そっか、海じゃない日に大雨だったのはツバメの幸運だったのかな
2010年7月30日金曜日
ツバメさん、また来年
そっか、海じゃない日に大雨だったのはツバメの幸運だったのかな
2010年7月27日火曜日
【赤沢:7/27】ムスメウシノシタ幼魚のフォース
アオリイカの産卵、いい感じだよー。という情報を聞いていましたので、すっかり諦めモードで見にさえ行ってなかったアオリイカ産卵床へ。
4ペアほどが産卵してました。
水も青かったので気持ちよく見られましたねぇ。
今一歩炸裂しない2010年のアオリイカ産卵、水温が高まってきて、このあと盛り上がりを見せるのか・・・
出ました、ムスメウシノシタの幼魚!親子ショットです。
「ほら坊や、出てきちゃだめよ。ちゃんと岩の隙間に入ってなさい!」という声が聞こえてきそうです。
赤沢のある岩の下にはムスメウシノシタがいっぱい集まります。ほぼ通年、「あー数えるのやめようかな」というくらい沢山いるときもあります。
去年はそこで透明な幼魚が数個体見られたので「今年はまだかなぁ・・・」といつも見てたんです。
今日見ましたらですね、いましたいました!1センチほどの透明ちゃんが1匹ピロピロしてるではありませんか!
透明ですよっ!内臓がないぞぅ
いやぁ、来るんですねぇ、去年っとまったく一緒の隙間です。
ムスメウシノシタは放精放卵で広い海に卵を放ってしまうタイプだったはず。
他の魚に食べられずに孵化した後、よくもこの岩に辿りつくものだと思います。
なんでここがわかるんでしょうねぇ。臭いかな?、フォースがあるのか?。そもそもここの何がいいんだろう?
魚類4億6千万年の進化は人間には理解しがたいですね。
暫くは「最重要巡回コース」に加えたいと思います。
巡回コースにしなくても普通に通る浅瀬ですけど(笑)
2010年7月26日月曜日
【赤沢:7/26】禁断の入り口色々
赤沢
晴れ
気温32.4度
北北東の風2m
水温19度(深場)24度(表層)
透視度25m(深場)8~15m(表層)
昼ころは少し南の風で波がありましたが、ウネリもなく穏やかな水中です。
久しぶりに深い所を覗きに行きましたら、-25mあたりからは、そりゃもう綺麗な水でした。
水温は19度でしたが、表層の24度にくらべると、こちらの方が気持ちいいかも、というくらいの快適度です。
小ぶりでカワイくてあんまり逃げないんだけど、しつこくするとお尻ばっかり写ることになる若いテングダイ達とか
あまりにも可憐すぎて近寄れないというか、そんな水深でじっくり写真撮るなんてどうなんでしょうという、禁断のハナダイワールドの入り口。スジハナダイとか。
たまには深い所もアリですね。
*深場大好きな方々には多分浅瀬の範囲ですケド・・・
一方浅瀬は
水面付近は水温24度になってまして、サザエが放精していました。
周りのサザエは同調している様子がなかったので、この子だけフライングか?・・・
昔のコンデジ持ち出して撃沈的な写真ばっかりの中で唯一まともだったケサカケベラ幼魚の一枚。全長1センチちょっとしかかりませんが、このカラーリングは遠目でもかなり目だちますね。
岩陰を覗きこむと黒い体に鮮やかな蛍光ブルーのラインが顔に入った魚が張り付いていたりします。
真っ黒な体は雄の求愛カラー。
びっくりしたりするとノーマルな体色に戻りますが、それでも顔のブルーラインは残っています。
せいぜい3センチほどの小さな魚ですが、ほんとにブルーが綺麗なんですよ。
これが数年前まで和名さえなかったという「キビレヘビギンポ」
子供がスノーケリングするような水深だからってナメんじゃねぇぞ、奥が深けぇんだぞ!の禁断のヘビギンポワールドの入り口です。
って。ブログに出すならもう少しまともな写真出せよって感じですね
まぁその、実物見に来たくなるような微妙なブレ具合が演出なんですよ。
2010年7月25日日曜日
【富戸:7/25】アイドル激写
富戸
晴れ
気温30.9度
北東の風3m
水温22~24度
透視度10~15m
ベッタベタのベタ凪な富戸。
ここのところずーーーーっと南風ばかり吹いていますが、久しぶりにログの風向きで「北」という文字を書きました。あやうく北という字を忘れるところでしたよ・・・
