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海の中には、実に不思議な生物がたくさんいる。
そして時には、そんな“不思議生物たち”が、まるで団体旅行のように一斉に現れることがある。
潮流や風の影響なのだろう。
普段は外洋の、やや深い場所に棲んでいるはずの方々が、ふらりと浅瀬へやってくる。
そんな海に出会えたら、もう完全に“当たり”だ。
「こりゃぁ、ヤベェぞぉ〜!」と興奮しながら、夢中で撮影しまくる。
もっとも、大概の場合、それが何なのかは分からないまま撮っている。
とりあえず、種類や名前は後回し。
気になった物体は片っ端から撮影。
同じものを何度撮っているかなんて考えない。
浅瀬であることをいいことに、長時間かけて撮影していると、後日、本当に「ヤベェ」状態がやってくる。
――撮ったものが、何なのか分からないのである。
クラゲやサルパの仲間は、魚類のように豊富な資料があるわけではない。
そのため、いわゆる「沼」にハマる。
散々調べて諦め、しばらくしてまた調べ直し、
「あれ……この資料、前にも読んだな……」
みたいなことを延々と繰り返す。
本当にわからなければ一旦諦めて放置するのだけれど、ある時ふっと、「あれ? そういえば、あの分からなかったやつって……」
という、ヒントのようなヒラメきが降ってくることがある。
知っていることを思い出すわけではなく、ヒント的なものが突然に来るのは何故なのか、自分でもよく分からない。
しかも、調べている時ではなく、全然別のことをしている時にヒラメくことが多い。
実に不思議な話だけれど、割とよくある。
だから最近では、無理をして答えを探し回るより、諦めて置いとくらいでもいいのかなぁ……などと思ったりもする。


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