7月7日
赤沢
気温23度
西南西の風7m
水温20度(表層)
18度(水深10m以深)
透視度7~15m(表層)
今日は涼しい、時折雨の降る曇り空だ。
10時過ぎにかなり強く南西の風が吹いたけど、潜っていたので気付かなかった。10m潜ると揺れはほとんどなかった。
透視度は随分とパッチ状になっているようで、うっすら白濁ってるなと思ったら、あれ?青く抜けてるじゃん。と思ったり。暖かくて濁っている水と冷たくて綺麗な水がパッチ状にあるのではなく、暖かい水の中でも透視度の良い所と悪い所があるようだ。
ふと上を見たらメジナが超大量に群れてた。釣り人が見たら喜ぶだろうな…
普段からメジナが多い場所だけど、うっすら濁っていたので泳ぎたい気分だったのかもしれない。
「コンパクトデジカメでうまく写真を撮るにはどうしたらいいですか?」と聞かれた。
僕はビデオのカメラマンなので、静止画のことはあまり詳しくはないのだけど、いつもやってるチカラ技をアドバイスしたら納得してくれたので、調子に乗って紹介してみよう。
コンパクトデジカメってストロボの位置が固定なので、光が当たる方向を選べないのだけど、カメラを逆さまにすれば反対側から光が当たることになる。
上下は後から直せばいい。ビデオでこんなことしたら編集が大変なことになるのでしない。
岩に舞茸が生えているように見えるけど、もちろん海の中に舞茸は生えない。
僕のカメラで工夫しても撮れないのがこれ、アメフラシ系。
これはコケムシというカテゴリーの動物で、まぁ平たく言うと珊瑚みたいな感じで、硬いボディーの表面に小さなポリプがいっぱい棲んでいてプランクトンを捕まえて食べている。というものだ。
ただ、珊瑚ではなくて、あくまでコケムシはコケムシ。
綺麗なオレンジや網状のピンクなんていう仲間もあって、可憐な感じで綺麗な海の生物だ。
綺麗なオレンジや網状のピンクなんていう仲間もあって、可憐な感じで綺麗な海の生物だ。
良く見ると表面に細いホウキみたいなのがびっしりと生えてる。これがポリプ。
これは、思いっきり近づけて撮ると端っこの方で光ったストロボの光が後ろから反射して逆光っぽく撮れる、というチカラ技。
勝手に自分で技って言ってる気がする(笑)
かなり古い融通のきかないデジカメを使っているので、色々工夫してるってことでございます。
僕のカメラで工夫しても撮れないのがこれ、アメフラシ系。
今日は通称ジャンボアメフラシの交接を撮ってみたのだけど、やっぱり撮れない、なんだか分からない。色合いが地味な被写体は撮れない確率高し…
あれこれやってみて、撮れないものは撮れない!と諦めるのもチカラ技の一つ。けっしてカメラを買い替えたりなんかしない。10万円あったらミニDVテープが500本も買えてしまう。
あまりにも広い海の中で7月7日に出会ったアオウミウシ2匹。というのもロマンチックでしょ。今年も星空は見えそうにないけど、これでもう十分な気分だ
ウミウシは雌雄同体。雄も雌も持っている体なので、出会った誰とでも交接できる。まんなかでパイプが繋がっているように見えるのが交接だ。
ウミウシは元々は巻貝で、交接するためのパイプは体の横にある。右巻きの貝は右側にパイプがある。
このアオウミウシも右側のパイプを繋げるために、必然的に前後の向きが逆になっている。
右巻きの巻貝から100%右巻きの子供が生まれるということではないようで、何%かは左巻きもいるらしい。でも、結局の所右巻きが多いのは、このパイプうまく繋がらないかららしい。
左側にパイプがあるアオウミウシと右側にパイプがあるアオウミウシとでは、前後が逆になったらパイプはつなげられない。「あっそうか、反対側にしてみよう」とお互いに思わず、向き優先、ということだろう。
右巻きから生まれた数少ない左巻きは交接が出来ずに子孫を増やせず、ますます右巻きが増えてゆくと言う結果になる。
でも…
もしかしてもしかすると、あまりにも広い海の中で、偶然出会ったアオウミウシの、更には左巻き同士のアオウミウシが交接しているという所に出くわすこともあるのかもしれない。
アオウミウシの交接自体はそれほど珍しいものではないけど、そう思うと気になってくる。
0 件のコメント:
コメントを投稿