そのお陰か、今日の気温は30度台止まり。
ありがとうございます、もうその辺で勘弁して下さい。
十分夏を楽しませて頂いております。
イソバナに絡みついていたのは「テヅルモヅル」。クモヒトデの仲間ですが、まるで植物のように枝分かれした腕になっています。
全部の腕をワサワサと動かす様子はギリシャ神話のメデューサの頭の様でキモカワイイのですが、この子はしっかとイソバナにしがみついて離れてくれませんでした。
腕一本だけはちょっとワサワサ。
2センチくらいの小さなウミテング
まるでゼンマイ仕掛けのおもちゃのようにカタカタと動くところがかわいらしい
の、ですが、これ探すのはなかなか大変で、「いる」と信じることがまず重要(笑)
そして、そのウミテングを激写するお二人。
二人の写真を並べて見たら立体写真になるんじゃないかという角度ですね
カメラの向こうには
ちっとも隠れない肝の据わったネジリンボウ君。
なかなかのアイドルぶりです。
あ、ブリの大群も見られました。
【赤沢:7/24】カメラも曇る海際
陸上と水中の温度差が、あまりにもありすぎてガラスが曇りまくったマイカメラの画像。
オルトマンワラエビがモデルのようにソフトに写りますね・・・
皆様カメラの曇り止めは十分にそなえて下さい
といいつつ備えきれないところもあると思いますので、明日はカメラ用に、ちょい冷えのクーラーボックス持っていこうかなと思います
2010年7月22日木曜日
【赤沢:7/22】透視度、水温共に夏以上
ビーチの砂地にはヒメテングハギとニセカンランハギと思われる幼魚が滞在中。
まだ3センチほどで、ヒメテングハギの幼魚は半透明です。
南のお方ですねぇ
夏ですねぇ
2010年7月20日火曜日
【赤沢:7/20】ミアミラ中毒?(笑)
赤沢
晴れ
気温33.1度
西南西の風4m
水温20~22度
透視度8~15m
春先に浅瀬の岩にびっしりと生えていたネジモクなどのモク系の海藻は水温が高くなって枯れはじめ、今はほとんど茎だけの状態です。
あまりにも密集して生えていると、体のあちこちに引っかかって泳ぎにくいので
「モク林の中には色んな生物が隠れて棲んでるよなぁ」と思いつつ、ついつい足が遠のいていました。
枯れて無くなると自由に泳ぎまわれるのですが、貴重な春をもっと見ておけばよかったかなと少し後悔してしまいます。
陸上は夏本番スタートの最近。
浅瀬の岩場にはモクに代わって濃い茶色の海藻「ヘラヤハズ」が生えています。
このヘラヤハズ。陸上の普通の木や草のように茎から葉が生えるスタイルではなく、葉の軸の部分から突然のように葉が出て、その葉からも葉が出ます。
茎なし。というか茎も兼ねる。
いろんなスタイルがあるもんですね。
このヘラヤハズの林は、今年はかなり多く見られ、浅瀬の岩の上はかなりのヘラヤハズ率になっています。
今年は。だと思うのですが、海藻のデータを取っていなかったのでなんとも言えません。
ちゃんと記録しておかないと駄目ですね・・・反省。
港外の岩と砂の境目を泳いでいるとネコザメの子供を発見。
大きなヒレとのアンバランスは、やっぱりかわいいですねぇ。もう少し頻繁に会えるとうれしいんだけどなぁ・・・
だんだんと深くなる岩の斜面の、浅い方、を泳いでいたつもりですが、あるところで下に降りてやっぱり確認してしまう、あの「ミアミラウミウシ」(遠い方)です。
まだいる、よしよし。
ご機嫌を損ねてどっか行っちゃわないように、そーっとそーっと。一枚。。。
やっぱすごいわ、これ。
.
2010年7月19日月曜日
【赤沢:7/19】バベルの塔と浦島太郎
近くに暖かい海域があるのかしら?と想像します。
こちらが「ウラシマガイ」
3~4センチ程度の巻貝です。
この方が岩場に卵を産みつけるのですが、回転して進みながら産みつけるもので、一周すると前の卵の上になり上になり、どんどん高くなって塔のようになってしまうのです。
写真でも螺旋状になっているのが見えますが、どうも「時計回り」で上に登って行っているようです。
右巻きの巻貝だから右に回るのかな?
