2012年4月10日火曜日
大安吉日。
2012年4月9日
伊豆半島赤沢
気温21.7度
西南西の風11m
水温13度
透視度5m±
先日の春の嵐以来、冷たくなったものの絶好調な青い水だった海はどこへやら。
日曜日あたりから、冷たいままで、濁ってきた。
上から見ても明らかに緑色っぽい海の透視度は5m前後だ。
まぁ、これはこれで自然だから、それなりに楽しもう。
そのうち、良くもなるだろう。
もう5年か6年になるだろうか、僕は漁業の仕事もしている。
サザエやシッタカ、トコブシ、アワビなどの食用の貝類を潜って採る、いわゆるアマだ。
赤沢の海女は夫婦船で、お父さんの操縦する船からホースで空気を送り、お母さんが潜って貝を採るという方式だ。
真っ黒なウエットスーツを着て船の舳先に立つお母さんの姿は、普段の柔らかい感じとはガラッと変わって、それはそれは勇ましく感じたものだ。
でも、今は高齢で引退してしまい、その姿はもう見られない。
赤沢の海からいなくなってしまった海女さんの代わりに、今はスキューバを背負った僕が船の舳先に立っている。
4月5日の大安の日。龍宮神社に豊漁と安全を祈って今年の漁が始まった。
これから11月まで、50日から60日ほどの漁になる。
今年は、去年より上手に海を見られるだろうか。
今後の為に、岩や砂や海藻の状態を記録しておこうと、小さいデジタルカメラを持って潜るようにしている。
貝を採るためなので、海底は穴があくほど見るのだけど、「なんだこれ?」という見慣れない光景に出会ったりする事もあるので、ついでに記録しておく。
1枚撮るのに10秒もかからないから、便利なものだ。
この時は、三日月形の海藻のようなものが岩から生えていた。
下は茎の様に細くなって、岩に付着していて、簡単には取れなさそうだ。三日月の片面は赤っぽく、反対側は薄茶。三日月の下辺には、白っぽい点々が見える。
何か包まれているのかと思って、真ん中を突いてみると、パリッという音がする様なイメージで裂け、中から寒天状の透明な物が出てきた。白い粒が混ざっているようにも見える。
穴が開くほど海底を見ているつもりでも、気が付いたことはなかったなぁ。
こういう海藻なのか、海藻を利用して他の生物が何かしているのか。それとも、そもそも違う生き物なのか…
まったく、海にはどんだけ色んな奴ががいるっていうんだ。
もっと知って、感じとらないと、お母さんのように勇ましく船には立てないよな…
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