2012年10月13日
伊豆半島赤沢
晴れ
気温22.0度
南南西の風1m
水温24.7度
透視度8~12m
秋の空だ。
晴れていると暑いくらいとはいえ、濡れた体には冷たさを感じる様になってきた。
海の中も秋の様相。
でも水温は、まだまだ25度前後と高い。
月曜日から3日間の講習を終えたMOMO君は見事に水中を飛べるようになった。
ムレハタタテダイとのショットも、ダイバーの写真らしい爽快感がある。
秋は海の中を飛ぶにはいい季節だ。
今年は色んな生物に出会えている伊豆半島。
まさかの人気者が出現して忙しい海の中だ。
亀裂に棲みついたユカタハタの幼魚は、少しダイバーに慣れて来たのか長い時間魅惑の赤を見せてくれるようになった。
と、ユカタハタの幼魚を見ていたら、あれ?君誰・・・
黒地に黄色のライン、そして散りばめられた赤。ヌノサラシだ。
目の端に映っても気付く様なデザインは、隠れる為のものではないだろう、ヌノサラシは皮膚から毒を出す事ができる魚だからだ。
危険が迫ると毒を出すので、観賞用として他の魚とは一緒に飼えないらしい。
この黒と黄色の模様は、「オレ、毒があるぜ」と表現するデザインなんじゃないかな。
ゴンズイも黒と黄色のストライプ。
「毒がある魚はこのデザインにしましょう」とか魚会議で決めているってはずはないからね。
ここ何日か、北東の風が強かったので赤沢でのダイビングが続いたのだけど、ふといつものエントリースロープで魚を見たら見慣れない奴が泳いでいた。
黄色の横筋はヨスジフエダイの子供のようでいて違う。いや、まったく違う。パターンが逆だ。
あまりにも浅瀬のすぐ近くにいるので、僕の勉強不足かと思ってまわりのガイド仲間に聞くものの、誰も知らないという。
実はこの魚、名前を調べるのにかなり苦労した。なんせ手持ちの図鑑にはまったく載っていないのだ。
ネットを駆使して調べて、「ヨスジシマイサキ」なる魚かと思ったのだけど、3日後にガイド仲間が頑張って調べて、「スジミゾイサキ 」だと言ってきた。
スジミゾイサキ…。なんだそれ?
写真を見てみると…なるほど、これだ。
先に身元を判明されてしまったのは、かなり悔しいけど誰なのか判明してスッキリだ。
スジミゾイサキは四国より南に多い魚だそうで、それでも稀種だという。
全く普通のスタイルで、どこにでもいそうな魚だけどね。
上の写真は間違い探し(笑)
ほら一匹混ざってるでしょ。
きっと彼も仲間だと思って群れてるんだよ。
アイドル的な生物を追い掛けるのも悪くないけどさ。
こういう地道な“気付き的発見”も面白いよね。
群れには色んな魚が混ざる事がある。
混ざる事を良しとしない魚もいるけど、混ざる魚の方が圧倒的に多い。
上の写真も混ざってるでしょ、3種、本当は写っていない所でもう2種ほど混ざってるの。
これも間違い探しだなぁ。
ムレハタタテダイの群れに混ざって…
ダイバーじゃないよ。
皆がハタタテダイと見分け方を気にする、あの魚がいるでしょ。
港内の浅瀬にたくさんいるボラの群れ。
今日はそこに混ざってなんと・・・!
いやはや、あの南の海の代名詞みたいな魚の、それも成魚が混ざってるとは思ってもみなかった。
やっぱり、なんでもいいから群れに混ざろう!ってんではなく、色合いの似たような群れに溶け込みたいのかな。
魚は自分のスタイルがわかってるって事、だよね。
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尻尾が黒!
返信削除ですよね?
確かに!尻尾が黒いです。
返信削除やっぱり、奴ですよね。
返信削除上手に紛れてますね!(笑)