半透明のツブツブしている一個が一つの貝の卵という訳ではなく、粒状のひとつの中にいくつもの卵が入っている「団体様の部屋がたくさんある状態」になっています。
中心まできっちり部屋がありますから、合わせれば相当な数のウラシマガイが海中へ放出されるはずですね。
しかしこれ、何で上へと伸ばしてゆくのでしょう?
凹凸の少ない砂地で10センチちょっとの塔は、かなり目立つ存在です。
「見つけて下さい、突っついてください」と言わんばかりの状況なのですし、海が荒れて揺られれば、根元からポッキリと折れてしまかねません。
伝説のバベルの塔は神の怒りで破壊されてしましましたが、こちらは破壊されない程度の高さにとどめているということなのでしょうか?
中の子貝達も見えますし、今後の経過が楽しみです。
2010年7月18日日曜日
【赤沢:7/18】昔の名前で出ています。
赤沢
晴れ
気温31.3度
北東の風2m
水温20~21度
透視度6~12m
今一歩スコーンと抜けない透視度ではありますが、まぁ穏やかだし、夏だし、いいか。
昨日のミアミラウミウシさん、またもや行方不明と言う報告を朝一で聞いていたのですが、結構遠くの方で発見しました。
一晩のうちに100m以上移動するとは思えないので違う個体と思われます。
地味目が多い赤沢で(笑) こんなの複数出るんだなぁ・・・と驚きを隠せません。赤白のニシキフウライウオを見たいなぁ、と何年も思ってましたが、こっちの方が綺麗かもしれません。
浮気心満載です。
この個体は場所的に再会は難しそうな所です。遠いんだもん。
気合い入れて行ったのに、会えなかったらショック大きいですしね・・・
近場のミアミラさん、どこ行っちゃったんだろうなぁ。。。
この「ミアミラ」というのは学名の「Miamira」からそのまま来ているようですが
分類的に紆余曲折あり、現在はMiamiraという学名ではなくなっているとのことです。
学名はミアミラじゃなくなったのに、和名ではミアミラのままになってるんですね
ややこしいな
と、ここで書く以上に現在でもややこしいことになっているようです
深入り禁物?・・・
で、このMiamiraの意味がなんなのかは、まだ調べついていません
【赤沢:7/17】極彩色すぎて・・・
赤沢
晴れ
気温30.6度
南南東の風4m
水温20~21度
透視度6~12m
朝の送迎で富戸駅に集まるガイドショップの会話は「こりゃもう梅雨明けでしょうね」でしたが、本当に中開けらしいとの発表。
昨日は「夏の匂いがする」なんて言ってましたが、もしかして匂いでわかるようになったかしら?(笑)
砂地では3連発サカタザメという奇遇が起きましたが、たぶん同じ個体ではないと思うのですけど・・・
どうも集合がかかってたようです。
行方不明になりかけてたミアミラウミウシ。
これは目立つ、を通り越して凄い色彩ですね、ブルーの光り具合、微妙なぼかし加減。
アピール度は強烈すぎます。
セレブ美女が村の居酒屋来ちゃったよ。。。みたいな雰囲気で、そりゃあもう目立って目立ってしかたありません。
そかしこの「ミアミラ・・・」ってのはどうも覚えにくいですね。
ミアミラってなんのことでしょ?
今日の写真はMIKA様の撮影。ありがとう!
2010年7月16日金曜日
【赤沢:7/16】夏の匂い
赤沢
晴れ
気温28.8度
西南西の風4m
水温20~22度
透視度8~15m
朝6時過ぎに外に出ると、空気の感じというか、匂いというか
はっきりと違うと感じました。
久々に感じるこの感覚・・・
「あぁ、これは・・・夏だ。夏の匂いがする!
とうとう来た感じです。
もの凄い茂りようだった浅瀬のモクが枯れ始めました。
葉もなくなり、水面へと立ち上がることなく倒れこんでいました。
冬、春の海藻の終わりです。季節は確実に進んでいます。
ふと見上げるとカタクチイワシの群れ。
数は少なくてもグッと寄った群れが接近すると迫力がありますねぇ
紅、茶、緑の海藻の中でひときわ目立つのが「アヤニシキ」
成長過程で微妙に色合いが変わりますが、この紫色は海底で映えています。
小さい葉の時は普通なんですが、成長すると裂け目が出てきて、こんな見事な網目になるんです。
これが自然の海藻の葉なんですよ、ちょこっと破れてるけど・・・見事でしょ!
