2010年7月19日月曜日

【赤沢:7/19】バベルの塔と浦島太郎



赤沢
晴れ
気温32.4度
西の風6m
水温20~21度
透視度5~8m



今日にお昼前後は風波が少々ありましたが、ウネリではないので、ある程度潜れば揺れず、という海境。
赤沢は17時まで潜れるので、プチサンセット的に潜りましたが、その時はもう風は無く穏やかな海でした。

ただ透視度は今一つですねぇ・・・

今日は「鼻水」などと呼ばれるねっとりとした浮遊物“NUTA”(ヌタ)が多く漂っていました、NUTAはバクテリアの集合体と聞いていますので、海にとって必ずしも悪いという状況ではありません。
栄養豊富、ということでしょう。
近くに暖かい海域があるのかしら?と想像します。
はい、いつも前向思考です。
今日は体験ダイビングで港内をうろついていましたが、夕方にちょいと外海を徘徊しました。
行方不明のミアミラウミウシを探そうと気合を入れて岩場を捜索するも見つからず。
以前の例から「これは砂地に旅立っているのかも知れない」と砂地へGO


でも、僕の興味をひいてしまったのはこれでした。




砂からわずかに顔をだした岩にそそり立つ一本の柱。






こ、これは

ウラシマガイの卵嚢じゃぁないですか!




こちらが「ウラシマガイ」
3~4センチ程度の巻貝です。



この方が岩場に卵を産みつけるのですが、回転して進みながら産みつけるもので、一周すると前の卵の上になり上になり、どんどん高くなって塔のようになってしまうのです。








写真でも螺旋状になっているのが見えますが、どうも「時計回り」で上に登って行っているようです。
右巻きの巻貝だから右に回るのかな?




半透明のツブツブしている一個が一つの貝の卵という訳ではなく、粒状のひとつの中にいくつもの卵が入っている「団体様の部屋がたくさんある状態」になっています。

中心まできっちり部屋がありますから、合わせれば相当な数のウラシマガイが海中へ放出されるはずですね。
しかしこれ、何で上へと伸ばしてゆくのでしょう?
凹凸の少ない砂地で10センチちょっとの塔は、かなり目立つ存在です。
「見つけて下さい、突っついてください」と言わんばかりの状況なのですし、海が荒れて揺られれば、根元からポッキリと折れてしまかねません。

伝説のバベルの塔は神の怒りで破壊されてしましましたが、こちらは破壊されない程度の高さにとどめているということなのでしょうか?

中の子貝達も見えますし、今後の経過が楽しみです。

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