
そっか、海じゃない日に大雨だったのはツバメの幸運だったのかな
aquatic pro /From the sea on the Izu Peninsula in Japan
出ました、ムスメウシノシタの幼魚!親子ショットです。
「ほら坊や、出てきちゃだめよ。ちゃんと岩の隙間に入ってなさい!」という声が聞こえてきそうです。
赤沢のある岩の下にはムスメウシノシタがいっぱい集まります。ほぼ通年、「あー数えるのやめようかな」というくらい沢山いるときもあります。
去年はそこで透明な幼魚が数個体見られたので「今年はまだかなぁ・・・」といつも見てたんです。
今日見ましたらですね、いましたいました!1センチほどの透明ちゃんが1匹ピロピロしてるではありませんか!
透明ですよっ!内臓がないぞぅ
いやぁ、来るんですねぇ、去年っとまったく一緒の隙間です。
ムスメウシノシタは放精放卵で広い海に卵を放ってしまうタイプだったはず。
他の魚に食べられずに孵化した後、よくもこの岩に辿りつくものだと思います。
なんでここがわかるんでしょうねぇ。臭いかな?、フォースがあるのか?。そもそもここの何がいいんだろう?
魚類4億6千万年の進化は人間には理解しがたいですね。
暫くは「最重要巡回コース」に加えたいと思います。
巡回コースにしなくても普通に通る浅瀬ですけど(笑)
小ぶりでカワイくてあんまり逃げないんだけど、しつこくするとお尻ばっかり写ることになる若いテングダイ達とか
あまりにも可憐すぎて近寄れないというか、そんな水深でじっくり写真撮るなんてどうなんでしょうという、禁断のハナダイワールドの入り口。スジハナダイとか。
たまには深い所もアリですね。
*深場大好きな方々には多分浅瀬の範囲ですケド・・・
水面付近は水温24度になってまして、サザエが放精していました。
周りのサザエは同調している様子がなかったので、この子だけフライングか?・・・
昔のコンデジ持ち出して撃沈的な写真ばっかりの中で唯一まともだったケサカケベラ幼魚の一枚。全長1センチちょっとしかかりませんが、このカラーリングは遠目でもかなり目だちますね。
岩陰を覗きこむと黒い体に鮮やかな蛍光ブルーのラインが顔に入った魚が張り付いていたりします。
真っ黒な体は雄の求愛カラー。
びっくりしたりするとノーマルな体色に戻りますが、それでも顔のブルーラインは残っています。
せいぜい3センチほどの小さな魚ですが、ほんとにブルーが綺麗なんですよ。
これが数年前まで和名さえなかったという「キビレヘビギンポ」
子供がスノーケリングするような水深だからってナメんじゃねぇぞ、奥が深けぇんだぞ!の禁断のヘビギンポワールドの入り口です。
って。ブログに出すならもう少しまともな写真出せよって感じですね
まぁその、実物見に来たくなるような微妙なブレ具合が演出なんですよ。
全部の腕をワサワサと動かす様子はギリシャ神話のメデューサの頭の様でキモカワイイのですが、この子はしっかとイソバナにしがみついて離れてくれませんでした。
腕一本だけはちょっとワサワサ。
2センチくらいの小さなウミテング
まるでゼンマイ仕掛けのおもちゃのようにカタカタと動くところがかわいらしい
の、ですが、これ探すのはなかなか大変で、「いる」と信じることがまず重要(笑)
そして、そのウミテングを激写するお二人。
二人の写真を並べて見たら立体写真になるんじゃないかという角度ですね
カメラの向こうには
ちっとも隠れない肝の据わったネジリンボウ君。
なかなかのアイドルぶりです。
あ、ブリの大群も見られました。
ビーチの砂地にはヒメテングハギとニセカンランハギと思われる幼魚が滞在中。
まだ3センチほどで、ヒメテングハギの幼魚は半透明です。
南のお方ですねぇ
夏ですねぇ
茎なし。というか茎も兼ねる。
いろんなスタイルがあるもんですね。
このヘラヤハズの林は、今年はかなり多く見られ、浅瀬の岩の上はかなりのヘラヤハズ率になっています。
今年は。だと思うのですが、海藻のデータを取っていなかったのでなんとも言えません。
ちゃんと記録しておかないと駄目ですね・・・反省。
一晩のうちに100m以上移動するとは思えないので違う個体と思われます。
地味目が多い赤沢で(笑) こんなの複数出るんだなぁ・・・と驚きを隠せません。もの凄い茂りようだった浅瀬のモクが枯れ始めました。
葉もなくなり、水面へと立ち上がることなく倒れこんでいました。
冬、春の海藻の終わりです。季節は確実に進んでいます。
ふと見上げるとカタクチイワシの群れ。
数は少なくてもグッと寄った群れが接近すると迫力がありますねぇ
紅、茶、緑の海藻の中でひときわ目立つのが「アヤニシキ」
成長過程で微妙に色合いが変わりますが、この紫色は海底で映えています。
小さい葉の時は普通なんですが、成長すると裂け目が出てきて、こんな見事な網目になるんです。
これが自然の海藻の葉なんですよ、ちょこっと破れてるけど・・・見事でしょ!
海藻は種子植物ではないので花は咲きません。
シダ植物みたいに胞子で子孫を増やします
アヤニシキの場合、網目の葉にある丸いポツポツが胞子嚢でここから胞子が飛び出します。
ちなみに海藻には根はありません。
ただ生えてるように見えている海藻たちですが、結構複雑怪奇な生活をしてたりするのです。
減数分裂とかなんとかあったりして
理系は苦手な分野なんですよねぇ・・・