海藻は種子植物ではないので花は咲きません。
シダ植物みたいに胞子で子孫を増やします
アヤニシキの場合、網目の葉にある丸いポツポツが胞子嚢でここから胞子が飛び出します。
ちなみに海藻には根はありません。
ただ生えてるように見えている海藻たちですが、結構複雑怪奇な生活をしてたりするのです。
減数分裂とかなんとかあったりして
理系は苦手な分野なんですよねぇ・・・
2010年7月13日火曜日
【赤沢:7/13】海は複製のシーズン
ほんの3センチほどのものなんですが、結構ドキッとするんですよね。「あっ、指が落ちてる!?」みたいな・・・
小指みたいでしょ。
色だって人の肌をしている訳ではないですし、ヒトデの腕だとわかっているんですけど、それでもなんだか異彩を放っているのです。
これは「チャマダラホウキボシ」の腕。だけ(切り口側から)。
チャマダラホウキボシというヒトデは腕の一本が“自分で”本体から切り離れ、その一本の切り口からメキメキと本体が生えてきて、やがて立派な本体に再生するというSF映画のエイリアンのようなヒトデです。
こちら完品のチャマダラホウキボシ。
ヒトデの仲間では自分で自分を切り裂いて、それぞれが再生して完品になるという分裂技をもった奴はいます。
良く見られるのはヤツデヒトデで、こちらは真中から真っ二つに分かれて半分が再生してきます。
妙に半分だけ小さい足のヤツデヒトデは分裂した後再生中のもの。ダイビング中の浅瀬の岩礁で結構見る事かできます。
ヒトデはどんな種類でも分裂して再生するのかと言うとそうでもなく、「盤」という真中の体の部分が残っていないと再生は難しく、さらには「肛門」や「多孔板」など、一つしかない大事な器官がないと再生できない場合が多いのだそうです。
ヤツデヒトデの場合は盤の真中から真っ二つになるので盤がそれぞれに残っている上に、肛門や多孔板も複数あって、最初から分裂して2つになろうという目論見な構造になっているから分裂したそれぞれが再生するのですね。
「腕がちぎれたら腕が再生する、というのは簡単だけど、その逆は難しい」というのが普通のヒトデ。再生が得意な棘皮動物でも全部が完璧という訳ではないのです。
しかーし
このチャマダラホウキボシは別なんですね
本体から自切した、盤も肛門も多孔板もない腕だけでも立派に生きてます。
ちゃんと管足も動いて歩いてるんですよ。
この後、肛門も多孔板も盤ごと再生し、他の腕も生えて“完品”に戻るのです。
自分の腕がもげて自分になって、さらにその腕も自分になって、“自分”がいっぱいです。誰がコピーかオリジナルかの問題になっちゃいますね
そういう映画見たなぁ。
ルパンのマモーかな?
この特異なヒトデは世界で6種類だけ。
世界にヒトデ多しといえども、腕一本から再生するのはごくごく一部なんです!
こんな貴重な生物に伊豆の海で会えるんですよ、これは凄いでしょう?
でもこの分裂再生のお話を海の中で説明するの大変ですねぇ
水中お絵かき先生は、いつも割と長文なのではありますが、これは長くなります・・・
海の中で話せるようにもしておこうかなぁと思いつつ、、、どうなんでしょうね。
ヤツデヒトデもチャマダラホウキボシも、水温が上がるこれからが分裂シーズンです。
ヤツデヒトデは半分づつが反対方向へと歩き出すようにして切れてゆくのだそうで、チャマダラホウキボシは“腕”自身が本体から切り離れようとして、外へ外へと向かって引っ張って歩くらしいです
出会ったことないですねぇ・・・ あー分裂してる最中が見たいっ!!
(割と棘皮好きです・・・)
2010年7月12日月曜日
【富戸/7/11】穏やか続き
気温27.1度
そのかわりに水温は20度を指してまして、うちの予備カメラはやっぱりというか当然曇ってました。