台風が過ぎ去り、久しぶりに富戸が潜れるようになった。
思いのほか波はおさまり、体験ダイビングでもできるような力のない波だった。
昨日の獅子浜の表層は透視度が悪かったので、そのギャップもあるのだろう、富戸の海はもの凄く綺麗だった。
思わず、「きれーーーーぃ」となるのである。
9月5日
富戸
基本曇りで晴れ間があったり雨が降ったり
気温24.6度
北北東の風2m
水温24~25℃
透視度15m前後
浅瀬ではイワシの系統だろうか、稚魚の群れが多い。
カンパチの攻撃から逃れるために、群れは右往左往して、さらにいくつかの群れと一緒になって波のようにうねる。
まるで光の波打つようで、それはそれは綺麗だった。
秋本番に向かって、稚魚はもっと増えるだろう。海全体が波うつような稚魚の超大群という時もある。今年も見てみたいもんだ。
ダイバーに根強い人気のカエルアンコウ。でも僕はあまりカエルアンコウ運はないと思ってる。
まぁあえてカエルアンコウを釈迦力になって捜そうとしてないのもあるんだろうけどね。皆さんに紹介するのは、大概は誰かに教えてもらったカエルアンコウだ。
でも今日は久しぶりに遠くから気付いたベニカエルアンコウ。
「あぁ、ちゃんと目線に入れば気が付けるんだな」と、自分の視線力をテストしたような気分だった(笑)
そういえば最近、お客様と生物との2ショット写真を凝って撮るようになった。
やっぱりさ、カッコ良く撮っると喜んでもらえるので嬉しいしね。
でも特に陸上で打ち合わせをする訳じゃぁないので「あぁ、もうちょっと顔を低くしてもらいたいなぁ」とかいうのはあるのだけど、常連のお客様だと慣れてくるようで、いい感じの位置にスタンバイしてくれたりする。
カエルアンコウは地べたにいる生物なので結構2ショットが難しいのだけど、これはななり無理やり、といいつつ面白い表情になったね。
まん丸の目が一緒だ(笑)
なんか面白そうな生物いないかなぁー。って、岩の隙間を覗いて泳いでいたら、砂から飛び出た物にくぎ付けになった。
これは…タイラギの系統か?
そのすぐ下の石に固着しているのだろう、掘っても倒れる事は無く、揺れもしなかった。
これはタイラギの仲間、ハボウキガイ科なんだろうな。と思う。のだけど…
帰って調べたらよくわからなかった。
両貝から突き出た棘が特徴的だ。靴ベラの様な、やや反った板状の棘は、柔らかいものではなくとても硬い。
棘があるのは砂から出た先端部分で、砂に埋まっている部分にはない。
「日本近海産貝類図鑑」を見ると、棘が出たハボウキガイ科ってイワカワハゴロモというのがあるのだけど、どうもなんか違う様な気がする。
色合いもそうなんだけど、先端のエッジの感じや、全体の反り具合がイメージじゃないなぁ。
これ、誰だろう?って感じ。
こんどもう少しよく見てみよ。
台風の後のゆるい北風でか、水面には色々なものが浮いていた。
浮いている物には何かがいるだろう!と見上げると椰子の実。
流れてきた椰子の実に、南国の魚が寄り添っていたら、なんて面白い物語の絵になるんだろうと想像したのだけど、そう甘くはなかった…
まわりのビニールゴミが、ちょっと悲しい。
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