来年の春へ向けてのイベント。
富戸のダイビングポイントでは、「ワカメの種付け」というのを始めた。
ワカメの胞子がついた紐を、水中に設置された養殖ロープにくくりつけると…
来年の春には見事なワカメが育つというもの。
胞子の付いた紐は1本100円で購入できる。



紐には自分の名札をくっつけて、後から「自分のワカメはどうなったかなぁ~」と追跡観察ができるようになってる。
3月にはもう立派なワカメになってるだろう、100日で1mに育つとしても、1日1センチは伸びると言う計算になる。
ホントかな?見守っていきたいな。






2013年12月3日火曜日

冬は光のシャンデリア



2013年12月2日 伊豆半島赤沢
水温17.8度 透視度10m前後

週末の東京から戻って久々の伊豆の海。
伊豆、寒いなぁ。...
コンクリートとアスファルトの世界の方が暖かいみたい、本物の土と木々の世界はしんと冷える…
覚悟して潜った3日ぶりの海だったけど、それほど水温も下がってないみたいで一安心。

 透視度急上昇!とはいかなかったけど、相変わらず午後の斜光は綺麗でマイブーム。
午後になってオキタナゴの群れが何だか盛り上がっていたので、群れと斜光。
変幻自在に変わってゆく太陽のシャンデリアを眺めて、あー今ここに群れ通らないかなぁーと眺め続けても面白いかもしれない。
 


後ろ姿の彼はダイビング講習中。
あまりにも光が綺麗だったので、「あの中を泳げ!」と合図してモデルしてもらった。
めちゃくちゃカッコ良かったので沢山撮ったのだけど、ピースしてる写真はなしにして、サッパリと後ろ姿で。
眺めてる感はあるでしょ?

冬は日が落ちるのが早くて、海の中も暗くなるのが早いんだけど、ちょっと見方を変えると楽しい事もあるもんだ。
夏じゃこんな太陽のシャンデリアを見るには午後6時?7時?
とっくにダイビング制限時間は過ぎていて潜れない。
これは冬ならでは!なのだ。

 
あ、こないだアオヤガラの干物を食べた。
地元の魚屋にたまーに売っているんだけど、さっぱり白身で結構うまいんだなぁ、これが。
売ってたら速買い!
まぁるくぺろぺろキャンディー風になってて、長い頭がついているところが面白くてお気に入り。
ちなみにこのサイズで280円也。

ヤガラはアオヤガラよりもアカヤガラの方が高級品で、メートル近くになるようなサイズで獲れたてだと3000円以上もする。
捌いてみると、意外と内臓の収まる部分が大きく、長さの割に身が少ないって事になってしまう。やたらと長い口にも何の肉も無いので、むむむ。高級な魚だよ。
 
魚屋では、どうも鮮魚として残っちゃうんじゃないか的になってくると干物にして売るらしい。
なので魚屋でヤガラの鮮魚が売っているのを見たら2日後くらいに狙いに行く。
と思いつつ、狙いが当たったことはない・・・
鍋物の季節。ヤガラは売れちゃうんじゃないかなぁ。
うまいもん!
 

なかなか手の出ない高級魚なんである。